現在上映作品

11/16(土)~

シュルレアリスム100年映画祭

シュルレアリスム100年映画祭
SURREALISM

シュルレアリスム宣言から100年――
その深遠なる世界を紐解く10作品、一挙公開!

11/16(土)-12/6(金)

シュルレアリスム100年映画祭
SURREALISM

シュルレアリスム宣言から100年――
その深遠なる世界を紐解く10作品、一挙公開!

11/16(土)-12/6(金)

1924年10月。アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表。
ここに20世紀最大の芸術運動がはじまる。
それから100年。
その運動は、文学、絵画、映画、音楽、思想など広範な領域に影響を及ぼし、
その本質は今の時代にも受け継がれている。
シュルレアリスムとはいったい何か?その深遠なる世界を紐解く―

公式ホームページ https://trenova.jp/surrealism100/

主催・配給 トレノバ

入場料入場料:一般1,700円/会員1,400円/大専・シニア1,200円/高校生以下800円

イベント情報

【トークイベント】11/16(土)14:40『金で買える夢』上映後、木水千里さん(近代美術史・フランス文化論/フェリス女学院大学准教授)
【トークイベント】11/17(日)『謎の巨匠 ルネ・マグリット』上映後、利根川由奈さん(20世紀美術史/文教大学専任講師)

リピーター特典
3回鑑賞で『貝殻と僧侶』の名場面から「頭ぱっかーん」カードを、5回鑑賞で『金で買える夢』のマルセル・デュシャン原案の夢から「円盤ぐるぐる」カードをプレゼント!
受付にてスタンプカードをお渡しいたします。半券1枚ご提示でスタンプを1つ押印いたします。
※数量限定・なくなり次第終了。
※ユーロスペースさんで途中までためられたポイントも有効です。

上映スケジュール

11/16(土) 11/17(日) 11/18(月) 11/19(火) 11/20(水) 11/21(木) 11/22(金)
金で買える夢14:40ー16:00
A金で買える夢
上映後【トーク】あり
木水千里さん
ルネ・マグリット14:40ー17:00
Fルネ・マグリット
上映後【トーク】あり
利根川由奈さん
皆殺しの天使12:00ー13:40
B皆殺しの天使
マックス・エルンスト12:00ー13:40
Eマックス・エルンスト
トワイヤン12:00ー13:40
Gトワイヤン
金で買える夢12:00ー13:25
A金で買える夢
ダダからシュルレアリスムへダダからシュルレアリスムへ12:00ー13:05
Cダダからシュルレアリスムへ


アンドレ・ブルトン13:50ー15:00
Dアンドレ・ブルトン
ダダからシュルレアリスムへダダからシュルレアリスムへ13:50ー15:00
Cダダからシュルレアリスムへ
皆殺しの天使13:50ー15:30
B皆殺しの天使
マックス・エルンスト13:50ー15:35
Eマックス・エルンスト
ルネ・マグリット13:15ー15:35
Fルネ・マグリット

予定表 横にスクロールできます

11/23(土) 11/24(日) 11/25(月) 11/26(火) 11/27(水) 11/28(木) 11/29(金)
トワイヤン15:45ー17:25
Gトワイヤン
皆殺しの天使15:45ー17:25
B皆殺しの天使
マックス・エルンスト15:45ー17:25
Eマックス・エルンスト
ルネ・マグリット15:45ー18:05
Fルネ・マグリット
金で買える夢15:45ー17:10
A金で買える夢
ダダからシュルレアリスムへダダからシュルレアリスムへ15:45ー16:50
Cダダからシュルレアリスムへ
トワイヤン15:45ー17:25
Gトワイヤン
アンドレ・ブルトン17:35ー18:45
Dアンドレ・ブルトン
金で買える夢17:35ー19:00
A金で買える夢
トワイヤン17:35ー19:15
Gトワイヤン
アンドレ・ブルトン18:15ー19:20
Dアンドレ・ブルトン
マックス・エルンスト17:35ー19:20
Eマックス・エルンスト
ルネ・マグリット17:00ー19:20
Fルネ・マグリット
皆殺しの天使17:35ー19:15
B皆殺しの天使

予定表 横にスクロールできます

11/30(土) 12/1(日) 12/2(月) 12/3(火) 12/4(水) 12/5(木) 12/6(金)
ルネ・マグリット18:50ー21:10
Fルネ・マグリット
マックス・エルンスト18:50ー20:30
Eマックス・エルンスト
金で買える夢18:50ー20:15
A金で買える夢
皆殺しの天使18:50ー20:30
B皆殺しの天使
ルネ・マグリット18:50ー21:10
Fルネ・マグリット
トワイヤン18:50ー20:30
Gトワイヤン
マックス・エルンスト18:50ー20:30
Eマックス・エルンスト
ダダからシュルレアリスムへダダからシュルレアリスムへ21:20ー22:25
Cダダからシュルレアリスムへ
アンドレ・ブルトン20:40ー21:45
Dアンドレ・ブルトン
ダダからシュルレアリスムへダダからシュルレアリスムへ20:40ー21:45
Cダダからシュルレアリスムへ
トワイヤン20:40ー22:20
Gトワイヤン
アンドレ・ブルトン21:20ー22:25
Dアンドレ・ブルトン
皆殺しの天使20:40ー22:20
B皆殺しの天使
金で買える夢20:40ー22:05
A金で買える夢

予定表 横にスクロールできます

上映プログラム

プログラム A

金で買える夢

1947年/アメリカ/80分/英語/カラー/原題:Dreams That Money Can Buy
監督・脚本・編集:ハンス・リヒター
原案:マックス・エルンスト、フェルナン・レジェ、マン・レイ、マルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ハンス・リヒター
出演:ジャック・ビットナー、ドロシー・グリフィス、マックス・エルンスト、ジョン・ラトゥーシュ

ジョーは家賃の支払いに悩む平凡な男。ある日、人の頭の中を見ることができる能力を持っていることに気づいた彼は、ビジネスを立ち上げ、欲求不満や不安を抱える人々にオーダーメイドの夢を売りはじめるが…。本編に登場する7つの夢は、マックス・エルンスト、フェルナン・レジェ、マン・レイ、マルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ハンス・リヒターがそれぞれ原案を創作。シュルレアリスムや前衛芸術のオールスターが競い合うだけでなく、夢のパートの音楽にはジョン・ケージやポール・ボウルズも参加。若き日のスタンリー・キューブリックのエキストラ出演も。

プログラム B

皆殺しの天使

1962年/メキシコ/95分/スペイン語/B&W/原題:El angel exterminador
監督・脚本:ルイス・ブニュエル
撮影:カブリエル・フィゲロア
出演:シルビア・ピナル、エンリケ・ランバル、ジャクリーヌ・アンデレ、ルシー・カリャルド、エンリケ・G・アルバレス
トナー、ドロシー・グリフィス、マックス・エルンスト、ジョン・ラトゥーシュ

ある夜、ブルジョアの邸宅で晩餐会が催される。会がはじまると、使用人たちは次々と姿を消し、執事一人が残される。晩餐を終えた招待客は、客間に腰を落ち着かせるが、夜が明けても全員が帰る方法を忘れたかのように何故か外に出ることができなくなってしまい、ついには食料も底をつき…。人間の基本的な欲求が満たされなくなるにつれ、彼らの社会性は急速に崩壊していく。解読不能な夢のようなイメージを次々と登場させブラックユーモアたっぷりに描いた本作は、ブニュエルのメキシコ時代の最高傑作と称される。 第15回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞受賞。

プログラム C

ダダからシュルレアリスムへ

『幕間』1924年/フランス/22分/B&W/原題:Entr’acte
監督・脚本:ルネ・クレール/脚本:フランシス・ピカビア/音楽:エリック・サティ/出演:ジャン・ボルラン、インゲ・フリス、フランシス・ピカビア、マン・レイ、エリック・サティ、マルセル・デュシャン
『貝殻と僧侶』1928年/フランス/39分/B&W/原題:La Coquille et le Clergyman
監督:ジェルメーヌ・デュラック/脚本:アントナン・アルトー/撮影:ジョルジュ・ペリナール/出演:アレックス・アリン、ルシアン・バタイユ、ジェニア・アタナシウ

『幕間』は、フランシス・ピカビアのバレエ『本日休演』の幕間に上映するために作られた、名匠ルネ・クレールによるダダイズムの短編映画。音楽は20世紀の音楽に多大な影響を与えたエリック・サティが担当。ピカビア、サティに加えて、マン・レイやデュシャンも出演。
『貝殻と僧侶』は、歴史上初めてのシュルレアリスム映画。性的な欲望に取りつかれていく僧侶の妄想を幻想的に描いた作品。シュルレアリスムの詩人であり俳優としても知られるアントナン・アルトーの脚本をジェルメーヌ・デュラックが演出。ダダからシュルレアリスムに至る過渡期の2本を1プログラムで。

プログラム D

アンドレ・ブルトン ドキュメンタリー集 日本劇場初公開

2003年/フランス/63分 (『アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず』27分、『野性の目』25分、『2003年3月31日、オテル・ドルーオ』11分)/フランス語/カラー/原題:André Breton malgré tout/L’oeil à l’état sauvage/Hôtel Drouot, March 31st 2003 監督:ファブリス・マゼ

シュルレアリスムを主導した詩人・作家であるアンドレ・ブルトンの活動の軌跡を追ったドキュメンタリー『アンドレ・ブルトン あらゆるものにもかかわらず』、彼が生涯をかけて集めたコレクションで満たされた伝説のアトリエの映像と彼の肉声によって、追い求めていたものに迫る『野性の目』、パリのオークションハウス「オテル・ドルーオ」にて、2003 年に開催されたブルトンのコレクション展の開幕直前に展示室を撮影し、コレクション散逸前の全貌を記録した『2003 年3 月31 日、オテル・ドルーオ』。ブルトンの思考、思想を深掘りする3つのドキュメンタリーを集めたプログラム。

プログラム E

マックス・エルンスト 放浪と衝動 日本劇場初公開

1991年/ドイツ/100分/英語、ドイツ語/カラー/原題:Max Ernst: Mein Vagabundieren – Meine Unruhe
監督:ピーター・シャモーニ
出演:マックス・エルンスト 声の出演:ピーター・マリンカー、シェリー・トンプソン、リンダ・ジョイ

シュルレアリスム絵画の理論的支柱であり、フロッタージュやデカルコマニーといったオートマティスムの技法を駆使して多様な作品を創造した、変幻自在の画家・彫刻家マックス・エルンスト。ドイツ出身の彼は第一次大戦への出征、レオノーラ・キャリトン、ペギー・グッゲンハイムらとの恋愛や別れ、第二次大戦時の迫害と亡命、ブルトンとの確執など波乱の人生を送った。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞監督ピーター・シャモーニが、エルンストのインタビューや創作活動の貴重な映像、彼と30年連れ添ったドロテア・タニングや周囲の人々の証言などによって、その革命的な精神や創造的な思考に迫る。

プログラム F

謎の巨匠 ルネ・マグリット 日本劇場初公開

2023年/フランス/137分/フランス語/カラー/原題:René Magritte, le maître du Mystère
監督:ファブリス・マゼ
出演:ルネ・マグリット、ジャック・ロワザン、リリアン・サバティーニ、グザヴィエ・カノンヌ

シュルレアリスムを代表する画家の一人、ルネ・マグリット。「言葉とイメージ」の関係を探求し、絵画に哲学的要素を取り入れた彼の表現は、従来の美術の範疇にとどまらず、ポップアートやコンセプチュアルアート、広告デザイン、思想家などにも大きな影響を与えた。本作は、ベルギーでの幼少期から、デ・キリコの絵との出会い、パリのシュルレアリストたちとの交流、ブリュッセルでの国際的成功、第二次大戦期の苦境と戦後の新たな活動まで、マグリットの映像と作品もふんだんに使ってその足跡を追い、作風を移行させながら独自の世界を築いた彼の知られざる複雑な個性に迫る。

プログラム G

トワイヤン 真実の根源 日本劇場初公開

2015年/フランス・チェコ/93分/フランス語/カラー/原題:Toyen, the origin of truth
監督:ジュリアン・フェランドゥ、ドミニク・フェランドゥ
出演:アニー・ル・ブラン、アンナ・プラヴドワ、フランソワーズ・カイユ、ジョルジュ・ゴルドフェン

チェコの近代絵画、シュルレアリスムを牽引したトワイヤン。本名はマリー・チェルミーノヴァ。トワイヤンという通称は、仏語で「市民」という意味の単語”citoyen”に由来する。人一倍の好奇心と探究心を持つ彼女は、大戦や共産党政権の台頭など激動の時代の 中、芸術活動に取り組み、独自の表現方法を切り拓いた。サーカスや遊園地など娯楽のスケッチから始まる画家の道、画家・詩人のインジフ・シュティルスキーとの協業、「人工主義」の標榜、エロティシズムへの傾倒、シュルレアリスムへの接近、ブルトンやエリュアールらとの親交など、彼女の人生と表現について、丹念に掘り下げていく。

11/16(土)~

ロール・ザ・ドラム!

ロール・ザ・ドラム!

© 2018 POINT PROD / RTS / TELECLUB

2019年/スイス/90分/配給:カルチュアルライフ
原題:TAMBOUR BATTANT
監督:フランソワ=クリストフ・マルザール
音楽:ニコラ・ラベウス
出演:ピエール・ミフスッド、パスカル・ドゥモロン、ザビーネ・ティモテオ、ジャン=リュック・ビドー
日本語字幕:高橋彩
字幕監修:サミュエル・ドロン
後援:在日スイス大使館、日本ブラスバンド指導者協会

公式ホームページ

スイスで実際に起きた新旧ブラスバンドの対立を映画化!

1970年、スイス・ヴァレー州の小さな村、モンシュ。ワイン醸造家のアロイスは地元のブラスバンドの指揮者で、毎年、村で開かれる音楽祭のオーディション通過を目指して日々練習に励んでいる。しかし、アロイスの指導力を疑問視する楽団のメンバーが、村出身でプロの音楽家として活躍するピエールをこっそりパリから呼び寄せてしまう!伝統を重んじるアロイスと違い、才能ある女性や移民を次々と楽団のメンバーに加えるピエール。それぞれを指揮者に立てた2つの楽団が出来上がり、楽団の対立は村全体を巻き込んだ大騒動へと発展していく…。

監督は、スイスで多くの映画やTVシリーズを手掛けているフランソワ=クリストフ・マルザール。ヴァレー州で実際にあった出来事をベースに、伝統と革新がぶつかり合う地元のブラスバンドの対立を、ユーモアとウィットに満ちたタッチで描いた。スイスで最も権威あるスイス映画賞の撮影部門で審査員特別賞を受賞したほか、アロイスの妻マリー=テレーズ役のザビーネ・ティモテオは最優秀女優賞にノミネートされた。劇中のスコアを担当したのは、これまでスイス映画賞で3度、最優秀音楽賞に輝いたニコラ・ラベウス。オリジナル楽曲に加え、巧みにアレンジされた伝統的なブラスバンドの楽曲で映画の世界観に彩りを加えた。ワインの名産地ヴァレー州の美しい自然と、参政権を求めて闘う70年代のスイスの女性たちのファッションにも注目!


ロール・ザ・ドラム! ロール・ザ・ドラム! ロール・ザ・ドラム!

上映日時

11/16(土) 11/17(日) 11/18(月)~11/22(金) 11/23(土)~11/29(金)
17:00-18:35 17:40-19:10 15:45-17:20 10:30-12:05

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

11/16(土)~1週間限定

郷愁鉄路~台湾、こころの旅~

郷愁鉄路~台湾、こころの旅~

©Pineal Culture Studio

2023 年/106 分/台湾/配給:武蔵野エンタテインメント
原題:南方、寂寞鐵道
英題:On The Train
監督:シャオ・ジュイジェン(蕭菊貞)
プロデューサー:チェン・ボーウェン(陳博文)、シェン・イーイン(沈邑頴)
音楽:チェン・ミンジャン(陳明章/陳明章音楽工作有限公司)、シェ・ユンヤー(謝韻雅/MIA)
編集:チェン・ボーウェン(陳博文)、チェン・ユーツォン(陳昱璁)
日本語字幕:樋口裕子
翻訳協力:小田急電鉄株式会社

公式ホームページ

半券提示サービスのお知らせ
台湾ダイニング&茶「口福館(こうふくかん)」さん https://kofukukan.net/ でお食事の際、本作の半券(当日券限定)をご提示いただくと、デザートのサービスが受けられます!映画上映後にぜひご利用ください!

鉄道と鉄道員の姿を記録した
台湾初の鉄道文化ドキュメンタリー映画が入線!!

台湾南部の鉄道路線「南廻線」。パイナップル畑や線路の近くまで迫る海など大自然の中をSLやディーゼル列車がのんびりと走り抜ける旅情豊かな路線だったが、2020年に全線で電化され、その模様は変化を遂げた。台湾でドキュメンタリー監督として活躍するシャオ・ジュイジェン監督が4年の歳月をかけ、失われていく沿線の原風景と鉄路をカメラにおさめ、鉄道員やその家族、「南廻線」を愛する人々の想いを記録として残した。

本作を完成させるため、シャオ・ジュイジェン監督のもとに台湾映画界を代表する精鋭スタッフ陣が集まった。4年間で撮りためた莫大な映像を巧みにつなぎ合わせたのはチェン・ボーウェン。さまざまな列車の走る音を繊細に映像に載せたのは音響の巨匠 ドゥ・ドゥーチー。そして台湾民謡の要素を取り入れた音楽は、是枝裕和監督『幻の光』やホウ・シャオシェン監督『戯夢人生』などの音楽を手掛けたチェン・ミンジャンが作曲している。

さぁ、郷愁鉄路を走る列車で、あなたもこころの旅に出ませんか――。


郷愁鉄路~台湾、こころの旅~ 郷愁鉄路~台湾、こころの旅~

上映日時

11/16(土)~11/22(金)
10:00-11:50

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

11/16(土)~

ピアニストを待ちながら

ピアニストを待ちながら

©合同会社インディペンデントフィルム/早稲田大学国際文学館

2024 年/61 分/日本/制作・配給:合同会社インディペンデントフィルム
監督・脚本:七里圭
プロデューサー:熊野雅恵
撮影:渡辺寿岳
照明:高橋哲也
録音:松野泉、黄 永昌
音楽:宇波拓
編集:宮島竜治、山田佑介
出演:井之脇海、木竜麻生、大友一生、澁谷麻美、斉藤陽一郎

公式ホームページ

イベント情報
11/16(土)上映後、宮島竜治さん(本作編集)× 七里圭監督、11/20(水)上映後、渋谷哲也さん(日本大学教授/ドイツ映画研究)× 七里圭監督のトークイベントがございます。

――――繋がりにつながれて、真夜中――――
異才・七里圭監督 × 主演・井之脇海
世界的建築家・隈研吾が手掛けた村上春樹ライブラリーで全編撮影!
出られない図書館を舞台に描く、目に見えないものに紐付けられた若者たちの物語

目覚めるとそこは真夜中の図書館だった。瞬介(井之脇海)が倒れていた階段の両側には、吹き抜けの天井まで高く伸びた本棚がそびえ、あちこちの段に小さなヒトガタが潜んでいる。扉という扉を開けて外に出てみるが、なぜか館内に戻ってしまう。途方に暮れた瞬介は、導かれるようにして一台のグランドピアノを見つけ、そっと鍵盤を鳴らす。
やがて瞬介は、旧友の行人(大友一生)とその彼女だった貴織(木竜麻生)に再会する。三人は大学時代の演劇仲間だった。行人と貴織はもう随分前からここにいるらしい。他にも、見知らぬ中年男の出目(斉藤陽一郎)や謎の女絵美(澁谷麻美)もいる。行人は、この状況を逆手にとって、かつて上演できなかった芝居の稽古を始める。それは、行人が作・演ずるはずだった「ピアニストを待ちながら」。しかし、瞬介には気になることがあった。確か、行人は死んだはずでは……?

ガラスの向こうは明けない夜。自動ドアはいつでも開くが、どういうわけか外には出られない。どこにも行けない理不尽な状況で、居合わせた男女5人は、なぜか芝居の稽古に興じ始める。まるで、幽閉されたことに甘んずるかのように。そこにはいない誰か、不在の視線を意識しながら……。
このおかしな物語は、私たちが経験したコロナ禍や、今や当たり前になったオンライン、SNSでの非対面コミュニケーションの奇妙さを暗示している。20世紀の不条理は、すでにリアル。私たちは、いつも不在の相手につながれて、待たされて、くたびれている。サミュエル・ベケットの有名戯曲を思わせる題名に、その意図が込められている。
映画の舞台となるのは、世界的な建築家の隈研吾が手掛けた、村上春樹ライブラリー。村上文学をイメージした迷宮的空間で全編撮影されたことも、見どころの一つだ。本作は、この村上春樹ライブラリー(早稲田大学国際文学館)の開館記念映画として製作された短編をもとに、約1時間の劇場公開(ディレクターズカット)版として完成された作品である。
主演は、若手実力派の井之脇海。『東京ソナタ』(08)の天才ピアノ少年、『ミュジコフィリア』(21)の現代音楽に目覚める学生を更新するように、本作でも吹替なしのピアノ演奏を披露している。共演には、『福田村事件』(23)『熱のあとに』(24)など話題作の出演が続く木竜麻生とともに、『カゾクデッサン』(20)『劇場版 美しい彼〜eternal』(23)の大友一生を抜擢。そして、『王国(あるいはその家について)』等で鮮烈な印象を残す澁谷麻美、故青山真治監督作品で常連のベテラン俳優、斉藤陽一郎がわきを固める。
監督は、今年デビュー20周年を迎える七里圭。劇場初作品の『のんきな姉さん』(04)で注目され、カルト的な人気を誇る『眠り姫』(07/サラウンドリマスター版16)や『DUBHOUSE』(12)、「音から作る映画」プロジェクト(14〜18)、『背 吉増剛造×空間現代』(22)など、常に先鋭的な作品を生み出してきた異才である。唯一無二のフィルモグラフィーを重ねる七里にとって、本作は久々の劇映画となる。


ピアニストを待ちながら ピアニストを待ちながら ピアニストを待ちながら

上映日時

11/16(土) 11/17(日) 11/18(月)~11/22(金) 11/23(土)~11/29(金)
18:45-19:46 19:20-20:21 19:10-20:15 19:30-20:35

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800

のんきな姉さん

のんきな姉さん 公式ホームページ

イベント情報
11/21㈭17:30回上映後、梶原阿貴さん、塩田貞治さんの舞台挨拶がございます。

イベント情報
11/21㈭17:30回上映後、梶原阿貴さん、塩田貞治さん(姉弟コンビ)の舞台挨拶がございます。

来場者プレゼント
11/21(木)、ポストカードとステッカーを先着40名様にプレゼント!塩田貞治さんが今回の上映のために描き下ろしました。

2004年/87分/DCP(オリジナル35mm/デジタルリマスター2022年)
原作:山本直樹
脚本:七里圭
撮影:たむらまさき
音楽:侘美秀俊
編集:宮島竜治
出演:梶原阿貴、塩田貞治、大森南朋、梓、佐藤允、三浦友和、細田玲菜、細田晃慶

姉(梶原阿貴)との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟(塩田貞治)と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされてゆく。雪山と都会、現在と過去という二つの空間、二つの時間が錯綜し、いつしか姉弟はふたりきりで、夜空一杯に打ちあがる花火を見ている。そこは夢の世界か、黄泉の国か…。

目覚めれば目覚めるほど夢に近づいていく、不思議な感触の長編劇場公開映画第一作。七里はこのデビュー作を監督するにあたり、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にして、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までを射程に収めた。


上映日時

11/19(火)、11/21(木) 11/23(土)、11/25(月)、11/27(水)、11/29(金)
17:30-19:00 20:45-22:15

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1600 ¥1200 ¥800
会員 ¥1300 ¥1200 ¥800

眠り姫

2007-2016年/80分/DCP(オリジナルDVテープ/DCP2024年)
原作:山本直樹
撮影:七里圭、高橋哲也
音楽:侘美秀俊
録音:小林徹哉、七里圭
演奏:カッセ・レゾナント
声の出演:つぐみ、西島秀俊、山本浩司、大友三郎、園部貴一、橋爪利博、榎本由希、張替小百合、横山美智代、五十嵐有砂、馬田幹子、坂東千紗、鶴巻尚子、斉藤唯、北田弥恵子、新柵未成

いま出てきたトイレの中に、誰かがいるような気がしてならない…。パジャマ姿の青地(つぐみ)が眩しそうにカーテンをめくる。もう陽も高い。中学の非常勤講師をしている彼女は、このごろ学校へ行くのがおっくうで、いくら寝ても寝たりない感じが抜けない。同僚教師の野口(西島秀俊)は、自分の顔のことは棚に上げ、青地の顔がだんだん膨らんできていると笑う。長く付き合い過ぎた彼氏(山本浩司)との会話は上滑りし、好きだという気持ちもすでにおぼろになっている。繰り返し見続けるのは、記憶とも妄想ともつかぬ奇妙な夢。どうも何かが変だ…。

夢は、体が眠っているのに脳は活動している半覚醒状態に現れるが、冒頭、夜が朝へと移りゆくまどろみの時間を映し出す本作は、全編、夢の中の出来事かのように思わせる。ほとんど人の姿が映らない空っぽの風景にさざめく、濃密な人の気配と声。静かに狂気を孕んでいく男女の日常が、美しい朝焼けや薄明の光景とともに、声や物音だけでつづられていく。山本直樹原作の同名漫画は、幻聴を主題にした内田百閒『山高帽子』を下敷きにしている。2007年の初公開から毎年アンコール上映が繰り返されているほど、熱狂的なファンを持つカルト映画。なぜ人々がこの作品に魅かれ続けるのか、それは観た者にしか分からない。


上映日時

11/18(月)、11/20(水)、11/22(金) 11/24(日)、11/26(火)、11/28(木)
17:30-19:00 20:45-22:15

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1600 ¥1200 ¥800
会員 ¥1300 ¥1200 ¥800

11/9(土)~

ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

©2023 James Sears Bryant All Rights Reserved. Exclusively licensed to TAMT Co., Ltd. in Japan

2023 年/アメリカ/112 分/配給:ディスクユニオン
原題:What The Hell Happened To Blood Sweat & Tears?
監督:ジョン・シャインフェルド
出演:ボビー・コロンビー、スティーヴ・カッツ、デヴィッド・クレイトン・トーマス、ジム・フィールダー、フレッド・リプシウス(以上 BS&T メンバー)、クライヴ・デイヴィス(プロデューサー)
字幕:山口三平

公式ホームページ

全米No.1バンドはなぜ失墜したのか?
米ソ冷戦の渦に巻き込まれたロックの悲劇

1960年代後半から1970年代。シカゴ、チェイスなど、ホーンセクションを従えるバンドが一世を風靡することになるその時代、ブラスロックというジャンルを打ち立てたブラッド・スウェット&ティアーズは、ホーン入りバンドブームの先駆者となった。運命の1970年春も、彼らはグラミー賞を受賞したセカンドアルバム『Blood, Sweat & Tears(邦題:血と汗と涙)』と、〈You’ve Made Me So Very Happy〉〈And When I Die〉〈Spinning Wheel〉 といったヒットでチャートを席巻し、絶好調だった。

しかし彼らはこの年、アメリカ国務省が主催した、東欧諸国を回る“鉄のカーテンツアー”の直後、二分化した大衆の社会騒乱に巻き込まれ、人気絶頂から転落していく――。

国務省側が手配した撮影スタッフもバンドに同行したが、このドキュメンタリーは未完のまま隠され、陽の目を見ることはなかった。しかしそれらが奇跡的に発掘され、半世紀以上の時を経て初公開となった。鉄のカーテンの向こう側で撮影された門外不出のフィルム、当時の関係者から提供された数多くの写真、ニクソンとヘンリー・キッシンジャー国務長官との間のホワイトハウスでのやり取りを含むアメリカ政府文書、ユーゴスラビアとドイツのテレビ局向けのパフォーマンス映像、ルーマニアの秘密警察からのファイル――これまで明らかになっていなかった数多の機密データが、不都合な歴史の真実をあぶり出す。

全米No.1まで昇りつめながら突如として陥落した人気バンドに一体何が起こったのか? 彼らが鉄のカーテンで目撃してしまったもの、そして、それ故に帰国した彼らを待ち受けていた事は――?当事者であるBS&Tメンバーの全面協力のもと、ロック史のみならず現代の世界史にも繋がっている大国アメリカの闇と分断を垣間見る、壮大な音楽サスペンス・ドキュメンタリーが日本に上陸。

【ブラッド・スウェット&ティアーズ】

1967年、ブルース・プロジェクトを脱退したアル・クーパー(vo, key)がボビー・コロンビー(ds)、スティーヴ・カッツ(gt)と結成。ロック、ブルース、カントリー、ジャズなど様々なアメリカンミュージックを巻き込んだ新世代の音楽、そしてホーンセクションを従えるロックバンドという斬新なサウンドは、ホーン入りバンドが一世を風靡する先駆けとなった。68年のデビュー作『子供は人類の父である』は全米TOP50ヒットとなるが、直後アルは脱退。新ヴォーカルのデヴィッド・クレイトン・トーマス加入後のセカンドアルバム『血と汗と涙』は7週連続全米1位を記録、69年グラミー賞の4部門を受賞。収録曲の「スピニング・ホイール」「アンド・ホエン・アイ・ダイ」「ユーヴ・メイド・ミー・ソー・ヴェリー・ハッピー」もシングルチャートを席巻。そんな絶頂期の中、本作の舞台となる東欧ツアーへと旅立ってゆく。


ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか? ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか? ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?

上映日時

11/9(土)~11/15(金) 11/16(土)~11/22(金)
12:20-14:12 20:30-22:25
※11/20(水)のみ20:50-22:45

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1200 ¥800
会員 ¥1500 ¥1200 ¥800