近日上映作品

1/23(金)~

黒の牛

黒の牛

© NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS

2024年/日本=台湾=アメリカ/114分/スタンダード&シネマスコープサイズ/5.1chサラウンド/白黒&カラー/配給:ALFAZBET/ニコニコフィルム/ムーリンプロダクション
監督・脚本・編集:蔦哲一朗
プロデューサー:市山尚三、エリック・ニアリ、黄インイク、アレックス・ロー
共同プロデューサー:饒 紫娟
撮影監督:青木穣
脚本:久保寺晃一、上田真之、熊野桂太
美術:部谷京子
衣装:大塚満
録音:岩間翼、大町響槻
サウンドデザイン:周震、松野泉
音楽:坂本龍一
出演:リー・カンション、ふくよ(牛)、田中泯、須森隆文、ケイタケイ ほか
製作:ニコニコフィルム、ムーリンプロダクション、CINEMA INUTILE、シネリック・クリエイティブ、フーリエフィルムズ

公式ホームページ

イベント情報
1/25(日)上映後、リー・カンションさん、蔦哲一朗監督の舞台挨拶がございます。

来場者プレゼント
「⼗⽜図」ステッカー
十牛図特典画像 禅に伝わる悟りまでの道程を⼗枚の⽜の絵で表した「⼗⽜図(じゅうぎゅうず)」から着想を得て制作された本作にちなみ、10の段階を表した『⿊の⽜』オリジナルデザインのステッカーを作成
公開初⽇より、先着順でお配り致します
※数量限定、なくなり次第終了、ランダムでの配布となりますので、絵柄はお選びいただけません。

内なる宇宙と森羅万象。禅に伝わる「十牛図」から紐解く、大いなる円環

急速に変わりゆく時代。住む山を失い、放浪の旅を続けていた狩猟⺠の男は、山中で神々しい黑い牛と邂逅する。男は抵抗する牛を力ずくで連れ帰り、人里離れた⺠家で共に暮らしはじめる。生きるために大地を耕しはじめた男と牛だったが、自然の猛威の前に、息を合わせることができない。しかし、ある禅僧との出会いをきっかけに、次第に心を通わせていく──。

リー・カンション×⽥中泯 ×坂本⿓⼀

主演は、ツァイ・ミンリャン作品で知られる台湾の名優リー・カンション。映画『国宝』で歌舞伎役者・⼩野川万菊役で強烈な印象を残したダンサーの⽥中泯が禅僧として出演。音楽には、⽣前本作への参加を表明していた坂本⿓⼀の楽曲を使⽤し、場所や時代を超越した世界観をさらに深く印象づけている。

日本初70mmフィルムを一部使用、完成まで8年を要した壮⼤なスケールの映像詩 「フィルム以外では映画を撮らない」と明言し、独自の映像哲学を貫く蔦哲一朗監督。本作も全編をフィルムで撮影し、⻑編劇映画としては⽇本初となる70mmフィルムも⼀部で使⽤した。⽇本・台湾・アメリカの3か国が⼿を携えた国際共同製作で、8年もの歳月と想像を超える情熱の末に生み出された、壮⼤なスケールの映像詩である。

黒の牛 黒の牛 黒の牛

1/24(土)~

特集 ロッセリーニ×ゴダール[2つのゼロ年]

2つのゼロ年

特集

ロッセリーニ×ゴダール

[2つのゼロ年]

特集

ロッセリーニ×ゴダール

[2つのゼロ年]

2人の巨匠が描く、2つの[ゼロ年]

第二次世界大戦後の廃墟と化したベルリンを舞台に、ひとりの少年を通して戦争がもたらす残酷さを描いたロベルト・ロッセリーニの『ドイツ零年』(1948)と、ベルリンの壁崩壊の翌年、東ドイツに潜伏していた老スパイの西側への帰還の旅を描いたジャン=リュック・ゴダールの『新ドイツ零年』(1991)。1945年をドイツにとっての《ゼロ年》と示し、戦後ベルリンの“虚無の廃墟”を冷徹に描いたロッセリーニに対し、ゴダールは東西ドイツが統合された1990年を《新ゼロ年》として、ふたたび“虚無の廃墟”にもどされたドイツを見つめ直した。戦後80年、東西ドイツ統一35年を迎える2025年、思いがけない、だが必然にみちた2作品の邂逅が実現する。

公式サイト https://www.zaziefilms.com/zero/

配給 ザジフィルムズ

入場料一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円

前売券全国共通鑑賞2回券 2,600円(税込)を当館受付にて発売中!特典:ポストカードセットをプレゼント!

イベント情報
『新ドイツ零年』1/24(土)上映後、渋谷哲也さん(日本大学教授/ドイツ映画研究)のトークイベントがございます。

上映スケジュール

1/24(土) 1/25(日) 1/26(月) 1/27(火) 1/28(水) 1/29(木) 1/30(金)
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
ドイツ零年14:15ー15:30
ドイツ零年
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
ドイツ零年13:45ー15:00
ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:12
新ドイツ零年
上映後トーク
渋谷哲也さん
新ドイツ零年15:40ー16:42
新ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:15
新ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:15
新ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:15
新ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:15
新ドイツ零年
新ドイツ零年15:10ー16:15
新ドイツ零年

予定表 横にスクロールできます

作品紹介

ドイツ零年

ドイツ零年

© Cinecittà Luce, CSC – Cineteca Nazionale, Cineteca di Bologna, Coproduction Office.

1948年/イタリア/74分/ドイツ語/モノクロ
原題:Germania anno zero
監督:ロベルト・ロッセリーニ
脚本:ロベルト・ロッセリーニ、マックス・コルペット、カルロ・リッツァーニ
撮影:ロベール・ジェイヤール
音楽:レンツォ・ロッセリーニ
出演:エドムント・メシュケ、エルンスト・ピットシャウ、インゲトラウト・ヒンツェ、フランツ・クリューガー

ナチス・ドイツが崩壊した1945年=[ゼロ年]
一人の少年を通して描かれる 戦争がもたらす残酷さ

ナチス・ドイツ崩壊後のベルリン。病弱で寝たきりの父、元ナチ党員で警察を恐れて家に引きこもる兄、家計を助けながら父の看病をする姉と、間借りした狭い部屋に暮らす少年エドモンドは、父と兄に代わってお金を稼ぐために、学校にも行かず、毎日廃墟のような街をさまよっている。ある日、エドモンドは小学校の担任教師だったエニングに街中で出会う。学校を追放され、今は闇商売に手を染めるエニングが説くナチス思想に、無垢なエドモンドは次第に感化され……。

新ドイツ零年

新ドイツ零年

© BRAINSTORM 1991. Licensed through ECM Records GmbH

1991年/フランス/62分/フランス語、ドイツ語など/カラー
原題:Allemagne année 90 neuf zéro
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
撮影:クリストフ・ポロック、ステファン・ベンダ、アンドレアス・エルバン
出演:エディ・コンスタンティーヌ、ハンス・ツィシュラー、クラウディア・ミヒェルゼン、アンドレ・ラバルト
字幕翻訳:堀 潤之

東西ドイツが統合された1990年=[新ゼロ年]
東ドイツに潜伏していた老スパイの“西”への帰還の旅

前年にベルリンの壁が崩壊した1990年のドイツ。西ドイツ側のスパイとして東ベルリンに30年間潜伏していた諜報員レミー・コーションのもとへ、軍情報部のゼルテン伯爵がやってくる。「すべて終わった」と告げられたレミーは、彼に勧められるがまま、西側への帰還を目指して東ドイツを大きく迂回する旅に出る。トーマス・マンの小説の登場人物を思わせる娘シャルロッテや、ドン・キホーテとサンチョ・パンサなど、様々な人々と出会いながらレミーは西側にたどり着く……。

1/24(土)~

テイク・ミー・サムウェア・ナイス

テイク・ミー・サムウェア・ナイス

© 2019(PUPKIN)

2019年/オランダ・ボスニア/91分/配給:クレプスキュール フィルム
原題:TAKE ME SOMEWHERE NICE
監督・脚本:エナ・センディヤレヴィッチ
撮影:エモ・ウィームホフ
編集:ロット・ロスマーク
音響:ヴィンセント・シンセレッティ
音楽: エラ・ファン・デル・ワウデ
出演:サラ・ルナ・ゾリッチ、エルナド・プルニャヴォラツ、ラザ・ドラゴイェヴィッチ

公式ホームページ

入場者プレゼント
初日ご来場のお客様にポストカード(3種の中からランダムで1枚)をプレゼント!
※絵柄はお選びいただけません。
※数量限定、なくなり次第終了です。

オランダからボスニアへ 少女でも大人でもないアルマの”自分探し”の旅が始まる。
誰か連れ出して…この退屈な世界から

揺れるカーテンの隙間からのぞいたブティックのミラーが、ワンピースを選ぶ一人の少女を映している。アルマ──オランダ生まれのボスニア人。両親は戦火に揺れた祖国を離れ、オランダで彼女を育ててきた。やがて父はひとり祖国へ戻り、消息は遠ざかっていた。そんな父が入院したという知らせが届き、母に言われるまま、アルマはたったひとりでボスニアへと向かう。
ボスニアの空港で彼女を出迎えたのは、従兄のエミル。終始ぶっきらぼうな態度で、アルマをアパートに連れ帰っても言葉少な。やがて「急ぐから」とアルマを部屋に置き去りにしてしまう。キャリーケースは壊れ、荷物も取り出せないまま。居場所のない空間に身を持て余し、アルマは街へ出た。そして衝動のように、髪を金色に染める。その夜、アパートの扉の前で眠り込んでいた彼女に声をかけたのは、エミルの“インターン”を名乗るデニスだった。彼だけが、アルマの話に耳を傾けてくれる。
翌日。父のいる町・ポドべレジイェを目指し、小さなスーツケースを引いてバスに乗り込んだアルマ。だが休憩の間に、バスは彼女を置き去りにし、荷物だけを乗せたまま走り去ってしまう…。

この物語は、アルマ同様にボスニア生まれオランダ育ちのエナ・センディヤレヴィッチ監督による長編デビュー作。監督が心酔するジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』に影響を受けて描かれた作品だ。男女3人の主要キャラクター、静的でミニマルな演出、ゆったりと流れる時間、そして余白に満ちた空間。さらにアイデンティティが不確かな主人公の”自分探し”という普遍的なテーマを追求した本作は、世界中から優れたインディペンデント映画が集うロッテルダム国際映画祭コンペティション部門でタイガーアワードを受賞し、国際的にも高く評価された。
少女から大人になるとは、どういうことなのだろうか。母と父という異なるアイデンティティを持つアルマの本当の居場所はどこなのか。オランダでもなくボスニアでもない、彼女にとっての素敵な居場所とは何だろう。
心地よい風と太陽、水の煌めき…アルマに「とびっきりの夏」はいつ訪れるのだろうか──。


テイク・ミー・サムウェア・ナイス テイク・ミー・サムウェア・ナイス テイク・ミー・サムウェア・ナイス

1/24(土)~

アフター・オール・ディーズ・イヤーズ デジタル・リマスター版

アフター・オール・ディーズ・イヤーズ

©cinemadrifters

2010→2025年/マレーシア・中国・日本/98分/モノクロ+カラー/DCP/ステレオ
英題:After All These Years
監督・脚本:リム・カーワイ
撮影:メイキン・フォン・ビンフェイ(馮炳輝)
録音:山下彩
編集:奥原浩志、Phillip Lin
美術:Amanda Weiss
音楽:Albert Yu
配給:Cinema Drifters
宣伝:大福
出演:大塚匡将、ゴウジー(狗子)、ホー・ウェンチャオ(何文超)

公式ホームページ

イベント情報
1/24(土)、25(日)上映後、リム・カーワイ監督の舞台挨拶がございます。
1/26(月)上映後、相田冬二さん(映画批評家)、リム・カーワイ監督のトークイベントがございます。

リム・カーワイ幻のデビュー作が15年の時を経て蘇る
自己存在への恐怖、日常からの逃避を圧倒的な構造美で描き出した、鮮烈なるデビュー作

大阪を拠点に、香港、中国、バルカン半島などで映画を製作し、どこにも属さず彷徨う“シネマドリフター(映画流れ者)”を自称する映画監督リム・カーワイ。その原点となる『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』がデジタル・リマスター版として、15年の時を経てスクリーンに蘇る。

2010年、『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』は香港国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で絶賛され、黒沢清監督は、「アジアのパワーと混沌が、ヨーロピアンな深い思索をもって構築され、最後にはまるでハリウッド映画のような興奮で観客の心を釘付けにする・・・世界映画の理想的なカタチがここにある。」と語った。

2000 年代末の混沌とした時代が生み出した、 無国籍インディペンデント映画の奇跡─

10年ぶりに故郷に帰ってきたア・ジェ。
しかし、家族でさえ彼の存在を知る者はいない─
唯一ア・ジェを覚えているのは、レストランの店主ラオ・ファンだけだ。
ラオ・ファンに連れられ、秘密の鍵を握る男に会いに行くが、ア・ジェは殺人の濡れ衣をきせられ処刑されてしまう…。
死んだはずのア・ジェが、再び街に戻ってきた。
空虚な日常を生きるラオ・ファンは、過ぎし日々に思いを寄せる。
町に起こる奇怪な事件をきっかけに、彼らは新しい人生を手に入れられるのか─
第一部で自己の存在についての恐怖と疑いを、第二部で退屈な日常生活からの逃避を、空想と幻想を通して描かれていく。
二つの異なった視点で世界を覗いたとき、観客は自然と白昼夢に引き込まれていく─


アフター・オール・ディーズ・イヤーズ アフター・オール・ディーズ・イヤーズ アフター・オール・ディーズ・イヤーズ

1/31(土)~

ただ、やるべきことを

ただ、やるべきことを

©Nareun Cinema / Myung Films Lab.

2023年/韓国/101分/配給:太秦
英題:Work to Do
原題:해야 할 일
監督・脚本:パク・ホンジュン
製作:映画会社ナルン、ミョンフィルムラボ
撮影:チェ・チャンファン
編集:チョ・ヒョンジュ
音楽:イム・ミンジュ
出演:チャン・ソンボム、ソ・ソッキュ、キム・ドヨン、キム・ヨンウン、チャン・リウ、イ・ノア、カン・ジュサン、キム・ナムヒ

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

第28回釜山国際映画祭“今年の俳優賞”受賞!
2010年代、韓国の造船業界が直面した深刻な不況――
リストラを実行する人事部社員たちの葛藤を描く、それぞれの選択の物語

組織の一員として「やるべきこと」、ひとりの人間として「やるべきこと」。ふたつの感情をぶつけ合いながら誰しもが働き、生きているだろう。映画『ただ、やるべきことを』はリストラで従業員を解雇しなければならない人事チームの社員たち、それぞれの決断をリアルに描く。
映画の舞台は韓国パク・クネ大統領の退陣を求める大規模な「ろうそくデモ」が行われた2016年、造船業は世界的不況に見舞われ多くのリストラと廃業があった。漢陽重工業入社4年目のジュニは人事チームに異動するとすぐ、リストラ対象者の名簿を作るように指示される。会社を立て直すためと自身を納得させ、やるべき仕事をこなしていくが会社都合で対象者が絞り込まれていき、親しい先輩と友人、そのどちらかを選ばなければならない状況に追い込まれていく――。

本作は『JSA』『建築学概論』などの制作会社ミョンフィルム(イ・ウン代表)が未来の韓国映画をリードする映画人育成を目的として設立した、ミョンフィルムラボ6期のパク・ホンジュン監督長編デビュー作品。造船会社の人事で働いた経験を基に、職業上の義務と個人的感情の間で板挟みになる労働者の心理を深い視点で描き出した。主演を務めたチャン・ソンボム(ドラマ「秘密の森」「新兵」など人気作に多数出演)は第28回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」を受賞。リアリティーを極限まで高めた俳優陣の演技が称賛された。

従来の映画の多くは解雇される人々が会社と一戦交える物語でありそれは勝利の、逆転の、希望のドラマだ。しかし、現実はそんなに輝かしいものではない。本作はリストラを実行する人事部社員の視点から、労働者と会社の対立、その間に幾重にも重なる様々な悲劇と哀しみを映し出し、労働映画に新たな角度から迫る。理想と現実の間でもがきながら生きる、わたしたちの物語がそこにはある。


ただ、やるべきことを ただ、やるべきことを ただ、やるべきことを

2/7(土)-2/20(金)

中央アジア今昔映画祭 vol.3 ウズベキスタン特集

中央アジア今昔映画祭 vol.3

中央アジア今昔映画祭 vol.3
ウズベキスタン特集

2/7(土)-2/20(金)

中央アジア今昔映画祭 vol.3
ウズベキスタン特集

2/7(土)-2/20(金)

新旧6作品でウズベキスタンを堪能する、
温故知新のシネマトリップ

中央アジアのほぼ中心に位置するウズベキスタン。激動の長い歴史を経たこの国は、現在中央アジア諸国最大の人口を有し、著しい経済成長を続けている。そしてこの国は、欧州・中東・アジアの歴史・文化が交わり、独自の映画が生み出されてきた知られざる映画大国でもある。中央アジア今昔映画祭第3弾は、中央アジア≪ウズベキスタン≫の旅へ。

ウズベキスタン共和国

面積は日本の約1.2倍の44万7400平方キロメートル。人口は3,700万人を超え、中央アジア最大の人口を有する。首都はタシュケント。宗教は主にイスラム教スンニ派。国家語はテュルク諸語のひとつのウズベク語だが、ロシア語も広く通じる。
古来よりシルクロードとして知られる東西の交易路として栄えるが、19世紀後半にロシア帝国に組み込まれる。その後、ロシア内戦を経て、1924年にウズベク・ソヴィエト社会主義共和国成立。1991年8月にウズベキスタンとしてソ連からの独立を果たす。
サマルカンド、ブハラ、ホラズム州ヒヴァの歴史地区はいずれも世界遺産に登録され、世界中から訪れる観光客でにぎわう。

公式ホームページhttps://trenova.jp/centralasia3/

主催・企画・配給トレノバ

協力梶山祐治、ノーム

入場料 一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円

イベント情報
★2/7(土)『やさしさ』上映後、梶山祐治さん(筑波大学准教授、中央アジア映画)
★2/8(日)『ファリダの二千の歌』上映後、高柳聡子さん(早稲田大学非常勤講師、ロシア文学・フェミニズム)

作品紹介

きみに夢中 日本劇場初公開

きみに夢中

1958年/ソ連/79分/ロシア語、ウズベク語/カラー
原題: Maftuningman
監督:ユルダシ・アグザモフ
脚本:トゥラブ・トゥラ
撮影:ミハイル・クラスニャンスキー
音楽:イクラム・アクバロフ、ムタリ・ブルハノフ、マナス・レヴィエフ
出演:クララ・ジャリロワ、サナト・ディヴァノフ、ラノ・ハムロクロワ、トゥルグン・アジゾフ、アッバス・アジゾフ

ウズベキスタン最初のミュージカルコメディとして、大ヒットを記録した作品。劇中の歌の数々は、ウズベク人の記憶に長く留まることになった。1950年代のウズベキスタン各地の人々の服装や街並みも必見。
タシュケントのスタジオではミュージカル映画『きみに夢中』の撮影が行われているが、主役にふさわしい歌い手と踊り手が見つからない。監督はサマルカンド、ブハラ、フェルガナを回るスカウトの旅に出て、それぞれの地域で才能ある若者を見出していく。そうしてタシュケントに集められた若者たちは、力をあわせて映画の完成を目指す。

やさしさ 日本初公開

やさしさ

1966年/ソ連/70分/ロシア語/B&W
原題:Nezhnost
監督:エリヨル・イシムハメドフ
脚本:オデリシャ・アギシェフ
撮影:ディリシャト・ファトフリン
編集:R・ハムラエワ、マリヤ・チ モフェエワ
出演:マリヤ・ステルニコワ、ロディオン・ナハペトフ、ログシャン・ アグザモフ、マイヤ・マフドワ、サイダ・ボロディナ

60年代後半から70年代にかけて勃興したウズベク・ヌーヴェルヴァーグを代表する作品。夏のタシュケントを舞台に“やさしさ”によって絡み合う3つの恋と青春を、洗練されたスタイルで描く。
少年サンジャルは川で出会った年上の女性レーナに恋をするが、レーナの彼氏ティムールの登場で恋心は砕け散る。その夏、レーナとティムールたちは車で旅行に出て、友人の祖母の家に泊まる。彼女の孫娘マムラは、ティムールを一目見て惹かれる。夏休みが終わってもマムラは彼のことが忘れられず、カーニバルの日、街に会いに行く。

苦い果実 日本劇場初公開

苦い果実

1975年/ソ連/61分/ロシア語・ウズベク語/カラー
原題:Gorkaya yagoda
監督:カマラ・カマロワ
脚本:ヤロスラフ・フィリッポフ
撮影:アレクサンドル・パッン
美術:ナリ マン・ラヒムバエフ
音楽:ルミル・ヴィルダノフ
出演:シャヒダ・ガフロワ、シャフナズ・ブルハノワ、 ベクゾッド・ハムラエフ、ババ・アンナノフ、アント ニーナ・ルスタモワ

ソ連時代から現在まで、中央アジアの女性監督としてもっとも⾧く活動したカマラ・カマロワ。彼女の近年 再評価されている⾧編デビュー作。少年少女たちが大人になる過程を彼らの友情や恋愛とともに描く。
13歳のナルギズはバレエや読書が好きな少女で、不良少年のエルキンに惹かれている。エルキンは夢見がちなナルギズをバカにするが、内心では彼女に好意を持っている。夏休みに祖母の元へやってきた ラリはナルギズの親友だが、ナルギズとエルキンが親しくなっていくにつれ、ラリとナルギズの関係も変化していく。

UFO少年アブドラジャン

UFO少年アブドラジャン

1992年/88分/ウズベキスタン/ウズベク語、ロシア語/カラー
原題:Abdulladzhan, ili posvyashchaetsya Stivenu Spilbergu
監督:ズリフィカル・ムサコフ
脚本:リフシヴォイ・ムハメジャノフ、ズリフィカル・ムサコフ
撮影:タルガト・マンスロフ
編集:ウルマスホン・テミロワ
出演:ラジャブ・アダシェフ、シュフラト・カユモフ、トゥイチ・アリポフ、トゥチ・ユスポワ、ジャヴロン・ハムラエフ

ソ連からの独立間もないウズベキスタンで公開され、国民の60%が劇場で鑑賞したという伝説的大ヒット作。スティーブン・スピルバーグへの手紙として物語られるユーモアたっぷりのSFドラマ。
ウズベキスタンのとある村の集会で、未確認飛行物体が近づいているというモスクワからの電報が読み上げられる。村人が半信半疑でいるなか、農夫バザルバイは奇妙な円盤が墜落するのを目撃する。そこには裸の少年が倒れていた。アブドラジャンと名付けられた少年は不思議な力を発揮し、村の集団農場に数々の珍現象が起こりだす。

熱いノン 日本初公開

熱いノン

2018年/ウズベキスタン/87分/ウズベク語/カラー
原題:Issiq non
監督・脚本:ウミド・ハムダモフ
撮影:ジャホンギル・イブラギモフ
美術:アリシェル・ウザコフ
音楽:タイル・クジエフ
出演:ザリナ・エルガシェワ、ムナヴァル・アブドゥ ラエワ、フェルザ・サイドワ、ロラ・エルタエワ、ラジズ・ラヴシャノフ

大人たちが出稼ぎのために去っていった村で祖母と暮らす少女。彼女の家族に対する心情を美しい映像で描 いた、近年のウズベク映画を代表する作品。第92回アカデミー賞国際⾧編映画賞ウズベキスタン代表。
家族と暮らすために施設を出て田舎にやってきたズリフィヤは、期待に胸を膨らませていたが、母親は家にはおらず祖母と暮らすことに。彼女は古い考え方を持つ祖母に対して反発を強くしていく。母親との電話もできない中、彼女の味方になってくれるのは、日課として熱いノン(=パン)を焼いている叔母だけだった。

ファリダの二千の歌 日本劇場初公開

ファリダの二千の歌

2020年/ウズベキスタン/110分/ウズベク語、ロシア語/カラー
原題:Faridaning ikki ming qo’shig’i
監督・脚本:ヨルキン・トゥイチエフ
撮影:バホディル・ユルダシェフ
編集:フルシド・アリホジャエフ
美術:ベクトシ・ラジャボフ
出演:サノバル・ハクナザロワ、バフロム・マチャノフ、イルミラ・ラヒムジャノワ、ユルドゥズ・ラジャボワ、マルジョナ・ウリャエワ

ボリシェヴィキに対し、白軍とムスリムの反乱軍「バスマチ」が劣勢に立つ1920年代初頭のウズベキスタン西部。ソヴィエト化が進む中、一夫多妻で暮らす家族の揺らぎを描く。第94回アカデミー賞国際⾧編映画賞ウズベキスタン代表。
カミルは3人の妻とともに何もない田舎で暮らしている。ある日、彼は若い女性ファリダを4人目の妻として迎える。若く美しい妻の登場に、歳の近い妻は友達がやってきたように喜び、情熱的な妻は激しい嫉妬心に駆られる。その頃、ボリシェヴィキの軍隊が彼らの住む地域に進軍し、カミルたちは生き方の再考を迫られることになる。

2/7(土)~

ぼくの名前はラワン

ぼくの名前はラワン

ⓒ Lawand Film Limited MMXXII, Pulse Films, ESC Studios, The British Film Institute

2022年/イギリス/クルド語・英語・イギリス⼿話(BSL) /90分/提供:ニューセレクト/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
原題:Name Me Lawand
監督・脚本:エドワード・ラブレース
出演:ラワン・ハマダミン
⽇本語字幕:杉⼭緑
バリアフリー字幕:⼾⽥紗耶⾹
⽇本語字幕及びバリアフリー字幕監修:那須映⾥、サミュエル・アッシュ

公式ホームページ

この世界は、きっと変えられるー。
難民としてイギリスに渡った “ろう者”の少年の成長を描く感動のドキュメンタリー

生まれつき耳が聞こえない<ろう者>でクルド人の少年ラワン。イラクでの生活にラワンの将来を案じた両親は、イギリスへ亡命することを決意。難民キャンプで1年を過ごした後、ある支援者の尽力で一家はイギリスに入国。ラワンはダービーにある王立ダービーろう学校に入学することに。 生まれて初めて手話を学んだラワンは、先生や友達とコミュニケーションを取ることで、周囲が驚くような成長を遂げていく。そんな中、ラワン一家は突然、イギリス政府から国外退去を命じられるのだった…

これまでSXSWやBFIロンドン映画祭などで高い評価を受けてきたイギリス人監督のエドワード・ラブレース。2019年にラワンと出会ったラブレースは、殻を破ろうとする彼に心動かされ、クルド人やろう者のプロデューサーらと撮影チームを組み、実に4年もの年月をかけてラワンの成長をカメラに収めていった。心に傷を負ったろう者の少年が、新天地での出会いと学びによって自分らしさを獲得していく過程を、ダイナミックで抒情的な映像と音楽で描写。そこに宿る圧倒的な没入感と心揺さぶる物語は世界中で絶賛され、ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭を始めとする各国の映画賞を席巻。世界を深い感動と共感で包んだ成長物語が誕生した。


ぼくの名前はラワン ぼくの名前はラワン ぼくの名前はラワン

2/7(土)~

平田雄己監督特集上映《Lost in Images》

Lost in Images

協力:東京藝術大学大学院映像研究科
企画・主催:イハフィルムズ

“平田雄己はまぎれもなく未来の映画作家だ。”―蓮實重彦

平田雄己監督は、神奈川県出身・1999年生まれの現在25歳。日本大学芸術学部映画学科監督コースを卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域に進学。蘇鈺淳監督『走れない人の走り方』の演出部をはじめスタッフとしても経験も積みつつ、大学院の教授であった黒沢清・諏訪敦彦・塩田明彦らに師事。東京藝術大学大学院映像研究科在学時に制作を行った『ピクニック』と『ロスト・イン・イメージズ』はいずれも高評価を受けていながら、これまで学内および修了制作展での上映しか行われておらずソフト化・配信予定も無く、本特集が貴重な上映機会となります。

作品紹介

ピクニック

ピクニック

©2023 東京藝術大学大学院映像研究科

2023年/日本/20分/ヨーロピアンビスタ
監督:平田雄己
脚本:福嶋芙美、平田雄己
プロデューサー:大槻美夢
撮影・照明:小澤将衡
録音・サウンドデザイン:谷口祐
美術:粟悦
衣裳・ヘアメイク:前川睦巴
編集:王菲児
音楽:佐藤七海
出演:大場みなみ、西山真来、佐々木想、上坂美来

★第72回サン・セバスティアン国際映画祭NEST部門 正式出品

ある日文乃は、恋人の修一、その娘の湊とピクニックに行く。しかし3人の空気は少しぎこちない。やがて、3人は散り散りに。死んだ母・美帆との記憶に浸る湊。過去の家族の幻想を見る修一。そして、文乃の前には美帆が現れる。

ロスト・イン・イメージズ

ロスト・イン・イメージズ

©2024 東京藝術大学大学院映像研究科

2024年/日本/56分/シネマスコープ
監督:平田雄己
脚本:平田雄己、福嶋芙美、峰岸由依
プロデューサー:大槻美夢
撮影:韓天翼
照明:小澤将衡
美術:庄蕾麦、袁彦妮
録音・サウンドデザイン:邱文翰
編集:許佳雯
助監督:志筑司、季子汀
CG 制作:D.Rock-Art
音楽:須藤佳帆
出演:細川岳、大西信満、向里祐香、川瀬陽太、遊屋慎太郎、村上由規乃、宮田佳典、服部竜三郎、齊藤由衣 

信じられる世界の終わり。

探偵映画の製作に取り組む監督の桐山。しかし、出演していた女優・美羽が謎めいた失踪を遂げたことから、撮影は中止に陥ろうとしていた。桐山は、美羽の兄を名乗る謎めいた男・真とともに美羽の行方を探し始めるが、劇中の出来事によって現実が侵食されていき、大きな混乱の渦に巻き込まれていく。

2/7(土)~

どうすればよかったか?

どうすればよかったか?

© 2024動画工房ぞうしま

2024年/日本/101分/配給:東風
監督・撮影・編集:藤野知明
制作・撮影・編集:淺野由美子
編集協力:秦岳志
整音:川上拓也
製作:動画工房ぞうしま

公式ホームページ

イベント情報
2/11(水祝)上映後、藤野知明監督舞台挨拶がございます。

【書籍刊行記念アンコール上映】
面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた
父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた――
家族という他者との20年にわたる対話の記録

面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。

20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。分かりあえなさとともに生きる、すべての人へ向けた破格のドキュメンタリー。


どうすればよかったか? どうすればよかったか? どうすればよかったか?

2/14(土)~

チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン

チャック・ベリー

© 2020 CB, Doc. LLC.

2020年/アメリカ/英語/55分/提供:ニューセレクト/16:9/5.1ch/配給:オンリー・ハーツ
原題:Chuck Berry BROWN EYED HANDSOME MAN
監督・製作:ロン・ワイズナー/チャック・サイモン/リチャード・フース
出演:ラチャック・ベリー、キース・リチャーズ、ロバート・クレイ、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、リンダ・ロンシュタット、ビリー・キングズレー&ロッキン・ホース、ブルース・スプリングスティーン、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、ポール・マッカートニー
字幕:福永詩乃

公式ホームページ

「ロックンロールの父」
人種や世代の壁を越え、文化・社会に圧倒的な影響を及ぼしたチャック・ベリーのドキュメンタリー

ロックンロールの創始者で、後続のアーティストと文化・社会に圧倒的な影響を及ぼしたチャック・ベリー(1926-2017)へのトリビュートとして、PBS(アメリカの公共放送)のために制作されたドキュメンタリー。本作は、チャック・ベリーの代表曲を、彼自身はもちろん、彼から絶大な影響を受けた、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンなどのロック・レジェンドたちが演奏する貴重な映像を集めたもの。それらは、アーティストやその遺族からの許可を得て収集され、多くがデジタルリマスターされた。ナレーションは、『カラーパープル』『リーサル・ウェポン』シリーズ等の名優ダニー・グローヴァー。


チャック・ベリー チャック・ベリー チャック・ベリー

2.21[土]&22[日]

柳下美恵のピアノdeフィルムvol.17 『大活劇 爭鬪』

大活劇 爭鬪メイン画像

柳下美恵のピアノdeフィルムvol.17

大活劇 爭鬪だいかつげき そうとう

サイレント映画の35ミリフィルム上映 × ピアノの即興生伴奏

2026.2.21[土]&22[日] 各日14:20

映画が誕生してまもなく130年。最初の約40年間の作品は今ではサイレント映画と呼ばれています。映写機のフィルムがスクリーンに映し出され、語りや音楽伴奏と共に上映していました。トーキーは映写速度が24コマ/秒ですが、サイレントは作品によって違っています。トーキーのスクリーンサイズは作品によって違っていますが、サイレントは1.33×1でした。デジタル上映が主流になる今、映画が誕生した頃の形にこだわった上映を試みます。

国立映画アーカイブロゴ

フィルム提供:国立映画アーカイブ

1924年/日本/90分[18fps]予定/35mm/サイレント/東亜キネマ
監督:金森万象/原作、脚本:寿々喜多呂九平/撮影:大塚周一/出演:髙木新平、関操、青山万里子、森静子/
フィルム提供:国立映画アーカイブ

日本映画の父こと牧野省三が設立したマキノ映画製作所は1924年8月、東亜キネマに吸収合併されるが、監督に金森万象、衣笠貞之助他、脚本に寿々喜多呂九平他、俳優に阪東妻三郎、髙木新平、月形龍之介、岡田時彦、マキノ輝子他を擁し、人気作を生み出した。本作は「鳥人」と呼ばれた髙木新平が、隣りのビルの屋上へ飛び移るアクションなどの大業を各場面で見せている。

ニューヨークの裏街で南京鼠のサム(髙木新平)は、寄席芸人の李鳳勝(関操)と日本の娘お花(松葉文子)を悪漢、流彩元(荒木忍)から救い出し、二人を連れて日本へ帰国した。李は自分と娘を棄ててアメリカへ渡った妻を追っていたのだ。彼には日本に置いたままにした娘、美代子(森静子)がいた。ふとしたことで、サムが危難を助けた娘が李の探していた美代子だと分かった。(NFC CALENDARより転載、改編)

アフタートークイベント

2.21[土] 紙屋牧子さん(映画研究者)

2.22[日] 宇田川幸洋さん(映画評論家)

入場料一般・シニア2,000円/会員1,700円/ユース(25歳以下)1,000円

チケット購入情報

2.18[水]より、横浜シネマリンオンラインチケット予約サイト、劇場受付にて、座席指定券を販売いたします。


サイレント映画ピアニスト。武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年、山形国際ドキュメンタリー映画祭のオープニング上映、映画生誕百年祭『光の生誕リュミエール!』でデビュー。 以来、国立映画アーカイブや神戸映画資料館などのアーカイブ、映画の復元と保存に関するワークショップ、全国コミュニティシネマ会議、東京国際映画祭、京都国際映画祭、アップリンク、シネマ・ジャック&ベティなどの映画館、海外は韓国映像資料院、SEAPAVAA(東南アジア太平洋地 域視聴覚アーカイブ)マレーシア会議、タイ無声映画祭、 ポルデノーネ無声映画祭、ボローニャ復元映画祭(イタリア)、ボン無声映画祭(ドイツ) などで伴奏。日本、イギリス、アメリカ、デンマークで出版された 『裁かるゝジャンヌ』のDVDやブルーレイの音楽を担当した。音楽で見せる欧米スタイルの無声映画伴奏者は日本人初。映画を楽譜として映画に寄り添い続ける。映画館にピアノを常設する“映画館にピアノを!”、サイレント映画×ピアノの生伴奏“ピアノdeシネマ”、 サイレント映画週間“ピアノ&シネマ”などサイレント映画を映画館で上映する環境作りに注力中。2025年デビュー30周年を迎える。

次回予告
2026.6.20[土]、21[日]にvol.18を予定しております。 詳細は劇場Webサイトやチラシをご覧ください。

2/21(土)~1週間限定

もしも脳梗塞になったなら

もしも脳梗塞になったなら

©シンクアンドウィル ⻘空映画舎

2025年/⽇本/102分/配給:渋谷プロダクション
監督・脚本:太⽥隆⽂
製作:鯛中淳
撮影監督:三本⽊久城
録⾳:⻄⼭秀明
助監督:植⽥中
編集:三本⽊久城
出演:窪塚俊介、藤井武美、⽔津亜⼦、久場寿幸、冨⽥佳輔、並樹史朗、酒井康⾏、嵯峨崇司、仁科貴、安部智凛、奈佐健⾂、川淳平、杉⼭久美⼦、⽥辺愛美、飯島⼤介、三輪和⾳、新宮⾥奈、宮本弘佑、鯛中蓮都、藤⽥朋⼦、⽥中美⾥、佐野史郎

公式ホームページ

「僕がなんでこんな病気に!」
他人の不幸を笑う奴ら?
涙と感動で綴る、実話の映画化

1人暮らしの映画監督・大滝隆太郎は突然、脳梗塞を発症。目がよく見えない。言葉もうまく出ない。心臓機能が20%まで低下、夏の猛暑で外出は危険。友人に電話しても「お前が病気?笑わせるなよー」と言われ、SNSに闘病状況を書いても、的外れな助言や誹謗中傷ばかり。「俺はこのまま孤独死?」と追い込まれるが、意外な人たちから救いの手が?本人には悲劇、周りの人たちには喜劇?病気と医療を笑いと涙で描く社会派現代劇。

脳梗塞を経験した映画監督が作った映画。
全部、本当の話。
困った時、役立ちます!

脳梗塞はよく聞く病気だが、詳しく知る人は少ない。それを体験したのが『向日葵の丘 1983年夏』『朝日のあたる家』等で知られる太田隆文監督。「僕の闘病生活が誰かの役に立てば」と、自身の経験を映画化した。彼は17年間休まず映画作り。そのために脳梗塞。心臓機能は危険値。両目とも半分失明。検査、治療、入院、手術、リハビリの日々を経験し、それを映画でリアルに再現。闘病中は、的外れな助言や嫌がらせの他、悪気はないのに病人を踏みつける人たちもいた。そんな時、家族や友人はどうすべきか?やがて気づいた大切なことを、暗い難病物語にはせず、笑いと感動で描いたノンフィクション映画である。
主人公・大滝隆太郎役には、太田監督が師事した大林宣彦監督の『花筐/HANAGATAMI』で主演した窪塚俊介。隆太郎の妹役で藤井武美、母役で田中美里、隆太郎をネットで応援する友人役で藤田朋子、佐野史郎らが出演。


もしも脳梗塞になったなら もしも脳梗塞になったなら もしも脳梗塞になったなら

2/21(土)~1週間限定

じっちゃ!

じっちゃ!

©つがる市フィルムコミッション

2025年/日本/93分/配給:S・D・P
脚本・監督:千村利光
エグゼクティブプロデューサー:坂本憲彦、川嶋大史
プロデューサー:堀尾星矢
撮影:オカザキタカユキ
編集:見目田健
音楽:戸田有里子
出演:中村静香、小野武彦、小笠原海(超特急)、なだぎ武、しゅはまはるみ、篠田諒、木﨑ゆりあ、望月雅友、北野瑠華、鈴原ゆりあ、内山千早、ピンクレディ(りんご娘)、張間陽子、津田寛治

公式ホームページ

【前売券】全国共通特別鑑賞券 1,400円(税込)を当館受付にて発売中!

青森へ移住した孫娘と、青森なのにメロンを作る祖父。
つがるの大自然の中で繰り広げられる新生活の末に明かされる“40年前の秘密”とは――

祖父の泰助が住む街という無難な理由で、地域おこし協力隊制度を利用し、東京からつがる市にIターン移住した三上ゆき。就職先の市役所で観光・ブランド戦略課に配属された彼女は、市の魅力を全国に発信するため、慣れない業務に苦戦しながらも、祖父との日々のやりとりに癒されながら乗り越えていく。やがて怒涛の1年が過ぎ、淡い恋心を抱いていた同僚から東京でのビジネスを持ちかけられ、心が揺れるゆき。そんなある夜、ゆきは、これまで多くを語ろうとしてこなかった泰助が40年間秘めてきた事実を聞く。そこには青森に住み続けた泰助の知られざる絆の物語があった―――。

「じっちゃは、ここ、つがる市で生きていた」―――
2人が見つけた、自分の“ふるさと”

つがる市市制施行20周年記念作品として製作された本作。新天地で観光・ブランド戦略課の仕事に邁進するゆきを演じるのは、『てぃだ いつか太陽の下を歩きたい』『レディ加賀』の中村静香。ある理由で青森から離れようとしない“じっちゃ”こと祖父の泰助を演じるのは、舞台、テレビ、映画で名バイプレイヤーとして活躍してきたベテラン、小野武彦。そのほか、超特急の小笠原海、なだぎ武、しゅはまはるみ、篠田諒、木﨑ゆりあ、望月雅友、北野瑠華、津田寛治らが出演する。監督・脚本を務めるのは、2011年に『けの汁』を青森で撮って以来、青森を“第二の故郷”と語る千村利光。本作でも、田園風景、馬市まつり、岩木山、木造駅など、つがる市内の風物、名所を随所に盛り込んでいる。生まれ育った土地だけが故郷ではない。故郷を離れた者、故郷を持たぬ者、そこに住み続ける者―――観る人すべての”望郷の思い“を呼び起こすハートフルストーリーがここに誕生した。


じっちゃ! じっちゃ! じっちゃ!

2/21(土)~

みんな、おしゃべり!

©2025 映画『みんな、 おしゃべり!』製作委員会

2025年/日本/143分/DCP/アメリカンビスタ/5.1ch/企画・配給・製作プロダクション:GUM株式会社/配給協力:Mou Pro./助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
監督:河合健
脚本:河合健、乙黒恭平、竹浪春花
プロデューサー:小澤秀平
ろうドラマトゥルク・演技コーチング:牧原依里
手話指導:江副悟史
ろう俳優コーディネート:廣川麻子
クルド表現監修:Vakkas Colak
出演:長澤樹、毛塚和義、福田凰希、ユードゥルム・フラット、Murat Çiçek、那須英彰 今井彰人、板橋駿谷、小野花梨

公式ホームページ

消滅危機言語同士が対立!?
日本手話×クルド語
史上初の言語大合戦ムービー誕生!

言葉って、なんだっけ?
かつて言語として認められず、使用を禁止されていた日本手話とクルド語。二つの消滅危機言語を題材に、言語格差や言葉の壁をシニカルに描いた本作。
監督・脚本を務めるのは、自身もCODA(Childrenof DeafAdults)である河合健。ろうの親を持つ彼が、自身のアイデンティティと向き合い、手話言語と音声言語の間に立つCODAの葛藤をリアルに描く。
スタッフには、ろうドラマトゥルク・演技コーチングとして牧原依里、手話指導として江副悟史が参加。 主人公のCODAを演じるのは長澤。1ヶ月間に渡る江副の手詰指導のほか、デフファミリーの家に泊まり込み、見事なまでに自然なCODA表現を劇中で披露している。
また、演技初挑戦となる手塚和義の怪演も光る。那須英彰、今井彰人、板橋駿谷、小野花梨という豪華布陣が集結した、今年一番の注目作だ!

小さな誤解が、大きな奇跡を飛来させる

ろう者の父と弟がいる古賀家と、その街に新しく越してきたクルド人一家が、些細なすれ違いから対立する。二つの家族の通訳として繰り出されたのは、古賀家で唯一の聴者である娘の夏海と、クルド人一家で唯一日本語が話せるヒワだった。二人は次第に惹かれ合っていくが、両者の対立は深まるばかり。そんなある日、古賀家の弟・駿が描いた謎の文字をきっかけに、小さな対立は街を巻き込む問題へと発展、想像を超えた結末へと向かっていく。


2/21(土)-3/6(金)

〈北欧の至宝〉マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

《北欧の至宝》

マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

2/21(土)-3/6(金)

《北欧の至宝》

マッツ・ミケルセン生誕60周年祭

2/21(土)-3/6(金)

祝!生誕60周年
日本劇場初公開作からキャリアを象徴する代表作まで、
《北欧の至宝》の歴史を辿る魅惑の特集上映。

2025年11月22日に60歳の誕生日を迎える、デンマークで最も成功した世界的俳優の一人、マッツ・ミケルセン。その魅力は、年を重ねてなお美しさを増すそのルックスはもちろんのこと、ハリウッドで存在感のある悪役や深みのある脇役を演じる一方で、デンマーク映画にも出演し続け、どんな役柄も感情の奥行きを持つキャラクターへと昇華させ、深い共感を呼ぶその演技の幅広さにある。
プロのダンサーとしての約10年にわたるキャリアを持ちながら、『プッシャー』(1996)で鮮烈な映画デビューを飾って以来、ニコラス・ウィンディング・レフンやトマス・ヴィンターベアといったデンマークを代表する名だたる巨匠たちの作品に数多く出演し、『偽りなき者』(2012)で第65回カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。その一方で、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で演じた魅惑的な悪役像で世界中に強烈な印象を残して大ブレイクを果たす。その後もハマり役となった『ハンニバル』(2013-2015)のハンニバル・レクター役でその人気を不動のものとし、名実ともに現代デンマークを代表する俳優となった。
ハリウッド超大作でも確固たる存在感を示す一方で、デンマーク映画においても、彼は弱さやユーモアを持った人間味溢れる市井の人々を演じ、その演技の幅を証明し続けている。本特集上映では、彼の生誕60年を祝い、日本劇場初公開の貴重な作品を含む代表作7作品を一挙に上映、マッツ・ミケルセンのキャリアを通じて培われた演技の真髄に迫る。“北欧の至宝”とも称される名俳優の輝き、そして圧倒的な存在感をスクリーンで体感してほしい。

マッツ・ミケルセン

マッツ・ミケルセン Mads Mikkelsen

どう演じたらいいか、答えをずっと探し続けるのが俳優の人生。

1965年11月22日、デンマークのコペンハーゲン生まれ。
約10年間、プロのダンサーとして活躍したのち、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の『プッシャー』(1996)で映画デビューを果たすと、デンマークで大ヒットを記録したTVシリーズ「UNIT ONE -特別機動捜査班-」(2000 – 2003)で世間にも広く知られるようになる。スザンネ・ビア『しあわせな孤独』(2002)、クリスチャン・レヴリング『悪党に粛清を』(2014)、トマス・ヴィンターベア『アナザーラウンド』(2020)、アナス・トマス・イェンセン『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020)、ニコライ・アーセル『愛を耕すひと』(2023)といったデンマークを代表する監督たちの作品でその存在感を示す一方で、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)で演じた悪役ル・シッフルで世界中にその名をとどろかせ、人気ドラマ「ハンニバル」(2013 – 2015)のハンニバル・レクター役はまさにはまり役となり、今なお世界中の観客を魅了し続けている。以降も『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)、『ドクター・ストレンジ』(2017)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)などハリウッド超大作にも多数出演、日本でも“北欧の至宝”と称され熱狂的なファンを多く持つ。

公式サイト https://synca.jp/mads60thanniv/

配給 シンカ

入場料一般1,600円/会員・シニア・大専・高校生以下1,300円 ※サービスデー、ペア50割、無料鑑賞適用外

作品紹介

ブレイカウェイ日本劇場初公開

ブレイカウェイ

© M&M Rights ApS og DR TV-Drama

2000年/109分/デンマーク、スウェーデン/デンマーク語
英題:FLICKERING LIGHTS
原題:BLINKENDE LYGTER
監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン
キャスト:セーン・ピルマーク、ウルリク・トムセン、ニコライ・リー・コス、マッツ・ミケルセン

本国で歴史的大ヒットを記録した
デンマーク映画史上最高傑作とも言われる幻の名作

不条理な子供時代のトラウマを持ち、この上なくアンラッキーな4人のならず者たち。年齢も境遇もバラバラな彼らは失敗続きの人生を塗り変えるために大金強奪を画策する。激しい銃撃戦に負傷しながらも、逃亡を果たした彼らに待っていたのは…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
暴力ですべてを解決する銃器マニア、いつもイライラしている荒くれ者アーニー
若きマッツの鍛え上げられた身体と、やんちゃな色気がたまらない…!

フレッシュ・デリ日本劇場初公開

フレッシュ・デリ

© 2003 M&M De Grønne Slagtere ApS.

2003年/100分/デンマーク/デンマーク語
英題:THE GREEN BUTCHERS
原題:DE GRØNNE SLAGTERE
監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン
キャスト:マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・コス、ボディル・ヨルゲンセン

日本では長らく視聴困難となっていた
ファン待望のハートフル・カニバリズム・ドラマ

スヴェンはビャンと共に精肉店を立ち上げるが、冷凍庫から閉じ込められた電気工の死体が出てきてしまう。困り果てたスヴェンは死体の肉で作ったマリネを客に提供するが、なんとそれが大ヒット。店の評判を失いたくない彼は次々と人を手にかけていき…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
常に脂汗を額にたぎらせた、精肉店を営む嫌味な町の嫌われ者スヴェン
イメージを覆す衝撃的なヘアスタイルで、新たな魅力が開眼?!

アダムズ・アップル

アダムズ・アップル

© 2005 M&M Adams Apples ApS.

2005年/94分/デンマーク、ドイツ/デンマーク語
英題:ADAM’S APPLES
原題:ADAMS ÆBLER
監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン
キャスト:ウルリク・トムセン、マッツ・ミケルセン、ニコラス・ブロ、パプリカ・スティーン

試練と不条理の果てに予期せぬ“奇跡”が舞い降りる
予測不能なダークヒューマンドラマ

仮釈放されたアダムは更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれるが、ネオナチ思想に染まる彼は、指導役の聖職者イヴァンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をする。イヴァンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムだったが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかる…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
穏やかながら度を越えた楽観主義者、短パン姿の型破りな牧師イヴァン
ポジティブ思考の良識人のようだが、徐々にサイコパス味が増してきて…。

アフター・ウェディング

アフター・ウェディング

© 2006 Zentropa Entertainments16 ApS. & After the Wedding Ltd./Sigma Films III Ltd. All rights reserved 2006

2006年/120分/デンマーク、スウェーデン/デンマーク語、英語
英題:AFTER THE WEDDING
原題:EFTER BRYLLUPPET
監督・脚本:スザンネ・ビア
脚本:アナス・トマス・イェンセン
キャスト:マッツ・ミケルセン、ロルフ・ラッスゴード、シセ・バベット・クヌッセン

アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート
ハリウッドリメイクもされた感動のヒューマンドラマ

インドで孤児の援助活動を行うデンマーク人のヤコブは、祖国の実業家ヨルゲンから巨額の寄付金の申し出を受ける。故郷に戻ったヤコブはヨルゲンとの交渉を成立させるが、娘の結婚式に出席するよう誘われる。思いがけない人と再会した彼は、衝撃的な事実を知ることになる…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
インドで孤児院を経営する、秘密を抱えたナイーヴな理想主義者ヤコブ
子どもたちにも慕われる、母性本能をくすぐる優男だが実は隠された過去があり…。

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

© 2012 Zentropa Entertainments28 ApS, Zentropa Entertainments Berlin, Zentropa International Sweden and Sirena Film Prague

2012年/137分/デンマーク、スウェーデンドイツ、チェコ/デンマーク語、フランス語、英語
英題:A ROYAL AFFAIR
原題:EN KONGELIG AFFÆRE
監督・脚本:ニコライ・アーセル
脚本:ラスマス・ヘイスターバング
キャスト:マッツ・ミケルセン、アリシア・ヴィキャンデル、ミケル・ボー・フォルスゴー

ベルリン国際映画祭 脚本賞&男優賞W受賞
デンマーク王室最大のスキャンダルを描いた歴史劇

18世紀後半、王政末期のデンマーク。野心家のドイツ人ストルーエンセは、精神を病んだデンマーク国王クリスチャン7世の侍医に就く。王の唯一の理解者であり親友となる一方で、ストルーエンセは孤独な王妃カロリーネの心も虜にし、二人は禁断の恋に落ちていくのだった……。
【マッツが演じるのはこんな役!】
王宮の侍医の身分で王に取り入り、実権を握ったデンマーク史に残る野心家ストルーエンセ
色香漂うポニーテール&コスチューム姿で、禁断の恋に落ちる男を熱演!

偽りなき者

偽りなき者

© 2012 Zentropa Entertainments 19 ApS and Zentropa International Sweden.

2012年/115分/デンマーク/デンマーク語、英語
英題:THE HUNT
原題:JAGTEN
監督・脚本:トマス・ヴィンターベア
脚本:トビアス・リンホルム
キャスト:マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、アニカ・ヴィタコプ

カンヌ国際映画祭 主演男優賞受賞!
力強い演技が観る者の魂を揺さぶる衝撃作

離婚と失業を乗り越え、幼稚園の教師という職に就いたルーカスは、ようやく穏やかな日常を取り戻した。しかしある日、親友の娘クララの作り話によって、彼は小児愛者の烙印を押されてしまう。幼いクララの証言を町の住人は信じて疑わず、ルーカスは全てを失い、小さな町で孤立してしまう…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
小児愛者の汚名を着せられ、村八分にされる心優しい幼稚園の教師ルーカス
子どもの言葉を妄信する人々に糾弾され、身も心もボロボロになっていく…。

メン&チキン日本劇場初公開

メン&チキン

©2015 M&M Productions A/S, Studio Babelsberg, DCM Productions & M&M Mænd & Høns ApS

2015年/104分/デンマーク、ドイツ/デンマーク語
英題:MEN & CHICKEN
原題:MÆND OG HØNS
監督・脚本:アナス・トマス・イェンセン
キャスト:マッツ・ミケルセン、デヴィッド・デンシック、ニコライ・リー・コス、ニコラス・ブロ

あなたの“マッツ愛”が試される?! 狂気的な怪演が光る
奇想天外、クセ者たちのルーツ探しの狂想曲

大学教授のガブリエルと、女とトリビアにしか興味がないエリアスの兄弟は、父親の遺品からビデオレターを発見し、父がふたりの生物学的な父親ではないこと、それぞれの母親も違うことを知る。二人は父親の住所を探し出すが、辿り着いたのは、家畜が放し飼いにされ、3人の異母兄弟が暮らす寂れた屋敷だった…。
【マッツが演じるのはこんな役!】
無造作なクセ毛に無精ヒゲ、短気で暴力的、対人関係に難ありの偏屈な男エリアス
女好きで狂気的な役柄を怪演するも、その色気は隠しきれない…?!

2/28(土)~1週間限定

ラストムービーPART2

ラストムービーPART2

2025年/日本/29分/DCP/不写之射プロ
プロデューサー・脚本・編集・VFX・監督:古澤健
撮影:山田達也
照明:玉川直人
音響:川口陽一
音楽:宇波拓
メイク:堀たえこ
企画協力:宮崎大祐
出演:廣田朋菜、指出瑞貴、福間健二

冒険に

冒険の途中で、はなればなれになってしまったハルとアキ。
お互いの行方を追うふたり。
ハルは横浜シネマリンで上映中の『ラストムービーPART2』を観る。
アキは俳優としてオーディション会場に潜入する。
「カメラを使わないで撮られた映画ってありますか?」
ふたりの問いに、老映画監督はなんと答えるのか?

これは冒険の映画だ。
「横浜シネマリンでしか観られない映画というのがあっても面白いですよね」という他愛ない雑談が交わされたのが2019年初頭。
2020年末に撮影された本作は、それから5年の歳月をかけて完成したが、それは本家『ラストムービー』(デニス・ホッパー)とは関係がない。
出発を振り返ると、ここに辿り着いたことが奇跡のようにも必然のようにも感じられる。
スタッフ・キャスト、フィクションの人物たち、そして死者たちと手を取り合うことで、映画(館)への道が見出された。
映画の冒険そのものの日々を経て、『ラストムービーPART2』が横浜シネマリンに帰還する。
(古澤健)


ラストムービーPART2 ラストムービーPART2 ラストムービーPART2

併映作品

狂気人脈 in the house of madness

狂気人脈

2025年/8分/DCP
sound 川口陽一
music 宇波拓
create and perform 古澤健

映画監督のもとに謎の来訪者が現れる。1977年に失踪した少年を探して欲しい、と。映画監督の奇怪な冒険が始まる。

横浜シネマゾン

横浜シネマゾン

2018年/7分/日本/DCP
撮影・編集・監督:古澤健
助監督:石川貴雄
出演:高橋隆大、長尾理世

エーガ海に臨む港町にある映画館「横浜シネマゾン」。
映画が町に届かなくなったことから、2人の若者の冒険が始まる。

2/28(土)~

潜行一千里 ILHA FORMOSA(イラ・フォルモサ)

© kuzoku

2025年/79分/制作・配給:空族
監督:富田克也
監督補:相澤虎之助
撮影:スタジオ石
録音:中村誠治
整音:山﨑巌、中村誠治
ドライバー:田中隆ノ介
カラーグレーディング:古屋卓麿
編集:富田克也、向山正洋
エクゼクティブ・プロデューサー:石崎尚
プロデューサー:Vincent Wang、筒井龍平
制作進行:蔡信弘、大野敦子、岩井秀世
企画:愛知芸術文化センター
製作:愛知県美術館
共同制作:札幌文化芸術交流センター SCARTS

公式ホームページ

新作映画の撮影の為、台湾に潜入した空族
ストリートを彷徨い、音楽を掘るうちにたどり着いたのは原住民たちの住む村だった―

『サウダーヂ』(2011)『バンコクナイツ』(2016)など独自の路線で、映画界の裏街道をひた走る映像制作集団「空族」。彼らの映画の最大の特色は徹底したリサーチにある。映画の舞台となる場所を、とにかく歩きそこに住む人々と交流を深める。そして、現地の人々、歴史、そして現在を知るところから映画が始まる。『バンコクナイツ』ではタイ、ラオスで撮影されたが、今回の新作映画(2026年撮影予定)の舞台となるのは麗しの島、台湾。2020年以降、コロナ渦の最中に空族は台湾に幾たびも飛びリサーチを続けてきた。『潜行一千里 ILHA FORMOSA』は、そのリサーチの過程を記録したドキュメンタリーだ。 ストリートに流れる音楽に導かれるように、彼らは台湾原住民たちの住む村に向かっていく。アミ族の住む花蓮県タパロン部落。そこから3000メートル級の中央山脈を越えて辿り着いたセデック族の部落。そして台湾の最南端に位置するパイワン族の村まで。失われつつある原住民の言葉でラップし始める若者たち、原住民の伝統音楽を現代にアップデートして新しい音を生み出そうとするアーティストたち。空族は旅の過程で出会った人々と交流を深めながら、日本も含めた様々な国からの侵略の歴史をも知ることになる。 しかし、過去の歴史をはねのけるように人々は活き活きと踊り、歌い、笑う。フィナーレは毎年タパロンで行われるアミ族最大の豊年祭だ。艶やかな原住民の衣装を纏った人々は三日三晩踊り続ける。台湾の過去と現在、そして未来。時空を超え、ただ私たちはその祝祭に身を委ねるのだ。


2/28(土)-3/13(金)

『潜行一千里 ILHA FORMOSA』公開記念 空族特集上映

空族特集上映

『潜行一千里 ILHA FORMOSA』公開記念
空族特集上映

2/28(土)-3/13(金)

『潜行一千里 ILHA FORMOSA』公開記念
空族特集上映

2/28(土)-3/13(金)

空族最新作『潜行一千里 ILHA FORMOSA』を記念して、空族過去作品を一挙上映!
近年の社会状況がますます混迷を極めるなか、空族が描いた世界から、その突破口をみつけろ!

全作品未ソフト化『サウダーヂ』、『バンコクナイツ』、『国道20号線』、『典座 -TENZO-』ほか空族11作品を一挙上映。これを逃すと観ることが難しい貴重な作品群を是非お見逃しないようご覧ください。

入場料一般1,600円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円
※新作『潜行一千里 ILHA FORMOSA』は一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円
※『FURUSATO2009』は1,300円均一

作品紹介

A|潜行一千里 ILHA FORMOSA(イラ・フォルモサ)

潜行一千里 ILHA FORMOSA

© kuzoku

2025年/79分/制作・配給:空族
監督:富田克也
監督補:相澤虎之助
撮影:スタジオ石
録音:中村誠治
編集:富田克也、向山正洋
製作:愛知県美術館

公式ホームページ

新作映画の撮影の為、台湾に潜入した空族
ストリートを彷徨い、音楽を掘るうちにたどり着いたのは原住民たちの住む村だった―

『サウダーヂ』(2011)『バンコクナイツ』(2016)など独自の路線で、映画界の裏街道をひた走る映像制作集団「空族」。彼らの映画の最大の特色は徹底したリサーチにある。映画の舞台となる場所を、とにかく歩きそこに住む人々と交流を深める。そして、現地の人々、歴史、そして現在を知るところから映画が始まる。『バンコクナイツ』ではタイ、ラオスで撮影されたが、今回の新作映画(2026年撮影予定)の舞台となるのは麗しの島、台湾。2020年以降、コロナ渦の最中に空族は台湾に幾たびも飛びリサーチを続けてきた。『潜行一千里 ILHA FORMOSA』は、そのリサーチの過程を記録したドキュメンタリーだ。 ストリートに流れる音楽に導かれるように、彼らは台湾原住民たちの住む村に向かっていく。アミ族の住む花蓮県タパロン部落。そこから3000メートル級の中央山脈を越えて辿り着いたセデック族の部落。そして台湾の最南端に位置するパイワン族の村まで。失われつつある原住民の言葉でラップし始める若者たち、原住民の伝統音楽を現代にアップデートして新しい音を生み出そうとするアーティストたち。空族は旅の過程で出会った人々と交流を深めながら、日本も含めた様々な国からの侵略の歴史をも知ることになる。
しかし、過去の歴史をはねのけるように人々は活き活きと踊り、歌い、笑う。フィナーレは毎年タパロンで行われるアミ族最大の豊年祭だ。艶やかな原住民の衣装を纏った人々は三日三晩踊り続ける。台湾の過去と現在、そして未来。時空を超え、ただ私たちはその祝祭に身を委ねるのだ。

B|サウダーヂ

サウダーヂ

2011年/164分
監督:富田克也
出演:田我流、鷹野毅、伊藤仁、ディーチャイ・パウイーナ、デニス・ハマツ

“移民・土方・ヒップホップ”をテーマに地方都市の現状を描いた空族の代表作。 『バンコクナイツ』では謎の遊牧民ビンちゃんが再び登場する!?ラッパーの田我流が映画初主演を飾りstillichimiyaと空族が初タッグを組んだ。

C|バンコクナイツ

バンコクナイツ

2016年/182分
監督:富田克也
出演:スベンジャ・ポンコン、伊藤仁、川瀬陽太

空族が圧倒的なスケールで贈る新アジア映画の誕生!総移動距離4000kmを超えるタイ・ラオスでオールロケタイの娼婦たちと日本人の桃源郷(ユートピア)を求める旅が始まる!

D|雲の上

雲の上

2003年/140分
監督:富田克也
出演:西村正秀、鷹野毅、荒木海香、古屋暁美、伊藤仁、相澤虎之助

空族の原点。中上健次、柳町光男に多大な影響を受け制作に4年を費やした富田克也監督処女作。

E|国道20号線

国道20号線

2006年/77分
監督:富田克也
出演:伊藤仁、鷹野毅、りみ、村田進二、西村正秀、Shalini Tewari

パチンコ、ドンキ、消費者金融。『サウダーヂ』へと繋がる地方都市ロードサイドのリアル。タイに想いを馳せるキャラクター“オザワ”の初登場。

F|典座 -TENZO-

典座 -TENZO-

2019年/62分
監督:富田克也
出演:河口智賢、倉島隆行、青山俊薫

仏教は果たして必要とされているのか?苦悩しながらも仏道に生きる若き僧侶の姿、そして高僧・青山俊董のことばを通じて、映画は驚くべき境地に観客を誘うことになる。

G|FURUSATO2009

FURUSATO2009

2009年/50分
監督:富田克也

『サウダーヂ』と共に生まれた双生児。移民たちが織りなすミュージカル映画と呼ばれたドキュメンタリー。現地の人々に寄り添う空族の独特なリサーチへのアプローチは『バンコクナイツ』へと受け継がれる。

H|映画 潜行一千里

映画 潜行一千里

2017年/124分
監督:向山正洋
出演:スベンジャ・ポンコン、富田克也、相澤虎之助、川瀬陽太

空族が構想10年をかけ制作した映画『バンコクナイツ』の知られざる核心に迫ったメイキング・ドキュメンタリー。

I|花物語バビロン

花物語バビロン

1997年/45分
監督:相澤虎之助
出演:柳田裕記、安田豊久、行友太郎

アジア裏経済3部作の第一作目。テーマは“麻薬”。空族のアジアへのまなざしはここから始まった。

I|バビロン2-THE OZAWA-

バビロン2-THE OZAWA-

2012年/46分
監督:相澤虎之助
出演:富田克也、伊藤仁、鷹野毅、與板由希子、高野貴子、荒木海香、尾﨑愛(ナレーション)

アジア裏経済3部作の第二作目。テーマは“戦争”。 キャラクターでは元自衛隊員オザワの登場、音楽ではバビロンバンドの誕生。

J|RAP IN TONDOの長い予告編

RAP IN TONDOの長い予告編

2011年/60分
監督:富田克也

stillichimiyaのおみゆきチャンネルと共にフィリピンの東南アジア最大のスラムに潜入!

J|ラップ・イン・プノンペン

ラップ・イン・プノンペン

2011年/60分
監督:富田克也
出演:YOUNG-G、ヴィサル・ソック、KlapYaHandz

『バンコクナイツ』撮影後、タイに潜伏していたYOUNG-Gが、YouTubeで聞いて虜になった“KlapYaHandz”を求めて、富田克也と共にカンボジアの首都プノンペンを訪れたロードムービー。

3/7(土)~

医の倫理と戦争

医の倫理と戦争

©2025 Siglo

2025年/77 分/ドキュメンタリー/ 日本語字幕付き
監督・撮影・編集:山本草介
企画:伊藤真美
プロデューサー:山上徹二郎
撮影:辻智彦、伊東尚輝
撮影助手:小林沙優
整音:永濱清二
カラーグレーディング:辻智彦
音楽:田中教順
共同製作:安全保障関連法に反対する医療・介護・福祉関係者の会、シグロ
出演:天羽道子、五十風逸美、池田恵美子、伊藤真美、川嶋みどり、倉沢愛子、胡桃澤伸、小島美里、沢田貴志、 徳田安春、西山勝夫、本田宏、宮子あずさ、吉中丈志
協力:「戦争と医の倫理」の検証を進める会

公式ホームページ

歴史の闇を堀り起こし、現代の医療現場が抱える問題に正面から向き合う

現在の日本の医療現場が抱える様々な問題の根底には、第二次世界大戦における医療関係者による戦争犯罪への加担と、その隠蔽という事実がある。石井四郎が率いた「731部隊」に所属する医師たちは、中国人への人体実験を繰り返し、敗戦後その事実を隠蔽しただけでなく、人体実験で得た“ 知見” を自らの功績にかえ、戦後日本の医学界の中心に上り詰めた。そうした負の歴史と向き合い、「医の倫理」を掲げて戦争反対の声を上げ続ける医療関係者たちがいる。本作では、731部隊の真実を追いながら、現在の医療現場が抱える様々な問題に取り組む医療関係者たちの今を取材した。

山本草介監督より
  「医」と「戦争」。これほどかけ離れたものはないだろう。命を救うのが「医」であり、命を奪うのが「戦争」だからだ。僕はこの映画を撮影するまで、当然「医」に携わるものは「戦争」に抗い、否定するものだと思っていた。だが、現実はそうではなかった。過去に医療者は実験と称した大量殺人さえし、現在も、反戦運動に関わるものは少数であり職場では異端とされる・・・ 。
 なぜなのだろう? 医療者がどれだけ努力を重ねて一人の命を繋いでも、一生かけて新しい治療法を開発しても、戦争が起こればすべてが無に帰すのに。僕は退院する患者を見送る医療者の笑顔を知っている。それが心から生まれたものであると知っている。力及ばなかった時の苦悩も見ている。
 しかし、だからこそ、この映画を世に出す必要があると思った。彼らに見てもらう必要があると思った。そして私たちの命への「倫理」そのものが脆く、いとも簡単に失われることを、僕はこの映画を作り、知った。


医の倫理と戦争 医の倫理と戦争 医の倫理と戦争

3/7(土)~

在日ミャンマー人 -わたしたちの自由-

ⓒ Thant Myo Htwe(D) / MASAYA NODA(U)

2025年/日本/カラー/171分/配給:きろくびと
監督・撮影・編集・製作:土井敏邦
編集協力:尾尻弘一
整音:川久保直貴
宣伝デザイン:野田雅也

公式ホームページ

2.1軍事クーデターから5年――
異国で懸命に生きる彼らの姿は
排外主義が進む世界の希望となるか

2021年2月1日、ミャンマー国軍によるクーデターが起き、ミンアンフライン総司令官が全権を掌握、国家指導者の地位に就く。国軍は2020年の総選挙を無効とし、非常事態宣言を布告すると、選挙で勝利した国民民主連盟(NLD)政権の指導者アウンサンスーチー氏らが拘束された。
このクーデターに対し、国民はミャンマー全土で非暴力の抗議デモで激しく抵抗、多くの公務員たちが抵抗の意志を示すために職場を離れ、市民不服従運動(CDM)を展開したが、国軍は武力で弾圧し、拷問死も含め多数の死傷者を出した。その結果、推定350万以上の人々が国軍の弾圧を逃れ、国内避難民となった。日本でもクーデター直後から当時4万人ほどいた在日ミャンマー人たちの多くが抗議のデモで立ち上がる。各地で働く技能実習生の若者たちも休日を返上し、地方から東京での抗議デモに駆けつけ、現地支援のための募金活動にも奔走する。

パレスチナや福島を個人の目線で映し出し、
数々の受賞作品を輩出してきた土井敏邦監督最新作

『沈黙を破る』、『福島は語る』、『津島』、『ガザからの報告』など、そこに暮らす人々の視点で丹念に映し出してきた作品は数々の受賞を重ねてきた土井敏邦監督。本作は祖国・ミャンマーの民主化運動のために日本に亡命したチョウチョウソー(チョウ)を14年追った『異国に生きる-日本の中のビルマ人-』(2013年公開)の続編的位置づけとなる作品。
第一部では、デモに参加した若者たちの祖国のクーデターへの怒りと悲しみ、深い思いを伝え、第二部ではタイ側の国境沿いの町に避難したミャンマー人たち、とりわけ子どもたちが通う学校の支援を続ける在日ミャンマー女性を追う。そして第三部では前作のチョウのその後を追い、さらにクーデターを起こした国軍と日本との関係を追う。世界で民主主義が後退しつつある中、そのレンズに映る在日ミャンマー人たちの姿は、私たちに自由、民主主義そして祖国とは何かを問いかける。

3/7(土)~1週間限定

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち

Ⓒ2022 PAO NETWORK INC.

2022年/日本/124分/配給:きろくびと
監督:寺田和弘
プロデューサー:松本裕子
撮影:藤田和也、山口正芳
音効:宮本陽一
編集:加藤裕也
MA:髙梨智史
協力:大川小学校児童津波被災遺族原告団、吉岡和弘、齋藤雅弘
主題歌:「駆けて来てよ」(歌:廣瀬奏)
バリアフリー版制作:NPOメディア・アクセス・サポートセンター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:(株)パオネットワーク
宣伝美術:追川恵子
2022年文部科学省選定作品
東京都推奨映画

公式ホームページ

〈HELLO!MOVIE〉詳細

震災15年目のアンコール上映
「なぜわが子が学校で最期を迎えたのか」
10年間にわたり、その答えを探して撮影し続けてきた親たちの記録

2011年3月11日に起こった東日本大震災で、宮城県石巻市の大川小学校は津波にのまれる形で全校児童の7割に相当する74人の児童(うち4人は未だ行方不明)と10人の教職員が亡くなった。地震発生から津波到達までには約51分、ラジオや行政の防災無線で情報は学校側にも伝わりスクールバスも待機していたにも関わらず、学校で唯一多数の犠牲者を出した。この惨事を引き起こした事実・理由を知りたいという親たちの切なる願いに対し、行政の対応には誠意が感じられず、その説明に嘘や隠ぺいがあると感じた一部の親たちは真実を求め、市と県に対して提訴に至る。彼らはその間、そして裁判が始まってからも記録を撮り続け、のべ10年にわたる映像が貴重な記録として残ることになっていく―

弁護団はたった2人の弁護士
親たちが“わが子の代理人”となり
裁判史上、画期的な判決に

この裁判の代理人を務めたのは吉岡和弘、齋藤雅弘の両弁護士。
わずか2人の弁護団で、「金がほしいのか」といわれのない誹謗中傷も浴びせられる中、原告となった親たちは事実上の代理人弁護士となって証拠集めに奔走する。彼らにとって裁判で最も辛かったのはわが子の命に値段をつけなければならないことだった。それを乗り越え5年にわたる裁判で「画期的」といわれた判決を導く。親たちが撮り続けた膨大な闘いの記録を寺田和弘監督が丁寧に構成・編集し、追加撮影もあわせて、後世に残すべき作品として作り上げた。

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち 

Ⓒ飯 考行

「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち  「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち 

3/14(土)-3/27(金)

ポーランド暗黒SF≪文明の終焉4部作≫

ポーランド暗黒SF≪文明の終焉4部作≫

ポーランド暗黒SF≪文明の終焉4部作≫

3/14(土)-3/27(金)

ポーランド暗黒SF≪文明の終焉4部作≫

3/14(土)-3/27(金)

─そして、全員さようなら─
鉄のカーテンの向う側、一切知られず存在した、東欧映画最大の秘密
冷戦下の闇を照らす黙示録、遂に日本初上陸

70年代末から80年代の社会主義体制時代のポーランドで製作された、ポーランド映画最大の秘密とも言える衝撃の暗黒SF4作品が、ポーランド暗黒SF≪文明の終焉4部作≫と題して公開される。 監督は常にポーランド当局と衝突、目をつけられてきたディストピアSFの先駆者ピョトル・シュルキン。強烈な風刺と超現実主義の極致ともいえる作風で腐敗した権力と官僚制のもとで生きる人間の悲惨な姿を映し、《全体主義からの脱出》というテーマを描く。当時、本国では上映禁止、以降もポーランド国外に知られることなく、監督は2018年に死亡。ほぼ全西側諸国の人々がその存在を知ることのなかったディストピア映画の最高峰、おそるべき共産圏映画が日本初上陸を果たす。

公式ホームページhttps://unpfilm.com/poland/

配給アンプラグド

提供キングレコード

入場料 一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円

作品紹介

ゴーレム

1979年/ポーランド/93分
英題:Golem
監督:ピョトル・シュルキン
脚本:ピョトル・シュルキン、タデウシュ・ソボレフスキ
撮影:ジグムント・サモシウク
音楽:ジグムント・コニエチュニー、ユゼフ・スクシェク
出演:マレック・ヴァルチェフスキ、クリスティナ・ヤンダ、ヨアンナ・ジュウコフスカ、アンナ・ヤラチュヴナ

男は殺人容疑で警察の取り調べを受けるが、犯罪の詳細どころか自分の人生さえ思い出せない。彼は狂人や錯乱した歯科医、殺人的な医師、そして鋳鉄製のオーブンの壁の中に人間の創造の秘密があると信じる科学者たちの世界に戻される。自分が何者なのか、人間とは何かを知ろうとする男の旅は、彼ら全員と交差することになる。人類進化のために作られる人造クローン人間の厳しい現実を描く暗黒クローン人間SF。

宇宙戦争 次の世紀

宇宙戦争 次の世紀

1981年/ポーランド/97分
英題:The War of the Worlds:Next Century
監督・脚本:ピョトル・シュルキン
撮影:ジグムント・サモシウク
音楽:イェジ・マクシミウク、ユゼフ・スクシェク
出演:ローマン・ヴィルヘルミ、クリスティナ・ヤンダ、マリウシュ・ドモホフスキ、イェジ・ストゥール

火星人が着陸したが、恐れることはなかった。少なくとも、テレビ司会の男は人々にそう伝えてきた。しかし、火星人が到着して間もなく、男のアパートは荒らされ、妻は誘拐された。毎晩のテレビの台本も変更された。男の目に映るものは、毎晩観客に語っていることともはや一致しない。火星人は男が信じていたほど善良なのか、それとも男は地球全体を危険にさらすもっと邪悪な陰謀に利用されているのか?火星人襲来の厳しい現実を描く暗黒異星人侵略SF。

オビ・オバ 文明の終わり

オビ・オバ 文明の終わり

1985年/ポーランド/90分
英題:O-bi O-ba:The End of Civilization
監督・脚本:ピョトル・シュルキン
撮影:ヴィトルド・ソボチンスキ
音楽:イェジ・サタノフスキ
出演:イェジ・ストゥール、クリスティナ・ヤンダ、カリーナ・イェンドルシック、マリウシュ・ドモホフスキ、マレック・ヴァルチェフスキ

世界は核戦争で荒廃、惑星は凍りつき、放射線はドームの外に踏み出す者や物をすべて殺してしまう。男はアークとしてのみ知られる謎の宇宙船からの救出を待ちながら集まった人類の最後の生き残りたちを統制する。男は群衆の間を歩き回り、士気の低下を防ぎ、売春婦を口説き、反乱を鎮圧し、時には飢えた人々に食事を与えるなど、通常の日々の仕事をこなしている。しかしドームの真の邪悪な性質が明らかになるにつれ、男は人類を救う価値があるのか自問せざるを得なくなる。世界崩壊後の厳しい現実を描く暗黒放射能SF。

ガガ 英雄たちに栄光あれ

ガガ 英雄たちに栄光あれ

1986年/ポーランド/84分
英題:Ga Ga:Glory to the Heroes
監督・脚本:ピョトル・シュルキン
撮影:エドヴァルド・クウォシンスキ
出演:ダニエル・オルブリフスキ、イェジ・ストゥール、カタジーナ・フィグラ、マリウシュ・ブノワ、ヘンリク・ビスタ

男は巨大宇宙ステーションの囚人で、他の囚人同様、遠く離れた惑星の探査にボランティアとして参加させられる。オーストラリア458惑星に着陸すると、男は英雄として歓迎され、セックス、酒、暴力のすべてを満喫する。しかし、男は自由には高い代償が伴うことに気づく。それは、男の暴力的な生活が惑星の住民の楽しみのために生中継されることだった。男の脱出方法はあるのか? それとも、運命は決まっているのか。地球から脱出した先に待ち受ける厳しい現実を描く暗黒新惑星SF。

3/14(土)-3/27(金)

クロード・シャブロル傑作選

claudechabrol_poster1000

クロード・シャブロル傑作選

3/14(土)-3/27(金)

クロード・シャブロル傑作選

3/14(土)-3/27(金)

私は、おかしい。あなたも、おかしい。
フランスの恐るべき巨匠が放つ、サイコ・サスペンスの傑作3本一挙公開

ヌーヴェル・ヴァーグの旗手として、サスペンスやミステリーの巨匠として、半世紀にわたってフランス映画界をけん引してきた映画監督、クロード・シャブロル。長編だけで54本の作品を遺したシャブロルとあって、我が国では未公開の隠れた傑作も多いが、人間存在への皮肉めいた眼差し、恐怖とユーモアの絶妙なバランス、モラルや常識をいとも簡単に飛び越えて描かれる、研ぎ澄まされた物語の数々は決して色あせることなく、先の見えない現在だからこそより一層輝く。
上映される3本は長いキャリアの中でも黄金期と言って過言ではない、1960年代後半から70年に発表された、当時シャブロルの妻だったステファーヌ・オードラン主演によるサスペンスの極上作ばかり。しかも『不貞の女』『肉屋』は、特集上映を除き待望の日本初公開となる。2026年の幕開けにふさわしいシャブロルの官能的で濃密な映像世界にぜひ溺れてください。
※全作デジタルリマスター版での上映

公式ホームページhttps://culture.institutfrancais.jp/event/cinema202601160201

提供マーメイドフィルム

配給コピアポア・フィルム

宣伝マーメイドフィルム、VALERIA

後援在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

入場料 一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円

作品紹介

女鹿

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©︎Les films La Boëtie

1967年/フランス・イタリア/カラー/99分
原題:Les Biches
脚本:クロード・シャブロル、ポール・ジェゴフ
撮影:ジャン・ラビエ
音楽・ピエール・ジャンセン
出演:ステファーヌ・オードラン、ジャクリーヌ・ササール、ジャン=ルイ・トランティニャン

支配者、被支配者であり、分身のようでもある、女ふたりの濃厚かつミステリアスな関係を軸に、映画そのものが愛と憎しみをむき出しにした強烈な蠱惑をはなつ、シャブロルの“絶頂期”の傑作。ある日、セーヌ川に架かるポン・デ・ザールの路面に絵を描いている娘、ホワイを見そめたブルジョワの女、フレデリック。フレデリックの屋敷に住むことになったホワイは客として訪れたポールに惹かれるが、ポールはフレデリックとも関係を持ち…。複雑で曖昧な女たちのこころに満たされた官能的な作品。本作では既にシャブロル夫人だったステファーヌ・オードランが、前夫ジャン=ルイ・トランティニャンと共演を果たしている。

不貞の女★日本初公開

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©︎Les films La Boëtie

1968年/フランス・イタリア/カラー/98分
原題:La Femme infidèle
脚本:クロード・シャブロル
撮影:ジャン・ラビエ
音楽:ピエール・ジャンセン
出演:ステファーヌ・オードラン、ミシェル・ブーケ、モーリス・ロネ

多くの批評家によって大絶賛され、シャブロルの最高作の一本と呼び声高いだけでなく、シャブロル自身にとっても最大の自信作。保険会社の重役シャルルは妻エレーヌと息子と共に幸せな毎日を送っているが、ある日、エレーヌが作家ペガラと浮気していることを突き止めてしまう。ペガラの家を訪れ、最初は平静を装うシャルルだったが、次第に怒りに駆られ…。アニエス・ヴァルダ『幸福』、ジャック・ドゥミ『シェルブールの雨傘』、そして今回上映される全3作の撮影を手がけるジャン・ラビエの洗練された映像美、名優たちの共演、繊細極まる心理描写と、あっと驚く暴力性を切り取った屈指の傑作スリラー。

肉屋★日本初公開

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©︎Les films La Boëtie

1969年/フランス・イタリア/カラー/93分
原題:Le Boucher
脚本:クロード・シャブロル
撮影:ジャン・ラビエ
音楽:ピエール・ジャンセン、ドミニク・ザルディ
出演:ステファーヌ・オードラン、ジャン・ヤンヌ、アントニオ・パッサリア

フランス南西部の村で小学校の教師を務めるエレーヌは、孤独を抱えた肉屋のポポールと結婚式で隣あい、急速に親しくなる。一方、村で次々と起こり始める残忍な殺人事件。ある日、生徒たちとピクニックに出かけたエレーヌは惨殺死体を発見するが、傍らに落ちていたライターはエレーヌがポポールにプレゼントしたものとそっくりだった…。のどかな片田舎での日常に出現する異様な事態──花束に似た肉、パンに滴る血──人を愛しきることができない女、そして果てしない闇を抱えた人間がしぼり出す、一瞬の限りない切実さ。奇妙な切なさに放り出されるクライマックスも秀逸な、これぞシャブロル流愛の犯罪劇。

3/28(土)~

金子文子 何が私をこうさせたか

金子文子 何が私をこうさせたか

©旦々舎

2025年/日本/121分/製作・配給:旦々舎
監督:浜野佐知
企画:鈴木佐知子
脚本:山﨑邦紀
撮影監督:高間賢治(JSC)
制作:森満康巳
助監督:永関勇
編集:目見田健
音楽:吉岡しげ美
出演:菜葉菜、小林且弥、三浦誠己、洞口依子、吉行和子、菅田俊、白川和子、大方斐紗子、結城貴史、和田光沙、鳥居しのぶ、咲耶、佐藤五郎、足立智充、贈人、浅野寛介、森了蔵、関根大学、巣山優奈

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【前売券】全国共通特別鑑賞券 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!

100年前、日本の国家権力に全力で抗った虚無主義者/無政府主義者・金子文子 死刑判決から獄中での自死に至る121日間を描く。

1923年9月、朝鮮人の虚無主義者/民族主義者の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた金子文子。恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、7月23日、独房で自死した。没年23歳。金子文子は、なぜ死んだのか?大審院の死刑判決の後、栃木女子刑務所で自死するまで何があったのか。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る121日間の、文子のたったひとりの闘いを描く。

メガホンを取ったのは、1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える映画を監督・制作してきた浜野佐知。自主制作作品では、尾崎翠(作家)、湯浅芳子(ロシア文学者)、宮本百合子(作家)など100年前の日本で自らを曲げることなく生きた女性たちを描いてきた浜野監督が、長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の孤独な闘いを監督人生の集大成として完成させた。主演には、菜葉菜。『百合子、ダスヴィダーニヤ』『雪子さんの足音』で浜野監督作品に出演し、その演技力から文子役として抜擢。最後まで国家権力に抵抗した文子の魂の叫びを体現した。また文子の同志・朴烈には、監督としても活躍している小林且弥。予審判事・立松懐清には、三浦誠己。ほか、浜野作品に馴染みの深い吉行和子、白川和子、大方斐紗子、洞口依子、鳥居しのぶに加え、和田光沙、咲耶、菅田俊、足立智充、結城貴史、佐藤五郎など個性的な俳優陣が集結。脚本は山﨑邦紀、撮影監督は高間賢治、音楽監督は吉岡しげ美。長野県松本市にある戦前の裁判所や刑務所を移築した「松本市歴史の里」などで撮影された。


金子文子 何が私をこうさせたか 金子文子 何が私をこうさせたか 金子文子 何が私をこうさせたか

3月~

湯徳章―私は誰なのか―

湯徳章―私は誰なのか―

© 2024角子影音製作有限公司

2024年/台湾/93分/配給:太秦
原題:尋找湯德章
監督・撮影:黃銘正(ホァン・ミンチェン)、連楨惠(リェン・チェンフイ)
プロデューサー:連楨惠(リェン・チェンフイ)
出演:鄭有傑(チェン・ユウチェー)
企画・製作:角子影音製作有限公司
監修:栖来ひかり
日本語字幕:加藤浩志
後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター

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彼の最期から半世紀―
民主化とともにその名が刻まれた
時を経て語られる、激動の人生を歩んだ一人の男の生涯

1947年3月13日、今では整備されたロータリーの中心にある公園で一人の男が処刑された。彼が生まれたのは1907年、台湾が日本の植民地であった頃。先住者と日本からの移住者との間に発生する摩擦のなかで、「台湾人」というアイデンティティが形成された時代でもあった。日本の敗戦後、ほどなくして台湾は中華民国政府の統治下に置かれるが、国民党政権の抑圧や腐敗に、台湾の民衆は不満と怒りを募らせていく。その衝突をきっかけに「二二八事件」が起こり、以降、長きにわたる言論弾圧と戒厳令が敷かれる。事件にまつわる人や物事を語ることは禁じられ、台湾の記憶の奥に静かに封じられていった。
台南には、湯徳章の名を冠した旧居や道路が残されているが、多くの台湾人、さらには台南の地元住民でさえ、彼の人物像を知る者は少ない。映画は彼の足跡をたどる旅に観客を導いていく。息子(養子)や姪、果物屋の店主、ジャーナリスト、歴史家、作家、当時の新聞記事…。彼と関わりのあった人々の証言や記録を紐解きながら湯徳章の人物像、そして彼が歩んだ人生の輪郭を少しずつ浮かび上がらせていく。
台湾の未来を切り開こうとしながらも、その志を果たす前に命を奪われた彼の想いとは——。これは、湯徳章のアイデンティティを探求する物語だけではない、台湾の記憶をたどる物語。

湯徳章(トゥン・テッチョン)

1907年、日本人の父と台湾人の母のもとに生まれた。警察官として社会に身を置くが、その後、日本にわたって司法を学び弁護士資格を取得。台南に戻り、弁護士として人々のため尽力した。1947年、二二八事件が勃発し、湯徳章は身を挺して混乱の収拾に尽力し多くの市民を守ったが、軍に逮捕され拷問を受け、町中を引き回されたうえで台南市の中心部にある民生緑園(現・湯徳章記念公園)で公開処刑された。40歳という若さであった。


湯徳章―私は誰なのか― 湯徳章―私は誰なのか― 湯徳章―私は誰なのか―

4月~

ライフテープ

ライフテープメイン画像

(C)『ライフテープ』製作委員会

2025年/101分/日本/DCP/ドキュメンタリー/配給:東風
監督・撮影・編集:安楽涼
出演:隆一、朱香、珀久、フィガロ
プロデューサー:大島新、前田亜紀
音楽:RYUICHI(EP「LIFE TAPE」より)
製作:すねかじりSTUDIO
制作協力:ネツゲン

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大切な記録は、愛おしい記憶になる。
「家族を撮ってほしい」——きっかけは祈るような幼なじみの言葉。
親友として、作家として、いま撮らずにはいられなかった。
ひときわあたたかくて、抱きしめたくなるドキュメンタリー。

「かわいい~♡」もちりとした白い肌に何度も頬をすりよせる朱香(あやか)。家族の未来を想い、音楽制作やダンスに取り組むアーティストの隆一。ふたりには珀久(はく)が生まれたばかり。3人と猫のフィガロの暮らしには笑顔が絶えない。
珀久は、約12万人にひとりという「メンケス病」を抱えている。銅の欠乏により様々な健康問題が生じる指定難病だ。出産から診断までの日記には現実をなんとか受け止めようとするふたりの切実な言葉がありのままに綴られていた。「あのときは、支えがお互いしかなかったよね」。逃げ場のない孤独と不安に向き合いつづけ、ここまで紡いできた日常——そうして家族は、珀久の喉の切開手術という大きな決断のときを迎えようとしていた。

「たとえ短い時間だったとしても、幸せに暮らしている俺ら家族を撮ってほしい」。祈りにも似た隆一の声に対して、親友として、作家として何ができるのか。自らに問いながら記録をつづけた本作は、これまで自身の経験を元に映画を制作してきた安楽涼にとって初のドキュメンタリー。座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2025コンペ部門で出会った審査員の大島新が作品に惚れ込み、盟友の前田亜紀とともにプロデューサーを買って出た。

些細なのにきっと忘れられないやり取り、ふれてはじめて伝わる体温、ちいさな変化に出くわす瞬間。他愛なくてとてつもない〈存在〉の奇蹟をいくつも積み重ねながら、映画はどこまでも軽やかに編まれていく。
人が人を想う、願いを込めて優しくまなざす。カメラを見つめ返す幼子の瞳に映るこの世界は、ちゃんときらめいているだろうか。
これは、なぜだか誰かと生きずにはいられない私たちに手渡された、とびきり大切な“ライフテープ”。


ライフテープサブ画像1 ライフテープサブ画像2 ライフテープサブ画像3

4月~

蒸発

蒸発

©2024 OSSA FILM, BR, MORI FILM

2024 年/ドイツ・⽇本/86 分/配給:アギィ
監督:アンドレアス・ハートマン&森あらた
撮影:アンドレアス・ハートマン
編集:カイ・アイアーマン(BFS)
⾳楽:ヤナ・イルマート&⽵原美歌
⾳響:ニルス・フォーゲル、リヌス・ニックル
プロデューサー:アンドレアス・ハートマン
共同プロデューサー:森あらた
助成:ドイツ連邦政府⽂化メディア庁(BKM) Film- und Medienstiftung NRW

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⽇本では毎年約8万⼈が失踪し
そのうち数千⼈が完全に消えるーー

⽇本では毎年、約8万⼈が失踪する。その多くはやがて帰宅するが、数千⼈は完全に姿を消してしまう。彼らは「蒸発者」と呼ばれる。理由は、⼈間関係のトラブル、借⾦、ヤクザからの脅迫など、さまざま。いわゆる「夜逃げ屋」の⽀援を受ける者もいる。すべてのしがらみを断ち、⾒知らぬ⼟地で、新しい⽣活を始める。深い喪失や挫折と、⼈⽣をゼロからやり直す希望が交差する。こうした「蒸発」という現象は、これまでも優れた⽂学や映画のモチーフになってきた。映画『蒸発』は、⽇本における蒸発の実態に迫ったドキュメンタリーだ。知られざる夜逃げ屋の仕事、そして失踪者と残された⼈々が抱える⼼の葛藤や、和解に⾄るまでの道のりを、没⼊感のある映像で描き出す。

本作は、ドイツ⼈映画作家アンドレアス・ハートマンと、ベルリンと東京を拠点に活動する映像作家・森あらたとのコラボレーションから⽣まれた。ドキュメンタリー映画祭の最⾼峰の⼀つ、コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭では連⽇超満員を記録し、ミュンヘン国際ドキュメンタリー映画祭では最優秀作品賞を受賞。さらに40以上もの国際映画祭で注⽬を集め、ドイツ国内50館以上のアートハウスで上映され話題となった。そして今、その映画が、ついに撮影地である⽇本で劇場公開される。
なお、本作では、出演者たちの⾝元を保護する⽬的で、AI 技術を⽤い⼀部の顔や声に加⼯を施している。


蒸発 蒸発 蒸発
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