7/25(土)~
カウント・ベイシー
©EAGLE ROCK ENTERTAINMENT LTD
2018年/イギリス/英語/75分/カラー/字幕:山口三平/原題:Count Basie: Through His Own Eyes/配給:ディスクユニオン/配給協力:ALFAZBET
監督:ジェレミー・マー
出演:Count Basie(カウント・ベイシー)、Count Basie Orchestra(ベイシー楽団)
キング・オブ・スウィングが自ら語る人生と音楽
ジャズとブルースを融合させ、リズムに革命をもたらしたカウント・ベイシー。スウィングジャズの黄金時代を築いたジャズピアニストの人生と音楽、そして知られざるプライベートを追う自伝的ドキュメンタリー
ジャズにブルースを持ち込み、リズム革命を引き起こしたカウント・ベイシーは、スウィングジャズの黄金時代を築き、“キング・オブ・スウィング”と称されました。日本でも、長年多くのジャズファンを虜にし、現在も学生ビッグバンドや吹奏楽のレパートリーとしても高い人気を誇ります。
本作は、そんな華々しい表舞台での活躍のみならず、これまでベイシー自身があまり語ってこなかった知られざるプライベートにも焦点を当てています。本作の製作陣が、家族が撮影した数多のホームムービーや膨大な写真アルバム、手紙等の貴重資料を発見。脳性麻痺の障がいを持って生まれた娘ダイアンや、アフリカ系アメリカ人の人権啓蒙運動を初期の頃から支援し、マーティン・ルーサー・キング夫妻とも交流した妻キャサリンへの家族愛が明らかとなります。また映画には、今も活動を続けるベイシー楽団の面々や、クインシー・ジョーンズやアニー・ロスといった友人たちも登場。彼らが語るベイシー像や、フランク・シナトラやビリー・ホリデイらとの共演等 貴重なアーカイブ資料によって、彼の足跡と20 世紀のアメリカの激動の社会史が浮き彫りとなります。
上映日時
| 7/25(土)、26(日) | 7/27(月)~7/31(金) | 8/1(土)~ |
| 15:00-16:15 | 14:50-16:10 | 未定 |
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/25(土)~
おばあちゃんの秘密
©「おばあちゃんの秘密」製作委員会2026
2026年/日本/100分/配給:ムービー・アクト・プロジェクト/配給協力:ミカタ・エンタテインメント
原案・監督:今関あきよし
脚本:小林弘利
撮影:三本木久城(JSC)
音楽:宮﨑道
編集:鈴木理
テーマ曲:「シャボン玉飛んだ」歌:洸美-hiromi-&はなちゃん
出演:島田愛梨珠、⻑谷川玲奈、篠原雅史、大島葉子、利重剛、米田敬、松宮倫、大田雄磨、五十嵐乃々空、江藤潤、竹下景子
イベント情報
7/25(土)上映後、今関あきよし監督、大島葉子さん、利重剛さんの舞台挨拶がございます。
時を超えて届いた131通の手紙。
その秘密と本当の想いに触れたとき、止まっていた時間がゆっくりと動き出す―
亡くなった祖母・時子の遺言で、東京から新潟県胎内市にやってきた莉莉。夫亡き後、長く一人暮らしだった時子の家の中で見つけたのは、祖母が夫以外の男性と交わした131通の手紙だった。両親の不仲で傷ついていた莉莉は、大好きだった祖母の秘密に戸惑いながらも、その足跡と思い出を辿り始める。やがて胎内市の街の記憶、そして祖母の本当の秘密が、莉莉の心をゆっくりと溶かしていく。
祖母・時子を演じるのは、日本を代表する名優・竹下景子。誰にも知られることなく密かな想いを抱えて生きてきた女性の心の揺らぎと、歳を重ねることの美しさを等身大の姿で鮮やかに体現した。その孫・莉莉に扮するのは『魚の目』『あした、授業参観行くから。』連続テレビ小説「ばけばけ」など話題作に立て続けに出演する新星・島田愛梨珠。祖母の秘密に戸惑いながらも前を向こうとする孫娘を瑞々しく演じた。時子が長年密かに想いを寄せ続けてきた男性・宝井役を、竹下と『祭りの準備』以来実に 50 年ぶりの共演となる江藤潤が演じるほか、胎内市出身の長谷川玲奈、『恋脳 Experiment』などの篠原雅史、今関監督作品常連の大島葉子、利重剛ら多彩な実力派俳優が脇を固める。
これまでウクライナ、ロシア、岩手、鹿児島など様々な国・地域を背景に、美しい映像と優しい眼差しでそこに生きる人々を描き続ける今関あきよしがメガホンを取った。
祖母と孫の時間を超えた交流を通して、いつの時代も変わらない、大切な人を想う気持ちをやさしく描き出すホームドラマ。あなたもきっと家族のことを思い出す—
上映日時
| 7/25(土)~7/31(金) | 8/1(土)~ |
| 10:00-11:45 | 未定 |
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/25(土)~
心耳~耳を澄まさぬ表現者たち
©社会福祉法人トット基金
2025年/日本/70分/DCP/配給:POP
監督・編集:藤井秀剛
製作:文化庁 社会福祉法人トット基金
出演:黒柳徹子、三宅右近、三宅近成、井崎哲也、江副悟史、森山みつき、越智貴広、半田一覇、小島里奈
イベント情報
7/26(日)上映後、藤井秀剛監督、井崎哲也さん(ろう者劇団)、納本歩さん(司会)の舞台挨拶がございます。
伝統を世界に届けていたのは耳の聞こえない表現者たちだった
日本の伝統芸能を世界に広めているろう者がいる。その事実に突き動かされた藤井秀剛監督の「世に伝えねばならない」という衝動が本作を制作する発端になった。40年もの歳月を手話と手話狂言に捧げてきた黒柳徹子の情熱。彼女との出会いを通じて見えてきた「言語」としての存在意義。しかし物語は単なる感動の記録では終わらない。辿り着いたのは、ある一つの切実な疑問。本作は、手話の魅力を喧伝(けんでん)するためだけの映画では決してない。
日本の文化と伝統を世界へ繋げる手話の縁
黒柳徹子の発案で始まったろう者による手話狂言の活動は、40年以上。その活動は、密かな人気で、チケットは常に完売。海外公演も行い、日本の伝統芸能を世界に広げている。果たして手話狂言の魅力とは何か?また、元来の狂言との違いは何か?そして、そんな手話狂言は、世界でどう映っているのか?本作では、フランスで上演した『瓜(ウリ)盗人』の貴重な映像の一部に加え、関係者の話などを通して、手話狂言の真価を検証する。
インタビューに出演するのは、半世紀近い手話狂言の活動を黒柳徹子と共に支えてきた日本ろう者劇団の創立メンバーの一人である井崎哲也と、その代表である江副悟史。更には、和泉流狂言師の三宅近成に加え、様々な方々の貴重な話を紹介。作中では、インタビュー映像の他、厳しい稽古の様子や舞台裏まで潜入し、初々しい少女たちの貴重な生の映像も捉えた本作は、世界最大級の芸術祭であるクラン・ドゥイユ芸術祭にて見事、最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされている。監督は、香港映画『怨泊』や『狂覗』で日本の闇を描き、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつであるブリュッセル国際ファンタスティック映画祭にて日本人初のアジア・グランプリを受賞した藤井秀剛。得意の社会性を交えた作風を生かし、念願であるドキュメンタリーに初挑戦した。
上映日時
| 7/25(土) | 7/26(日)~7/31(金) | 8/1(土)~ |
| 12:10-13:25 | 11:55-13:10 | 未定 |
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/18(土)~
わたしの聖なるインド
©2023 Nausheen Khan
2023年/インド/74分/ヒンディー語、英語/配給:きろくびと
原題:Land of My Dreams
監督・撮影・編集:ノウシーン・ハーン
音楽:クシュ・アシェール
イベント情報
7/19(日)上映後、松岡環さん(アジア映画研究者)のトークイベントがございます。
この国は誰のもの?
忘却に抗うカメラに映る、「愛国」という名の暴力と希望
2019年12月、インドのナレンドラ・モディ政権はイスラム教徒(ムスリム)を意図的に排除した市民権改正法(CAA)を制定。イスラム教徒の間で市民権を剥奪される危機感が高まった。法律に対する非難の声が増す中、反対運動の拠点だったジャミア・ミリア・イスラミア大学構内に警察が乱入。無抵抗の学生を襲い、200人もの負傷者と多くの逮捕者を出した。この暴力的な対応と差別的な法律への抗議として、デリー南部のイスラム教徒居住区のシャヒーン・バーグで、大規模な座り込みが始まる。その中心にいたのはムスリムの女性たち。日々の暮らしを営みながら、100日以上にわたって幹線道路を封鎖した。この非暴力で平和的な活動は多くの人の共感を呼び、世代、文化、宗教を超えてインド全土に広がった。しかし、首都デリーでの地方議会選挙を機に状況は緊迫。トランプ大統領の訪印に注目が集まる中、警察による強制排除が起こりーー。
世代、文化、宗教を超え、インド全土に広がった ムスリムの女性たちによる歴史的ムーブメント
政治的にも社会的にも透明化されてきた、イスラム教徒の女性たち。国家を揺るがす歴史的な抵抗運動の軌跡に、自らの解放と変革の物語を重ねたのは、ムスリム女性のノウシーン・ハーン。信仰から距離を置き、社会に溶け込む努力をしてきた彼女が、インドで台頭するヒンドゥー至上主義の実像をみつめ、自らの生き方、国のあり方を問い直す。インド国内での上映が困難を極める中、山形国際ドキュメンタリー映画祭2023(上映タイトルは『我が理想の国』)で市民賞〈観客賞〉を受賞した意欲作が、遂に日本公開!
インドのアートシーンでは近年、ムスリムの若手作家たちが注目を集めている。彼らはイスラム教徒というアイデンティティを逆手に取り、抑圧的な政治体制への対抗として、マイノリティの側から世界をまなざす。その作品は、自ずと高い独自性と豊かな批評性を帯び、社会的な議論を巻き起こしている。本作もその流れを汲んだ作品といえる。
上映日時
| 7/18(土)~7/24(金) | 7/25(土)、26(日) | 7/27(月)~7/31(金) |
| 12:15-13:35 | 13:35-14:50 | 13:20-14:40 |
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |
7/18(土)-7/31(金)
ロベール・ブレッソン傑作選
ロベール・ブレッソン傑作選
7/18(土)-7/31(金)
ロベール・ブレッソン傑作選
7/18(土)-7/31(金)
映画監督ロベール・ブレッソンの名前を知っている人も多いだろう。その名前はどんなイメージを抱かせているだろうか、難しい映画を撮る人だと思われていないだろうか?
ブレッソン映画は、その特徴で説明されることも多かった。
職業俳優を使わない、出演者に演技をさせない、伴奏音楽を使わない、必要なもの以外は登場させない――禁止事項ばかりということか? これでは難しそうな印象になるのも無理はない。
本当にそうだろうか。それらの特徴は禁止事項ではなく、すべてを提示してわたしたちの感覚を縛り付けるのではない、観客の感性を強く信頼しているからだと言えまいか。
ひとたび映画館の暗闇でスクリーンに向き合えば、いろいろなものが見え、そして聞こえてくるだろう。
『スリ』の手の動き、『バルタザールどこへ行く』の少女の迷い、『少女ムシェット』の囚われる視線、『白夜』の輝き、『ラルジャン』の抗えない悪……。
今回の特集では『スリ』『バルタザールどこへ行く』『少女ムシェット』『ラルジャン』に新たな字幕翻訳を作成した。
また5作品すべてを、現在ある最新のレストア版にて上映する。
公式サイト https://x.com/byakuya4k?s=20
配給 エタンチェ、ユーロスペース
入場料 一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円
上映スケジュール
| 7/18(土) | 7/19(日) | 7/20(月) | 7/21(火) | 7/22(水) | 7/23(木) | 7/24(金) |
13:45ー15:05スリ |
14:10ー15:35白夜 |
13:45ー15:15ラルジャン |
13:45ー15:25バルタザールどこへ行く |
13:45ー15:05スリ |
13:45ー15:15ラルジャン |
13:45ー15:15少女ムシェット |
15:15ー16:55バルタザールどこへ行く |
15:45ー17:10ラルジャン |
15:25ー16:50少女ムシェット |
15:35ー16:55スリ |
15:15ー16:45ラルジャン |
15:25ー17:05バルタザールどこへ行く |
15:25ー16:55白夜 |
17:05ー18:35少女ムシェット |
17:20ー18:36スリ |
17:00ー18:36バルタザールどこへ行く |
17:05ー18:35ラルジャン |
16:55ー18:25白夜 |
17:15ー18:35スリ |
17:05ー18:35ラルジャン |
予定表 横にスクロールできます
| 7/25(土) | 7/26(日) | 7/27(月) | 7/28(火) | 7/29(水) | 7/30(木) | 7/31(金) |
18:00ー19:30ラルジャン |
18:00ー19:36バルタザールどこへ行く |
18:00ー19:30白夜 |
18:00ー19:20スリ |
18:00ー19:30ラルジャン |
18:00ー19:30少女ムシェット |
18:00ー19:20スリ |
19:40ー21:10白夜 |
19:45ー21:10ラルジャン |
19:40ー21:00スリ |
19:30ー21:00少女ムシェット |
19:40ー21:16バルタザールどこへ行く |
19:40ー21:05白夜 |
19:30ー21:0ラルジャン |
21:20ー22:40スリ |
21:20ー22:45少女ムシェット |
21:10ー22:40ラルジャン |
21:10ー22:40白夜 |
21:25ー22:45スリ |
21:15ー22:45ラルジャン |
21:10ー22:46バルタザールどこへ行く |
予定表 横にスクロールできます
作品紹介
ラルジャン 2Kレストア
© 1983 Marion’s Films
1983年/フランス・スイス合作/フランス語/カラー/85分/1.66:1/モノラル
原題:L’Argent
日本語字幕:高部義之
監督・脚本・台詞:ロベール・ブレッソン
原作:トルストイ『にせ利札』
撮影:エマニュエル・マシュエル、パスカリーノ・デ・サンティス
録音:ジャン゠ルイ・ユゲット、リュック・イェルサン
美術:ピエール・ギュフロワ
助監督:ミレーヌ・ヴァン・デル・メルシュ
編集:ジャン゠フランソワ・ノードン
音楽:J.S.バッハ、ヨハン・セバスチャン・バッハ「半音階的幻想曲とフーガニ短調BWV903」(演奏/ミシェル・ブリゲ)
製作:マリオンズ・フィルム、エオス・フィルム
出演:クリスチャン・パテイ、カロリーヌ・ラング、マルク゠エルネスト・フルノー(高校生)、ブリューノ・ラベール(高校生の友人)、ディディエ・ボーシイ(写真店)、ベアトリス・ダブーラン(その妻)、ヴァンサン・リステルッチ(リュシアン)、シルヴィー・ヴァン・デン・エルセン(老婦人)、ミシェル・ブリゲ(老父)
高校生が軽い気持ちで使った一枚の偽札が、巡り巡って燃料配達員イヴォンの手に渡り、そこから雪崩のように悪が突き進む。
題名の『ラルジャン』(L’Argent)とは、フランス語で金(かね)を意味する。原作はトルストイの中篇小説『にせ利札』。ブレッソンはこの小説で描かれる悪の連鎖を、透徹した眼差しで見つめた。本作は、撮影当時、すでに80歳を超えていたブレッソンの長篇13作目にして遺作であり、映画史上に屹立する最高傑作である。
スリ 2Kレストア
© 1959 AGNES DELAHAIE PRODUCTIONS CINEMATOGRAPHIE
1959年/フランス/フランス語/モノクロ/76分/1.37:1/モノラル
原題:Pickpocket
日本語字幕:高部義之
監督・脚本・台詞:ロベール・ブレッソン
撮影:レオンス゠アンリ・ビュレル
録音:アントワーヌ・アルシャンボー
美術:ピエール・シャルボニエ
助監督:クロード・クレマン、ミシェル・クレマン、ジャック・バランシュ
編集:レイモン・ラミ
音楽:ジャン゠バティスト・リュリ
スリ技術指導:カッサジ
製作:アニエス・ドラエ・プロダクション
出演:マルタン・ラサール(ミシェル)、マリカ・グリーン(ジャンヌ)、ジャン・ペレグリ(警部)、ドリー・スカル(母)、ピエール・レマリー(ジャック)、カッサジ(第一のスリ)、ピエール・エテックス(第二のスリ)、セザール・ガッテーニョ(刑事)
優れた人間は法を犯す自由があると考える青年ミシェルは、スリの技に魅了され自ら破滅の道を進む。
ドストエフスキーの『罪と罰』をもとにブレッソンが描く魂の遍歴。前作『抵抗』に続き本作でも職業俳優は使われていない。撮影当時16歳だったジャンヌ役のマリカ・グリーンは、これを機に俳優となる。元スリで奇術師のカッサジが指導したスリのシーンは、最小限のカメラワークと緊密な編集で、官能的ともいえる手の美しさを画面に刻み付けている。
バルタザールどこへ行く 4Kレストア
©1966 Argos Films – Parc Film – Athos Films – Swedish Film Institut – Svensk Filmindustri
1966年/フランス・スウェーデン合作/フランス語/カラー/96分/1.66:1/モノラル
原題:Au hasard Balthazar
日本語字幕:高部義之
監督・脚本・台詞:ロベール・ブレッソン
撮影:ギラン・クロケ
録音:アントワーヌ・アルシャンボー、ジャック・カレール
美術:ピエール・シャルボニエ
助監督:ジャック・ケバディアン、スヴェン・フロステンソン、クロード・ミレール
編集:レイモン・ラミ
音楽:シューベルト「ピアノソナタ第20番」イ長調 D959、ジャン・ヴィエネル
製作:パルク・フィルム、アルゴス・フィルム、アトス・フィルム、スウェーデン映画協会
出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー(マリー)、フランソワ・ラファルジュ(ジェラール)、フィリップ・アスラン(マリーの父、校長)、ナタリー・ジョワイヨ(マリーの母)、ヴァルテル・グリーン(ジャック)、ジャン゠クロード・ギルベール(アルノルド)、ピエール・クロソウスキー(穀物商)、フランソワ・シュルロ(パン屋)、マリー゠クレール・フレモン(パン屋の妻)、ジャン゠ジョエル・バルビエ(主任司祭)、ジャン・レミニャール(公証人)、ギィ・ブレジャック(獣医)、ジャック・ソルベ(憲兵隊長)、ジル・サンディエ(弁護士)
聖人のようにバルタザールと名付けられた小さなロバは、幼いマリーに引き取られ可愛がられる。やがてバルタザールは他の飼い主たちの手に渡り、次々と人間の業に翻弄される。一方マリーは、幼馴染のジャックの求愛を退け、みずから求めるかのように苦難の道を歩んでいく。
ドストエフスキーの長篇小説『白痴』の挿話から着想を得たブレッソンの異色作。ブレッソンによれば、バルタザールの生涯は二つの図式からなる。一つは、ロバも人間のような成長過程を辿るというもの。そしてもう一つは、ロバが人類の悪徳を象徴する人間たちに次々と苦しめられるというもの。職業俳優を使わないブレッソンだが、本作では、ロバも調教されていない動物が選ばれた。マリー役は、一時期ゴダールの伴侶でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキー。彼女は、この後、俳優、小説家となる。
少女ムシェット 4Kレストア
©1967 Argos Films – Parc Film
1967年/フランス/フランス語/カラー/82分/1.66:1/モノラル
原題:Mouchette
日本語字幕:高部義之
監督・脚本・台詞:ロベール・ブレッソン
原作:ジョルジュ・ベルナノス『新ムシェット物語』
撮影:ギラン・クロケ
録音:セヴラン・フランキエル、ジャック・カレール
美術:ピエール・ギュフロワ
助監督:ジャック・ケバディアン、ミレーヌ・ヴァン・デル・メルシュ
編集:レイモン・ラミ
音楽:モンテヴェルディ、ジャン・ヴィエネル
製作:アルゴス・フィルム、パルク・フィルム
出演:ナディーヌ・ノルティエ(ムシェット)、ポール・エベール(ムシェットの父)、マリー・カルディナル(ムシェットの母)、ジャン゠クロード・ギルベール(アルセーヌ・密猟者)、ジャン・ヴィムネ(森番マチュー)、マリー・シュシニ(マチューの妻)、マリー・トリシェ(ルイザ)、レイモンド・シャブラン(食料品店)、リリアーヌ・プランセ(女教師)、シュザンヌ・ユグナン(老婦人)
重病の母とアルコール依存症の父を持つ14歳のムシェットは、学校で友人もなく孤独で苦しい日々を過ごしている。ある日、森で道に迷った彼女は密猟者のアルセーヌに助けられるが、その夜、辛い出来事が起こる……。
カトリックの作家ベルナノスの原作をもとに、ブレッソン自ら脚色した作品。この作品で音楽が使われるのは冒頭と最後のみで、劇中では背景音を組み立てた豊かな音響と切り詰められた台詞で緊張感が高められている。ジム・ジャームッシュは本作を映画史上のトップ10に選んでいる。
白夜 4Kレストア
© 1971 Robert Bresson
1971年/フランス・イタリア合作/フランス語/カラー/83分/1.66:1/モノラル
原題:Quatre Nuits d’un rêveur
日本語字幕:寺尾次郎
監督・脚本・脚本:ロベール・ブレッソン
原作:ドストエフスキー
撮影:ピエール・ロム(ギラン・クロケ/ギャング映画)
録音:ロジェ・ルテリエ
美術:ピエール・シャルボニエ
助監督:ミレーヌ・ヴァン・デル・メルシュ
編集:レイモン・ラミ
音楽:ミシェル・マーニュ、グループ・バトゥーキ、クリストファー・ヘイワード、ルイ・ギター、F. R. ダヴィド
製作:アルビナ・プロダクション、イ・フィルム・デロルソ、ヴィクトリア・フィルム、ジャン・ヴィトリオ・バルディ、フランス国営放送
出演:イザベル・ヴェンガルテン(マルト)、ギヨーム・デ・フォレ(ジャック)、ジャン゠モーリス・モノワイエ(下宿人)、ジェローム・マサール(訪問者)、パトリック・ジュアネ(ギャング)
こんな映画はない。永遠に新しい。
――ヴィム・ヴェンダース
なぜ、あなたをとても好きなのかわかる? 私に恋してないからよ
ドストエフスキーの原作では19世紀のペテルブルクが舞台だったが、ブレッソンは撮影当時のパリに移し、セーヌ河畔とポンヌフを背景に若き男女の出会いを見つめていく。70年代のパリの街、セーヌの夜を彩る歌や音楽、観光船の眩い美しさ……。さまざまな魅力に溢れる傑作が、ついに4Kレストアされ、鮮明な映像でよみがえる。
7/11(土)~
ビートルズがいた夏 Things We Said Today
©LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION, ARTE FRANCECINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
2023年/フランス・ルーマニア/英語・フランス語・ドイツ語/85分/配給:オンリー・ハーツ
原題:TWST: Things We Said Today
監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
録音・ミキシング:ダナ・ブネスク、ギヨーム・ソリニャ
VFXスーパーバイザー:オルガ・アヴラモフ
ドローイングアーティスト:ヤン・ケビ
リサーチ責任者:アンナ・クーリヒ
プロデューサー:ロナルド・シャマー、アナマリア・アントチ、アンドレイ・ウジカ
エグゼクティブ・プロデューサー:ヌレディン・エッサディ、アンダ・イオネスク、エルヴェ・シャンデス、ケント・ジョーンズ、アンナ・クーリヒ
字幕:福永詩乃
出演(声):トミー・マッケイブ、テレーズ・アザラ、シェア・グラント、サラ・マクラスキー
2026年ビートルズ来日60周年記念公開
ビートルズ、万博、暴動、ひと夏の恋
ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲『Things We Said Today(今日の誓い)』をタイトルに冠した本作は、1965年8月ビートルズの4人が、音楽史上初のスタジアム・コンサートのためにニューヨークに降り立ったところから始まる。
ビートルマニアと大勢の若い熱狂的ファンが、4人が宿泊するホテルの窓から見える彼らの姿を求めてマンハッタンの街を駆け巡る。しかし、それはこの熱い夏の週末の物語のほんの一部に過ぎない。
同時にシェイ・スタジアムのすぐ隣では「相互理解を通じた平和」というテーマを掲げたアメリカ史上最大の万博が開かれ、西海岸では人種差別に抗い34名が死亡したワッツ暴動が起こっていた。
主人公ジェフリーは、ニューヨークで最初にビートルズの曲を放送した人気ラジオDJの息子で作家を目指す17歳の少年。熱烈なビートルズファンの少女と出会い、その特別な夏の数日をともに過ごす。
本作は、ルーマニアの巨匠監督アンドレイ・ウジカが、処刑された独裁者を描いた彼の記念碑的作品『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』以来となる長編作品として10年以上の歳月をかけ作り上げた新たな都市交響詩。ハーレムからロングアイランドのジョーンズビーチまで、ありふれたものから魔法のようなものまで、ニューヨークとその人々を多様な視点で描いたこの作品は、100時間以上のニュース番組と100時間の個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイブ素材ですべてが構成されている。
そこに、フランスのアーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションを重ね合わせ、主人公の詩人ジェフリー・オブライエンとヒロインのモデルとなったコンサート・ファンのジュディス・クリステンの個人的な文章、およびウジカ自身が1972年に書いた詩を用いた声を加えている。
この想像力に富んだドキュメンタリーは、歴史からやがて消え去ってしまう儚くも忘れがたい瞬間を、感動的かつ独特の詩的なセンスで蘇らせる。
*第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品
上映日時
| 7/11(土)、12(日) | 7/13(土)~7/17(金) | 7/18(土)~7/24(金) | 7/25(土)、26(日) | 7/27(土)~7/31(金) |
| 10:00-11:30 | 10:00-11:25 | 18:45-20:15 | 16:25-17:50 | 16:20-17:50 |
料金
| 一般 | 大学・専門・シニア | 高校以下 | |
| 通常 | ¥1900 | ¥1300 | ¥800 |
| 会員 | ¥1300 | ¥1300 | ¥800 |