近日上映作品

3/25(土)~

息の跡

息の跡

2016年/日本/93分/ドキュメンタリー/全回UDCast対応上映(但し音声ガイドのみ)/配給・宣伝:東風
監督・撮影・編集:小森はるか
整音:川上拓也
特別協力:瀬尾夏美
プロデューサー:長倉徳生、秦岳志

公式ホームページ

全国共通特別鑑賞券1,300円を当館受付にて発売中! 有隣堂伊勢佐木町本店でも取扱中!

初日舞台挨拶
初日3/25(土)10:00回上映後、小森はるか監督による舞台挨拶がございます。

ひとりの「たね屋」が綴った、彼の町の物語
いまは、もういない誰かへ、まだいない誰かのために

 岩手県陸前高田市。荒涼とした大地に、ぽつんとたたずむ一軒の種苗店「佐藤たね屋」。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんは、その跡地に自力でプレハブを建て、営業を再開した。なにやらあやしげな手描きの看板に、瓦礫でつくった苗木のカート、山の落ち葉や鶏糞をまぜた苗床の土。水は、手掘りした井戸からポンプで汲みあげる。
 いっぽうで佐藤さんは、みずからの体験を独習した英語で綴り、自費出版していた。タイトルは「The Seed of Hope in the Heart」。その一節を朗々と読みあげる佐藤さんの声は、まるで壮大なファンタジー映画の語り部のように響く。さらに中国語やスペイン語での執筆にも挑戦する姿は、ロビンソン・クルーソーのようにも、ドン・キホーテのようにもみえる。彼は、なぜ不自由な外国語で書き続けるのか? そこには何が書かれているのだろうか?

ふわりとした、けれど、確かなまなざし
まるで、生まれたばかりの映画のように
 監督は、映像作家の小森はるか(『the place named』、『波のした、土のうえ』※瀬尾夏美との共同制作)。震災のあと、画家で作家の瀬尾夏美とともに東京をはなれ、陸前高田でくらしはじめた彼女は、刻一刻とかわる町の風景と、そこで出会った人びとの営みを記録してきた。失ったものと残されたもの。かつてあったものと、これから消えてゆくもの。記憶と記録のあわい。そのかすかな痕跡とぬくもりを彼女はうつしだしていく。あの大きな出来事のあとで、映画に何ができたのか。そのひとつの答えがここにある。

息の跡 息の跡 息の跡

3/25(土)~

the place named

the place named

©小森はるか

2012年/36分/日本 
監督・脚本・撮影・編集:小森はるか
録音:鈴尾啓太/菅野慧
整音:西原尚 
舞台戯曲:「わが町」ソーン・トーン・ワイルダー作、額田やえ子訳
出演:原麻理子/遠藤麻衣/栗原たづ/西山朱子/花戸祐介、深堀見帆/宮永聡

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戯曲「わが町」をもとに、田舎町に生きる少女の一日の生活と、「わが町」第3幕の稽古をする劇団員たちが交互に描かれる。 死者たちが生きている世界について話す戯曲の言葉は、田舎町の日常に重なり、演じている役者自身にも投影される。役者との協同作業のプロセスのなかでできあがった作品。

私が制作する上で重視していることは、撮影現場をつくりあげていくまでの演者とのプロセスです。シナリオから演者に与えられた役、シーンをイメージ通りに再現する作業ではなく、そこに書かれている単語一つひとつをその場所から演者と共に探して行くようなことから始まります。

そのプロセスの中で、カメラに映る人、風景、言葉のそのままの姿をよく見ようとすることを大事にしています。カメラの向こう側には決して近づくことはできないけれど、一定の距離からその姿たちの内側、内面へと眼差しを向けることができればと思っています。今回、新たな試みとして、ずっと作品に出演してもらっている原麻理子さんが舞台稽古のシーンの演出をし、稽古が進行していく中で撮影を行いました。

the place named the place named

上映日時

3/25(土)~3/31(金)
17:00〜17:40

料金

一律
¥800

3/25(土)~

波のした、土のうえ

the place named

©小森はるか+瀬尾夏美

2014年/68分/日本 
制作:小森はるか+瀬尾夏美
撮影・編集:小森はるか
テキスト:瀬尾夏美
出演:阿部裕美/鈴木正春/紺野勝代/瀬尾夏美

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津波を受けた沿岸の町、「陸前高田」で出会った人びとの言葉と風景の3年8ヶ月の記録から物語を起こすように構成された3編の映像。

この町に暮らしていた人々と小森はるか+瀬尾夏美の協同によって制作された。まず、被写体となる住民の方に繰り返しインタビューをしたものを瀬尾が物語に起こす。
それをもう一度ご本人にお返しし、ご本人が訂正や調整、書き換えを行いながら、朗読をする。書き直しと朗読を繰り返した声と、この町の風景を重ねるように、小森が映像を編んでいく。

波のした、土のうえ 波のした、土のうえ

上映日時

3/25(土)~3/31(金)
17:50〜19:00

料金

一律
¥1000

4/1(土)~

太陽の下で-真実の北朝鮮-

太陽の下で

2015年/チェコ・ロシア・ドイツ・ラトビア・北朝鮮合作/110分/配給:ハーク
原題:V paprscich slunce
監督:ヴィタリー・マンスキー
製作:ナタリア・マンスカヤ
脚本:ヴィタリー・マンスキー
撮影:アレクサンドラ・イバノバ
編集:アオドレイ・ペパルヌィ
出演:リ・ジンミ、

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全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!

私たちが見ていた北朝鮮。それは「演出」された姿だった―

ジンミ、本当に幸せなの?
8才のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに“理想の家族”の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで、“北朝鮮側の監督”のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも、親の職業も、クラスメイトとの会話も、すべて北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオだった。疑問を感じたスタッフは、撮影の目的を“真実を映す”ことに切りかえその日から、録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置し、隠し撮りを敢行するが…。

北朝鮮において、“庶民の日常生活”とは?
モスクワ・ドキュメンタリー映画祭の会長も務めるヴィタリー・マンスキー監督は、誰もが知りたい疑問を、誰もが見えるかたちで描きたいと考えていた。北朝鮮政府から撮影許可を得るまで二年間、平壌の一般家庭の密着撮影に一年間。その間、台本は当局によって逐一修正され、撮影したフィルムはすぐさま検閲を受けることを強いられたが、検閲を受ける前にフィルムを外部に持ち出すという危険を冒して本作を完成させた。映像にはドキュメンタリーでありながら出演者たちにセリフや笑い声をあげるタイミングなどを細かく指示を出す“ヤラセ”や “ビハインド・ザ・シーン”が数多く盛りこまれている。

政府の強力な圧力と非難を押しのけ、世界各国で高く評価された話題作が、ついに日本上陸!
自分たちの恥部があらわにされた北朝鮮は、すぐさまロシアに上映禁止を要求した。これを受けてロシア政府は、ヴィタリー・マンスキー監督への非難声明と上映禁止を発表。にもかかわらず、韓国、アメリカ、ドイツ、イタリア、カナダをはじめ20都市以上で上映や公開がなされ、「第40回香港国際映画祭 審査員賞受賞」「サンフランシスコ国際映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞 ノミネート」など数多くの快挙を成し遂げた。

太陽の下で 太陽の下で 太陽の下で

4/1(土)~

眠り姫

眠り姫?

© 2007 charm point all rights reserved.

2007年―2016年/日本/HD/5.1h/80分/配給:charm point
原作:山本直樹
監督・脚本:七里圭
声の出演:つぐみ、西島秀俊、山本浩司、大友三郎、園部貴一ほか

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特別鑑賞券1,200円を当館受付にて発売中! 有隣堂伊勢佐木町本店でも取扱中!

特別ゲスト×七里監督トークイベント
4/1(土)18:30回上映後、七里圭監督×中村高寛さん(映画監督)によるトークショーがございます。

4/8(土)20:20回上映後、七里圭監督×大谷能生さん(批評家・音楽家)によるトークショーがございます。

10年目の『眠り姫』は新しくなって目を覚ます―――。

真っ暗な中、スクリーンで見ないと見えてこない… 静かで奥行きのある空間で聴かないと聴こえてこない… 2007年11月の初公開から映画館での上映にこだわって、アンコール上映を繰り返してきた“伝説のインディペンデント映画”が上映活動10年目の節目に、最新の5.1chサラウンド&HDデジタルリマスター化!さらに進化/深化した音響と映像による新しい『眠り姫/サラウンドリマスター版』として登場!

そこに樹があった。

パジャマ姿の青地(つぐみ)が眩しそうにカーテンをめくる。もう陽も高い。中学校の非常勤教師をしている彼女は、このごろ学校に行くのがおっくうで、いくら寝ても寝不足の感じが抜けない。長くつきあい過ぎた彼氏(山本浩司)との会話は上滑りし、好きだという気持ちも、すでにおぼろになっている。繰り返し見続けるのは、記憶とも妄想ともつかぬ、奇妙な夢。どうも、何かが変だ。

学校の風景、職員室、グラウンド、生徒たちの声…

職員室では、面長の同僚教師・野口(西島秀俊)が、自分の顔のことは棚に上げて、青地の顔をだんだん膨らんでいると笑う。野口は青地のことを心配しているのだろうか、それともからかっているのだろうか。帰宅すれば、トイレに貼った猫の写真が、何か言いたげにこちらを見ている。
いま出てきたトイレの中に、誰かがいるような気がしてならない…。

青地は繰り返し、同じような夢を見る… 階段からピンポン玉が落ちていく。そして、誰かの手…
荒涼とした風景の中を歩いている女性 ── これは自分なのか…

久しぶりに会った女友達も、彼氏も、青地のことを「この頃、変だ」と言っている。
そこはかとない現実への違和感が、青地の心を占め始める…

青地は誰かに助けを求めていた。偶然ファミレスで会ったことをきっかけに、青地と野口は二人っきりで会って話をするようになる。
会うたびに痩せていく野口。「眠り薬のせいですよ」と、野口は言う。
野口の様子が普通ではなくなっていく …

眠り姫 眠り姫 眠り姫

4/1(土)~

スノーデン

スノーデン

 ©2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

2016年/アメリカ・ドイツ・フランス/135分/カラー/シネマスコープ/原題:SNOWDEN/PG-12 
監督:オリバー・ストーン
脚本:キーラン・フィッツジェラルド & オリバー・ストーン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、シャイリーン・ウッドリー、メリッサ・レオ、ザカリー・クイント、トム・ウィルキンソン、スコット・イーストウッド、リス・エヴァンス、ニコラス・ケイジほか

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スノーデンとは英雄か、それとも国家の裏切り者か?
家族、恋人、自由。すべてを捨てて国家を告発した元CIA職員“エドワード・スノーデン”の人物像に迫るヒューマン・ドラマ

それは、まさしく世界中に激震が走った瞬間だった。2013年6月、イギリスのガーディアン紙が報じたスクープで、アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在が暴露されたのだ。さらに驚くべきは、ガーディアン紙に大量の最高機密情報を提供したのがたったひとりのNSA(米国国家安全保障局)職員であり、よくスパイ映画に登場するような厳めしく年老いた人物ではなく、ごく普通の外見をした当時29歳の若者だったことだ。

匿名ではなく自らカメラの前に立ち、エドワード・スノーデンと名乗って素性を明かしたその青年は、なぜNSAやCIAから得られる多額の報酬と輝かしいキャリア、恋人と築き上げた幸せな人生のすべてを捨ててまで重大な告発を決意したのか。はたして彼は英雄なのか、国家の裏切り者なのか。ハリウッドきっての社会派の巨匠オリバー・ストーンが史上最大の内部告発“スノーデン事件”の全貌に迫った問題作、それが『スノーデン』である。

2004年、9.11後の対テロ戦争を進める祖国アメリカに貢献したいと考えて軍に志願入隊したスノーデンは、足に大怪我を負って除隊を余儀なくされる。失意のさなかCIAに採用された彼は、持ち前のずば抜けたコンピュータの知識を教官に認められ、2007年にスイス・ジュネーヴへ派遣された。しかしそこで目の当たりにしたのは、アメリカ政府が対テロ諜報活動の名のもと、世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態だった。やがてNSAの契約スタッフとして東京の横田基地、ハワイのCIA工作センターへと赴任し、民主主義と個人の自由を揺るがす政府への不信をいっそう募らせたスノーデンは、恋人のリンゼイをハワイの自宅に残し、命がけの告発に踏みきるのだった……。

スノーデン スノーデン スノーデン

4/15(土)~

男と女

男と女

 © 2016 showbox and bom film productions ALL RIGHTS RESERVED.

2016年/韓国/115分
配給:クロックワークス 
監督:イ・ユンギ
出演:チョン・ドヨン、コン・ユ、パク・ビョンウン、イ・ミソほか

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全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!特典:ポストカードセットまたはクリアファイルをプレゼント!

狂おしいほど切ない禁断の愛、この衝動は抑えられない!

フィンランドのヘルシンキ、子どもたちの国際学校で出会ったサンミンとギホンは、遠く離れた北のキャンプ場に2人で向かうことになる。大雪で通行止めとなり、誰もいない真っ白な森の小屋で2人は体を重ね合わせ、互いの名前も知らないまま別れる。

8か月後のソウル。フィンランドでのひとときを雪原が見せた夢だと思い、日常に戻ったサンミンの前に、突然ギホンが現れ、2人はどうしようもないほど熱く惹かれ合う。

家族と仕事で手一杯の日常。表面上は平穏に見える日々を送っていた“男と女”の縁は、遠い異国のフィンランドで始まる。スクリーンの中の白く輝く雪原と幻想的な風景は、見知らぬ土地で感じる夢幻的な孤独と心細さを映し出すと同時に、恋に落ちるしかなかった2人の男女の感情をさらに増幅させ、現実から遠く離れた時間と空間の中に観客を引き込んでいく。

揺れる瞳や表情のわずかな変化だけで主人公の感情の動きをありありと伝えるチョン・ドヨン(『シークレット・サンシャイン』)と、少年の純粋さと、どんな時でも頼れそうな男の懐の深さを併せ持つコン・ユ(『トガニ 幼き瞳の告発』)が、待望の初共演を果たした。お互いに何かに導かれるように強く惹かれ合い、恋に溺れる瞬間と危機、それによる悲しみまで様々な感情の波を体当たりで演じ、誰かの心の中にもある愛の感情を呼び覚ます。

男と女 男と女 男と女

4/15(土)~

惑う After the Rain

惑う After the Rain

2016/日本/シネスコサイズ/5.1ch/125分
監督:林 弘樹
脚本:栗山宗大
撮影:髙間賢治
衣裳:黒澤和子
プロデューサー:武藤直樹
企画・製作:みしまびとプロジェクト
ものがたり法人FireWorks
出演:佐藤仁美、中西美帆、小市慢太郎、宮崎美子ほか

公式ホームページ

全国共通特別鑑賞券1,300円を当館受付にて発売中!特典:オリジナルポストカードをプレゼント!

舞台挨拶&トークショー
4/15(土)14:10回上映後、林弘樹監督による舞台挨拶がございます。

4/16(日)14:10回上映後、中西美帆さん(石川かえで役)×大崎章さん(映画監督『お盆の弟』)によるトークショーがございます。

家族とは何か。人生の喜びとは何か――。 
日本社会が抱えてきた家族制度の光と影を描きながら、 普遍的な人間愛を謳い上げた、ヒューマンドラマの傑作誕生!

昭和の終わり、ある家族に訪れたささやかな幸せ 
 
昭和55年、冬。信用金庫で働きながら、母・イトと暮らす長女・いずみは、結婚式を明日に控えていた。いつも通りの一日を終えた、その日の夜。イトはいずみに、初めて今は亡き父・誠志郎の夢を明かす。それはこの家から娘を嫁がせる事。 
 
明治の末に建てられた楽寿亭の離れ屋敷に開かれた石川塾。二代目を務める誠志郎の元、いずみは母・イト、妹のかえでと共に家族4人で仲良く暮らしていた。しかし誠志郎が急逝し、いずみは父の代わりに母と妹を支え、家をなかなか出ることができなかった。 
 
時は流れ、町の再開発のために取り壊しが決まった楽寿亭で、挙式は行われた。美しい白無垢の花嫁となったいずみ。シングルマザーとなった次女・かえで。そして、貧しいながらも女手一つで娘たちを育てた母親のイト。娘たちの美しい姿を見つめながらイトの心には、家族4人で共に暮らした日々の情景が色鮮やかに蘇る…。三人はそれぞれ、「女の人生の葛藤」に戸惑い、傷つきながらも乗り越えていく。 
ストーリーは時代を遡りながら、この家族に隠された秘密と、 強い絆で結ばれた家族愛を描き出していく。

惑う After the Rain 惑う After the Rain

4/15(土)~

まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて

まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて

2016年/92分/日本/HD  
監督・撮影・語り:太田直子
プロデューサー:田野稔
配給:グループ現代
後援:文化庁芸術文化振興費補助金

公式ホームページ

特別鑑賞券1000円を当館受付にて発売中!

戦後をひたむきに生きた人たちが、人生の終盤につかんだ青春

東京都千代田区立神田一橋中学校通信教育課程。大都会の片隅に戦後の混乱期、義務教育を受けられなかった高齢者たちが、青春を取り戻しにくる学び舎がある。人生の終盤を迎えてなお、人はなぜ学ぼうとするのか。その意味を探して、5年の歳月を追った。

“学ぶことは楽しいですよ。知らないことだらけですもん。知らないことだらけってことに、今まで気づかずにきたんですよ、70過ぎまで。”

「月あかりの下で ある定時制高校の記憶」の太田直子監督最新作!

すでに人生の経験を積まれ母となり祖母となった人たちが、何を求めてなぜ学校に通うのか、何も知らなかった私は、そんな問いを抱えながらカメラを持ち、学校に足を運びました。そして私自身が生徒の皆さんから学んだ「答え」をまとめたのが、今回の映画です。  監督 太田直子

まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて

4/29(土)~

残されし大地

残されし大地

©CVB / WIP /TAKE FIVE – 2016 – Tous droits reserves

2016年/ベルギー/カラー/DCP/5.1ch/76分
監督:ジル・ローラン
プロデューサー:シリル・ビバス
出演:松村直登ほか
原題:『LA TERRE ABANDONNEE』
制作:CVB Brussels
配給プロデューサー:奥山和由(チームオクヤマ)
配給協力:太秦
提供:祇園会館
後援:ベルギー王国大使館/ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル

公式ホームページ

全国共通鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!

ジル・ローラン監督が見つめた、FUKUSHIMAの“人と土地のつながり”――

2011年3月11日福島原子力発電所の事故のあと、福島第一原発から約12キロに位置する富岡町は帰還困難区域として指定された。そこにひとり留まり、猫、犬、牛、かつて第一原発で飼育されていたダチョウ等の動物保護活動を続ける松村直登の存在からこの映画は始まった。監督のジル・ローランは、ベルギーを拠点に主に欧州で活躍するサウンドエンジニアだった。妻の母国である日本に2013年に家族と共に来日。元々環境問題にも興味があった事から、“福島”について調べる中で、海外メディアで紹介されていた富岡町の松村直登さんの存在を知り、自らメガホンを取る事を決意。そして選んだ題材が“土地と寄り添いながら生きる人たちの力強さ“だった。

3組の家族に寄り添う事で、日常としての福島、そして故郷を愛する思いを紡ぎ出す。“反原発”を声高に語るわけではなく、土地本来の持つ変わらぬ自然の美しさを切り取り、感じ取ってもらうことに、ジル・ローランの監督としてのメッセージが込められている。本作は2015年8月から10月にかけて、福島県において2回に渡り撮影された。パリ同時テロ後の12月、編集作業のためにジル監督は祖国ベルギー・ブリュッセルに一時帰国。編集作業が一通り終わり、内覧試写をする予定だった2016年3月22日、ベルギー地下鉄テロで命を落とすという思いがけない事件が起こる。

初監督作品にして遺作となった、生命の映像詩。
妻の母国である日本で待望の公開

映画はジル監督の想いを受け継いだ、プロデューサーや同僚らの手によって完成。そしてベルギーの仲間達、妻の熱い想いが伝わり、NHKおはよう日本や各新聞など多くの媒体でも取り上げられ、京都国際映画祭2016クロージング上映、そして2017年春日本での公開が決定した。まさに製作者が、命を懸けて、命の尊さを描いた珠玉のドキュメンタリー映画である。

福島第一原発から約12キロ離れた、福島県双葉郡富岡町。18番ゲートがある夜の森は、かつては桜の名所として賑わっていた場所だ。いまはゲート内の商店街に人影はなく、開け放されたままの窓からカーテンが外にたなびき、植物が建物に絡みついている。
3.11以後、町に残された動物を保護し育てる為、自分の故郷・富岡町に残る事を決めた松村直登。寡黙な父とふたり、いまも避難指示解除準備区域の自宅に留まっている。その活動は海外からも注目され、2014年にはフランスに招かれ講演も行った。

庭に実った瑞々しい茄子をふたりで収穫する半谷夫妻。時にテレビを見ながら笑い、仲睦まじい。「水と土で生きてるんだ。」と穏やかに語る農作業中の半谷さんの背後にはフレコンバックが積まれ、除染作業が淡々と行われている。
富岡町の自宅に戻ってきた半谷夫妻の元を訪れた松村さんは、「犬猫がいなかったら、俺も逃げてた。」という。そして「99%が逃げてんのに、1%だけ逃げていない」自分達は変わり者だと笑いあう。「好き勝手やって85歳までいきるか、悩んで90歳まで生きるか、どっちがいいか。」という問いかけに、「100歳まで生きる。」と答える半谷さん。故郷で生きる事を決意した3人は、自分達、そして故郷に突きつけられた現実の中、たくましく笑顔で日常を送っていた。

南相馬市内の雇用促進住宅に住む佐藤夫妻。市内にある自宅のリフォームをすすめている。丁寧な手入れをされていた庭木も、放射線量が高い為、次々と切り倒されていく。お彼岸の墓参りで放射能測定器を片手に“来年こそ”は故郷への帰還を先祖に誓う。庭に実った、自然の再生、生命力の象徴と言われるイチジクを食べながら、かつてこの町に暮らしていた友人たちと語らう時間。各々が家族の事情を抱え、3.11以後の国や行政、そして故郷に戻る者、戻らない者の間に生まれる葛藤に揺れ動いていた。
淡々と進んでいく日常生活の中で、彼らが自然体で紡ぐ言葉の中に“ある日”を境に、かつての故郷を失った人間たちの今とこれからが見えてくる。

残されし大地 残されし大地 残されし大地

4/29(土)~

すべての政府は嘘をつく

すべての政府は嘘をつく

 ©2016 All Governments Lie Documentary Productions INC.

2016年/カナダ/92分/カラー/5.1ch/配給:アップリンク
監督:フレッド・ピーボディ
出演:ノーム・チョムスキー(マサチューセッツ工科大学名誉教授)、マイケル・ムーア(映画監督)、エイミー・グッドマン(報道番組『デモクラシー・ナウ!』創設者)、カール・バーンスタイン(元『ワシントン・ポスト』記者)、グレン・グリーンウォルド(元『ザ・ガーディアン』記者/ニュースサイト『ジ・インターセプト』創立者)、ほか

公式ホームページ

ポスト・トゥルース時代に“真実”を追求するフリー・ジャーナリストたちの闘い

大手組織に属さず、鋭い調査で真実を追及する独立系ジャーナリストたちにスポットを当てたドキュメンタリー。

1940~80年代に活躍し、「すべての政府は嘘をつく」という信念のもと、地道な調査でベトナム戦争をめぐる嘘などを暴いた米国人ジャーナリストのI・F・ストーン。大手メディアが会社の利益のために権力の欺瞞を追及しなくなってしまった現代において、I・F・ストーンの理念を受け継ぎ活動するフリージャーナリストたちが、真実を求めて奔走している。

アメリカの言語学者で政府、マスメディア批判で知られるノーム・チョムスキーをはじめ、突撃取材のドキュメンタリー映画で人気のマイケル・ムーア監督らが登場し、そのインタビューを通して、誰もがSNSで情報発信が可能な時代における、メディアの役割やジャーナリズムのあり方を探っていく。製作総指揮には、社会派監督として知られるオリバー・ストーンが名を連ねている。

すべての政府は嘘をつく すべての政府は嘘をつく

5/6(土)~

スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~

スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~

1999年/イスラエル=フランス=ドイツ=オーストリア=ベルギー/123分/モノクロ(一部カラー)/字幕翻訳:渋谷哲也/提供:マーメイドフィルム/配給:コピアポア・フィルム
原題:Un spécialiste, portrait d’un criminel moderne
製作:エイアル・シヴァン、アーメル・ラボリー
監督:エイアル・シヴァン
脚本:エイアル・シヴァン、ロニー・ブローマン
編集:オドレイ・モリオン
音響:ニコラ・ベッケル、ジャン=ミシェル・レヴィ、クリシュナ・レヴィ、イヴ・ローベル、ベアトリス・ティリエ

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アドルフ・アイヒマンは人間の皮をかぶった悪魔なのか?

約350時間に及ぶヴィデオ素材を再構成した貴重な裁判映像が、ホロコーストに加担した“悪の凡庸さ”の実像を暴きだす。

1961年4月11日イェルサレムで始まった裁判は、イスラエル政府の意向で裁判の一部始終が撮影・録音され、その内容は全世界37カ国で放映されたと言われています。イェルサレムに保管されたアメリカの取材チームによるヴィデオ素材に初めてアクセスを試みたのが、本作の作り手たち。ハンナ・アーレントの裁判傍聴記『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』に感銘を受けた、“国境なき医師団”元総裁のロニーと、イスラエル映画界の“反体制派”の1人と言われる映像作家エイアルは、約350時間に及ぶ記録素材をもとに、約2時間の映画に再構成しました。

映画は、“専門家(スペシャリスト)”としてのアイヒマンの技術的能力と専門知識を浮かび上がらせる一方で、防弾ガラスに囲まれた被告人席で口びるをゆがめ「自分は上司の命令に従っただけ」とひたすら主張する小役人の肖像を、無慈悲なまでのリアリズムで描写します。ハンナ・アーレントが説いた“悪の凡庸さ”の実像を鮮烈に暴いた衝撃作!

歴史に名高いアイヒマン裁判を描いた傑作ドキュメンタリー映画!


ユダヤ人国家イスラエルが南米のアルゼンチンに逃亡していたナチスの親衛隊(SS)中佐アドルフ・アイヒマン(1906~1962)を拘束し、同国の法廷で裁いた“アイヒマン裁判”。戦後70年を過ぎた現在、この裁判の周辺を描いた『ハンナ・アーレント』(12)、『顔のないヒトラーたち』(14)、『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』(15)、『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』(16)といった数々の秀作が相次いで劇場公開されています。そしてこれらの作品群のなかで最も注目すべき映画が、本作『スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~』です。

ナチス・ドイツの歯車として与えられた命令を従順にこなし、いつの間にかホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に加担した男の姿を冷徹な視点で再構築したこの映画は、大企業における組織犯罪や公的機関における隠微工作のニュースが日々報道される現代社会を生きる私たちに、「個人はどうあるべきか」を鋭く問いかけます。

スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~ スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~ スペシャリスト ~自覚なき殺戮者~

5/20(土)~

あの日、兄貴が灯した光

あの日、兄貴が灯した光

 ©2016 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.

2016/韓国/韓国語/110分/シネスコ/カラー/5.chデジタル/日本語字幕:本田恵子
監督:クォン・スギョン
脚本:ユ・ヨンア
出演:チョ・ジョンソク、D.O.(EXO)、パク・シネほか

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アンタは、本当に最低で最高だ。
『7番房の奇跡』の脚本家が贈る、今年最高に温かい感動-。

国家代表の柔道選手としてオリンピックを目指す弟と、詐欺前科10犯で服役中の兄。奇しくも弟が夢を失うことで15年ぶりの再会を果たした兄弟の間には、決して打ち解けられない秘密があった…。 

『あの日、兄貴が灯した光』は、他人よりも遠い存在でお互いに再会を望んでいなかった兄弟が、憎しみ合いながらも徐々に心を通わせていく、兄弟の絆を描いた物語。幼い娘と父親の愛情を描き韓国で1000万人以上を動員し日本でも話題となった『7番房の奇跡』の脚本家が3年の歳月を費やし完成させた脚本は、家族の愛や相手を思いやる尊さを描き、大ヒットした『国際市場で逢いましょう』『サニー 永遠の仲間たち』の感動を再び呼び起こす。普段は忘れがちな一番身近な存在の大切さ、そしてどんな時代でも変わらない人の優しさ、温かさを、どこか懐かしく不器用で微笑ましい兄弟の姿を通して観客に伝えてくれる。

お前に兄貴はいるか?俺にはいる-


柔道一筋で真面目な弟ドゥヨンに、アジアを中心に世界的な注目を浴びる次世代グループEXOのメインボーカルで『明日へ』『純情』などスクリーンでも活躍し続けるD.O.。本作では夢を失い挫折する青年といった難しい役どころを熱演。徐々に絶望から這い上がっていく繊細な感情を見事に表現し、俳優として今まで以上に成熟した演技を見せてくれる。甲斐性なしのチンピラ兄貴ドゥシクには、日本でも根強いファンを持つ『建築学概論』やドラマ「最高です!スンシンちゃん」などの幅広い演技力で“演技の化身”と評されるチョ・ジョンソク。また、ドゥヨンを支える柔道コーチを『7番房の奇跡』などで20代最高代最高の女優に選ばれるパク・シネが演じ、物語により一層深みを与えている。
あの日、兄貴が灯した光 あの日、兄貴が灯した光 あの日、兄貴が灯した光

5/20(土)~

SYNCHRONIZER

SYNCHRONIZER

2015年/日本/カラー/アメリカンビスタ/83分
監督:万田邦敏
脚本:小出 豊、竹内里紗、万田邦敏
音楽:長嶌寛幸
撮影:山田達也
プロデューサー:桝井省志 山川雅彦
製作:アルタミラピクチャーズ
出演:万田祐介、宮本なつ、古川博巳、中原翔子、大塚怜央奈、美谷和枝

公式ホームページ

人間の脳波実験をめぐるこの映画は、サスペンスか、SFか、それとも究極のラブストーリーか?

人間と動物の脳波を同期させるという無認可の研究を孤独に続ける、研究者の長谷川高志。研究所で立場の弱い彼を見守る同僚の木下萌は、この実験が、脳機能障害をも改善させる素晴らしい成果をもたらすことに気づく。共に研究を続けるふたりは、やがて私生活でも愛し合うようになる。一方高志は、動物だけでなく人間と人間の脳をつなげることで、母・春子の認知症を治せるかもしれない、と希望を抱いていた。だが萌はその研究成果が思わぬ結果をもたらすことに気づき、高志を止めようとするが……。
大切な人のために倫理を超えた実験に没頭する男。そんな男を盲目的に愛する女。そして息子の愛を一身に受ける母。3つの愛は、やがて人々を狂気へと誘い、暴走する。果たして彼らの愛が行き着く先には、何が待ち受けているのか?

『UNLOVED』(2002年)、『接吻』(2008年)の鬼才・万田邦敏の、『イヌミチ』(2014年)につづく最新作となる本作は、自身が教鞭をとる立教大学現代心理学部の映像生態学プロジェクトの一環として製作された。万田監督と共に脚本を手がけるのは、『こんなに暗い夜』(2009年)の監督・小出豊と、2015年に、初監督作『みちていく』が話題を呼んだ新鋭・竹内里紗。緊張感あふれた映像は、『イヌミチ』や篠崎誠監督『あれから』(2012年)を手がけた山田達也が撮影。その緊張感をさらに増長させるのは、サウンドデザイナー/映画音楽家として数々の作品を手がけてきた長嶌寛幸の音楽だ。研究室での奇妙な実験や脳波データなど、どこかSFチックな要素を散りばめながら、サスペンスとラブストーリーが混ざり合った斬新なストーリー展開が見る者を魅了する。

SYNCHRONIZER

2017年初夏~

世界にひとつの金メダル

世界にひとつの金メダル

 ©2013 – ACAJOU FILMS – PATHE PRODUCTION – ORANGE STUDIO – TF1 FILMS PRODUCTION – CANEO FILMS – SCOPE PICTURES – CD FILMS JAPPELOUP INC.

2013年/フランス=カナダ/130分/カラー
監督:クリスチャン・デュゲイ
出演:ギョーム・カネ、マリナ・ハンズ、ダニエル・オートゥイユ、ドナルド・サザーランド

公式ホームページ

全国共通特別鑑賞券1,500円を当館受付にて発売中!特典:オリジナルポストカードをプレゼント!

人間を全く信じない競技馬との出会い。父との確執、幼い日の夢。エリート弁護士は華々しいキャリアを捨て障害飛越競技に挑んだ――。

フランスで200万人が涙し大ヒットを記録した『世界にひとつの金メダル』は、実話を基に描いた感動作だ。エリート弁護士を辞め選手〈ライダー〉としてオリンピックを目指した男ピエール・デュランと人間を信じない競技馬ジャップルーとの絆、そして彼らを見守る父との確執と愛情。度重なる挫折や逆境が彼らを襲いながらも成長していく、競技ならではの過酷な世界で夢をあきらめずに挑み続ける情熱を描く【人生】の物語だ。

『ザ・ビーチ』『ヴィドック』のギョーム・カネが脚本・主演に挑戦し、本物の選手〈ライダー〉さながらのダイナミックさと臨場感とスター性で魅了する。セザール賞、リュミエール賞、ケベック映画賞などを受賞し、モントリオール世界映画祭に正式出品して話題となった。製作費35億円を超える超大作は、ロサンゼルス、ソウルと二つのオリンピックを完全再現し、壮大なスペクタクルでクライマックスを熱狂的に盛り上げる。

1980年代初頭、フランス。子供のころより父セルジュの指導の下で障害飛越競技に打ち込んできたピエール。彼は大人になり父の期待から逃れるように弁護士となる。だが、幼い日の情熱をあきらめることができずキャリアを捨て、再び選手〈ライダー〉となる。気性が荒く欠点だらけの若馬ジャップルーと父とともにオリンピックを目指す―。

世界にひとつの金メダル 世界にひとつの金メダル 世界にひとつの金メダル
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