現在上映作品

12/27(土)~

さようなら昭和百年

さようなら昭和百年

さようなら昭和百年

闘う人々は美しい

2025/12/27(土)-2026/1/9(金)

さようなら昭和百年

闘う人々は美しい

2025/12/27(土)-2026/1/9(金)

昭和といえば娯楽映画の宝庫であり、楽しく優れた映画が数多く作られて来ました。
一方で、昭和といえば戦争の時代があり、多くの戦争映画も作られました。そして戦後民主主義の中で、労働者や市井の人々が権力に抗う映画もすばらしい映画がたくさん誕生しました。闘う人々の映画になぜこうも人は心動かされるのでしょうか。昭和を代表する監督たちの作品を上映することで、私たちを奮い立たせる闘う映画の持つ力に迫ります。

協力 アテネフランセ文化センター、映画美学校、KADOKAWA、近代映画協会、神戸映画資料館、独立プロ名画保存会、日活、北星映画、「山谷」制作上映委員会

入場料一般1,600円/会員・大専・シニア1,300円/ハンディ1,000円/高校生以下800円

トークイベント
1/4(日)16:10『山谷やられたらやりかえせ』上映後、小見憲さん(「山谷」制作上映委員会)
佐藤満夫監督と映画を引き継いだ山岡強一監督。お二人亡き後、撮影現場とあの時代のことを知る「こみけんさん」こと、小見憲さんにお話いただきます。

オンラインチケット購入

上映スケジュール

12/27(土) 12/28(日) 12/29(月) 12/30(火) 12/31(水) 1/1(木) 1/2(金)
にあんちゃん11:50ー13:31
にあんちゃん
裸の島11:50ー13:30
裸の島
証人の椅子11:50ー13:35
証人の椅子
ニッポン国古屋敷村11:50ー15:30
ニッポン国古屋敷村
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街11:50ー13:51
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街
襤褸の旗11:50ー13:45
襤褸の旗
蟹工船13:45ー15:40
蟹工船
襤褸の旗13:45ー15:40
襤褸の旗
泥の河13:50ー15:40
泥の河
山谷やられたらやりかえせ14:00ー15:50
山谷やられたらやりかえせ
にあんちゃん14:00ー15:41
にあんちゃん

予定表 横にスクロールできます

1/3(土) 1/4(日) 1/5(月) 1/6(火) 1/7(水) 1/8(木) 1/9(金)
橋のない川 第一部13:55ー16:05
橋のない川 第一部
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街13:55ー16:00
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街
蟹工船13:55ー15:47
蟹工船
襤褸の旗13:55ー15:50
襤褸の旗
ニッポン国古屋敷村13:55ー17:45
ニッポン国古屋敷村
証人の椅子13:55ー15:38
証人の椅子
橋のない川 第一部13:55ー16:05
橋のない川 第一部
橋のない川 第二部16:20ー18:40
橋のない川 第二部
山谷やられたらやりかえせ16:10ー18:00
山谷やられたらやりかえせ
上映後トーク
小見憲さん
泥の河16:00ー17:45
泥の河
裸の島16:05ー17:45
裸の島
泥の河17:55ー19:40
泥の河
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街15:50ー17:51
どっこい!人間節 寿・自由労働者の街
橋のない川 第二部16:20ー18:40
橋のない川 第二部
証人の椅子18:00ー19:43
証人の椅子
にあんちゃん18:00ー19:41
にあんちゃん
山谷やられたらやりかえせ18:00ー19:50
山谷やられたらやりかえせ

予定表 横にスクロールできます

作品紹介

蟹工船

蟹工船

©北星

1953年/日本/112分/モノクロ/35mm/製作:現代ぷろだくしょん/作品提供:北星映画
監督・脚本:山村聰
原作:小林多喜二
撮影:宮島義勇、仲沢半次郎
音楽:伊福部昭
出演:山村聰、日高澄子、森雅之、河野秋武、森川信、平田未喜三、中原早苗

小林多喜二によるプロレタリア文学の名作小説を、山村聰が初監督。昭和初年、不況で仕事にあぶれた労働者や農夫たちが続々と函館港に集まっていた。彼らが乗り込むのは船内に加工設備を持つ蟹工船の博光丸。嵐の中で病人が続出するが、監督の浅川は労働者の体より作業を優先させる。ついに乗組員たちは仕事をボイコットし、監督に要求書を叩きつけるが…。

にあんちゃん

にあんちゃん

©1959日活

1959年/日本/101分/モノクロ/35mm/配給:日活
監督:今村昌平
原作:安本末子
脚本:池田一朗、今村昌平
撮影:姫田真佐久
音楽:黛敏郎
出演:長門裕之、吉行和子、二谷英明、松尾嘉代、沖村武、前田暁子、北林谷栄、芦田伸介、殿山泰司、小沢昭一

空前のベストセラーとなった十才の少女の日記を映画化。昭和28年、佐賀県の小さな炭鉱で炭鉱夫が息を引き取った。残された四人の子供たちは父に死なれた悲しみよりも、明日からの生活への不安がつのった。20才になったばかりの長男喜一が小さな弟や妹たちを養ってゆくなど無理な話だが…。貧しさに負けず、明るく逞しく生きる兄弟愛を描いた感動巨篇。

裸の島

裸の島

©近代映画協会

1960年/日本/98分/モノクロ/35mm/製作:近代映画協会
監督・脚本:新藤兼人
撮影:黒田清巳
音楽:林光
編集:榎寿雄
出演:乙羽信子、殿山泰司、田中伸二、堀本正紀

瀬戸内海の孤島に住む夫婦と幼い兄弟の家族は、日々、痩せた土地を耕し、舟で水を汲みに行き、急斜面を登って運ぶ。夫婦の懸命な努力で、なぎさから頂上まで耕されている。ある暑い日の午後、突然長男が発病した。孤島へ医者が駈けつけた時、太郎はもう死んでいた。限られた登場人物と台詞を一切排除した野心作。製作スタッフ僅か13人で作られた。

*第2回モスクワ国際映画祭グランプリ

証人の椅子

証人の椅子

©KADOKAWA1965

1965年/日本/103分/35mm/配給:KADOKAWA
監督:山本薩夫
原作:開高健
脚本:井手雅人
撮影:上村竜一
音楽:池野成
出演:福田豊土、吉行和子、新田昌玄、奈良岡朋子、樋浦勉、寺田誠、日色ともゑ

ある寒い夜明け、徳島のラジオ店主が殺害される事件が起きた。捜査が難航する中、住み込みの店員だった少年の証言で、被害者の内縁の妻・洋子が逮捕された。彼女は無実を主張するも有罪判決が下されるが、数年後ラジオ商殺しの犯人だと名乗る男が現れた。昭和28年に実際に起きた事件を題材に、冤罪疑惑を広く世に訴えた、監督入魂の一作。

橋のない川 第一部

橋のない川 第一部

©独立プロ名画保存会

1969年/日本/127分/モノクロ/35mm/製作:ほるぷ映画/作品提供:独立プロ名画保存会
監督:今井正
原作:住井すゑ
脚本:八木保太郎
撮影:中尾駿一郎
音楽:間宮芳生
出演:北林谷栄、長山藍子、伊藤雄之助、小沢昭一、寺田路恵、阿部寿美子

奈良盆地の一角にある小森という被差別部落で、誠太郎、孝二の兄弟は、祖母と母に温かく見守られ育てられていた。彼らを取り巻く差別する側の生徒、学校の理不尽。どんな場でも祖母は、どんなことにも屈せず、賢く、人間らしく生きることを身を持って教えていく。部落問題というタブーに挑んだ住井すゑのベストセラーの映画化。北林谷栄が演ずる祖母役が秀逸。

橋のない川 第二部

橋のない川 第二部

©独立プロ名画保存会

1970年/日本/140分/モノクロ/35mm/製作:ほるぷ映画/作品提供:独立プロ名画保存会
監督:今井正
原作:住井すゑ
脚本:佐治乾、今井正
撮影:中尾駿一郎
音楽:間宮芳生
出演:伊藤雄之助、北林谷栄、長山藍子、阿部寿美子、小沢昭一、原田大二郎、津田京子

誠太郎、孝二は社会人として働き始めるが、孝二は出身が分かる度に解雇される。教師として働く幼馴染まちえと再会した孝二は、彼女に差別による苦しい胸の内を明かす。米騒動が大阪でも起き、小森出身の者も捕まっていく。自立への道を歩み始めた部落の人々の長く苦しい生き様を描く。底流には監督自身の理不尽な社会を打ち砕きたいという情熱が流れている。

襤褸らんるの旗

襤褸の旗

1974年/日本/115分/モノクロ/35mm/製作:映画「襤褸の旗」製作委員会/作品提供:神戸映画資料館
監督:吉村公三郎
脚本:宮本研
撮影:宮島義勇、関根重行
出演:三国連太郎、荒木道子、田村亮、志村喬、西田敏行

明治時代の栃木・群馬の渡良瀬川周辺で起きた足尾銅山の公害事件「足尾鉱毒事件」に材をとった作品。農民の苦しみを体感し公害と環境破壊に対して闘った田中正造代議士の半生を描いた本格的な劇映画で、実際に臭い土を食べるなど三国連太郎の熱演が語り草となっている。三里塚の農民と支援の労働者・学生が大挙出演協力したことでも知られる。

どっこい!人間節 寿・自由労働者の街

どっこい!人間節 寿・自由労働者の街

©映画美学校

1975年/日本/121分/モノクロ/16mm⇒DVD/製作:小川プロダクション/作品提供:映画美学校
構成:小川紳介
製作:伏屋博雄、白石洋子、朝日節子、飯塚俊男、福田克彦、林鉄次
撮影:奥村祐治(J・S・C)
録音:久保田幸雄
編集:小川紳介、田處苗樹、湯本希生

山谷、釜ケ崎とならんで日本三大寄せ場の一つ横浜・寿町。90軒の簡易宿泊所が密集し、5000人前後の人々が暮らす。小川プロの若手スタッフが約10カ月住みこみ、19時間ものフィルムを回した。スクリーンには、寿町の人々が次々と登場し、自分たちの過去を語り、未来への希望を語る。そして、そのうちのある者は、映画の完成を待たずに死んでしまうのである。

泥の河

泥の河

©小栗康平事務所

1981年/日本/105分/モノクロ/35mm/製作:木村プロダクション/作品提供:小栗康平事務所
監督:小栗康平
原作:宮本輝
脚本:重森孝子
撮影:安藤庄平
音楽:毛利蔵人
出演:田村高廣、藤田弓子、朝原靖貴、加賀まりこ

宮本輝の処女作を原作に、大阪安治川河口を舞台に、河っぷちの食堂に住む少年と、対岸に繋がれた廓舟の姉弟との出会いと別れを描く。自主製作、自主公開という小さな取り組みから始まり、欧米はもとより旧ソ連邦、中国やアジア諸国にまでその配給をひろげ、製作から40年以上経た今日でも、名作として語り継がれている小栗康平監督のデビュー作。

ニッポン国古屋敷村

ニッポン国古屋敷村

©映画美学校

1982年/日本/213分/カラー/16mm⇒DVD/製作:小川プロダクション/作品提供:映画美学校
監督・編集:小川紳介
製作:伏屋博雄
撮影:田村正毅
録音:菊池信之
音楽:関一郎
詩:木村迪夫

山形県上山市の蔵王山中に入った、戸数わずか8軒の古屋敷村とその住人たち。冷害による稲作被害の原因を科学的に究明する前半から、かつて盛んだった炭焼きと戦争体験などについて老人たちが個人史を語る後半まで、ひとつの共同体を舞台にしてニッポン国の歴史絵巻が展開する。小川紳介監督とスタッフは自ら農業を営み被写体と関係を築き上げていく。

*ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞作

山谷やまやられたらやりかえせ

山谷やられたらやりかえせ

写真提供 大島俊一

1985年/日本/110分/カラー/16mm⇒Blu-ray/「山谷」制作上映委員会
監督:佐藤満夫、山岡強一
ナレーション:城之内元晴
音楽:蠱的態(大熊ワタル、篠田昌已ほか)

映画の冒頭は、山谷の路上に倒れた、微かにまだ息のある佐藤満夫監督自身の姿からはじまる。山谷労働者の姿を正面から撮影するドキュメンタリー映画制作に取りかかろうとしていた佐藤監督は、1984年12月22日早朝、日本国粋会金町一家西戸組組員の凶刃に斃れる。これは通例、物語の終了を意味するが、この映画では、むしろ物語の始まりとなっている。

12/27(土)~

蘭島行

蘭島行

©KAMADA FILM

2024年/日本/84分/配給:鎌田フィルム
監督:鎌田義孝
脚本:中野太、鎌田義孝
音楽:山田勳生
撮影:新宮英生、田宮健彦
編集:中村和樹
出演:木村知貴、輝有子、足立智充、竹江維子、大橋哲郎、磯貝圭子、松橋勝巳、山野久治

公式ホームページ

イベント情報
【舞台挨拶】
★12/27(土)15:50回上映後、木村知貴さん、輝有子さん(以上本作出演)、鎌田義孝監督
★1/9(金)18:50回上映後、鎌田義孝監督
【トークイベント】
★12/28(日)15:50回上映後、山田キヌヲさん(俳優)、輝有子さん(本作出演)、鎌田義孝監督
★12/29(月)19:40回上映後、諏訪敦彦さん(映画監督)、大崎章さん(映画監督)、鎌田義孝監督
★1/4(日)18:50回上映後、ニイマリコさん(Loupx garoux)、輝有子さん(本作出演)

北緯四十三度 さまよう

東京に住む売れないパンクロッカーの佐々木芳夫(木村知貴)は、母が自殺を図ったという連絡を受けた。芳夫は妻のふりを頼んだ黒沢真紀(輝有子)を連れて、生まれ故郷の北海道蘭島に駆けつける。エリート建築デザイナーの弟・悟史(足立智充)を加えた3人は、母が目を覚ますまで奇妙な時間を過ごす。芳夫は母の日記に、「死んだら父の遺骨と一緒に海に散骨してほしい」と書いてあるのを目にした。母の願いを悟史にも告げ、芳夫たち3人は母の散骨場所を探しに出かけるが・・・。

人生の悲哀と明日へのかすかな希望が織りなす帰郷譚

本作は、運に見放されたパンクロッカーとその妻のふりをする天涯孤独の女、そして何年も会っていなかった弟との数日間を描く人間ドラマ。
監督は、『YUMENO ユメノ』『TOCKA [タスカー]』に続く、長編三作目となる鎌田義孝。前二作品と同様に本作も北海道で撮影、小樽市近郊の蘭島をロケ地に選んだ。音楽は山田勳生(『EUREKA』『はるねこ』)、共同脚本を中野太(『二人静か』『蒲団』)が担っている。
2025年2月に開催された世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ、ポルト国際映画祭に出品され、監督週間部門コンペティションで主演男優賞(木村知貴)を受賞。ポルトガルの人々の心を魅了した。

蘭島行 蘭島行 蘭島行

上映日時

12/27(土)、12/28(日) 12/29(月)、12/30(火) 12/31(水)、1/1(木) 1/2(金) 1/3(土)、1/4(日) 1/5(月)~1/7(水) 1/8(木) 1/9(金)
15:50-17:15 19:40-21:05 休映 19:40-21:05 18:50-20:15 19:50-21:15 20:00-21:25 18:50-20:15

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1900 ¥1300 ¥800
会員 ¥1300 ¥1300 ¥800
オンラインチケット購入

12/20(土)~

ネタニヤフ調書 汚職と戦争

ネタニヤフ調書 汚職と戦争

©2024 BNU PRODUCTIONS LLC ALL RIGHTS RESERVED.

2024年/イスラエル・アメリカ/英語、ヘブライ語、アラビア語/115分/カラー/配給:トランスフォーマー
原題または英題:The Bibi Files
監督・製作:アレクシス・ブルーム
製作総指揮:アレックス・ギブニー
製作:ラヴィヴ・ドゥルッカー(兼・出演)、カラ・エルヴァーソン、デヴィッド・ラーツ
撮影:アヴネル・シャハフ
編集:アンディ・グリーヴ、ハリル・エフラト、グレイム・バトラー
音楽:ウィル・ベイツ
日本語字幕:額賀深雪

公式ホームページ

はじまりは小さな贈り物だった…。
極秘リークされたイスラエル首相の警察尋問映像により<恐るべき真実>が暴かれる!

いまなお終わりの見えないガザ・イスラエル紛争。この紛争のキーマンとされるのがカリスマ的なリーダーシップを持ちながらも、強硬的な政治姿勢で物議を醸すイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフだ。
しかし、彼が在任中に刑事起訴された史上初のイスラエル首相であることを国外の多くの人々は知らない。2017年、彼の汚職捜査の過程で秘密裏に制作チームにリークされた未公開の警察尋問映像には、メディアや財界との贈答や利益供与の実態が記録されていた…。
アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『「闇」へ』(07)や同賞ノミネートの『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』(06)などで知られ、米エスクァイア誌にて「現代で最も重要なドキュメンタリー作家のひとり」と称されるアレックス・ギブニーが製作総指揮を務め、ユダヤ人の父とドイツ人の母の間に生まれ、『アニタ 反逆の女神』(24)の公開も控えるアレクシス・ブルームが監督を手掛けた本作は、ネタニヤフが有罪回避のため極右勢力と結託し、長期政権の下でイスラエルを分断し民主主義を危機にさらした過程を描き出す。
警察の尋問に対して高圧的に接し、自分に対する疑惑を徹頭徹尾「嘘」だと決めつけ、時には余裕たっぷりに映画『ゴッドファーザー』の有名なセリフ「友を近くに置け、敵はもっと近くに置け」を引用する、普段のニュースでは見ることのできない人間ネタニヤフの姿を垣間見ることができる。また、彼の汚職がいかに国家の腐敗を招いていったのかを証言するのは、イスラエルの国内諜報機関シンベトの元長官、ネタニヤフの元広報担当、著名な国内の調査報道ジャーナリストたちだ。
本国では上映禁止、親イスラエルの米国でも劇場公開されていないにも関わらず、国際的に注目を集め、昨年度のアカデミー賞ショートリストに選出されるなど大きな話題を呼んだ。


人間はなぜこうも権力に弱いのか? 権力者の“力への欲望”を白日の元に曝す、いま必見のドキュメンタリー!

はじまりは小さな贈り物だった…。極秘リークされたイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフとその側近たちの警察尋問映像には、ニュースの裏側にある彼らの隠された私生活が描き出されていた。その疑惑が公になったとき、ネタニヤフの権力への欲望は肥大化し、やがて恐るべき悲劇がもたらされる。


ネタニヤフ調書 汚職と戦争 ネタニヤフ調書 ネタニヤフ調書

上映日時

12/20(土)~12/26(金) 12/27(土)~1/2(金) 1/3(土)~1/9(金) 1/10(土) 1/11(日)~1/16(金)
11:50-13:50 9:45-11:40
※1/1(木)は休館
11:50-13:45 18:50-20:45 18:20-20:15

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1900 ¥1300 ¥800
会員 ¥1300 ¥1300 ¥800
オンラインチケット購入

12/20(土)~

チャップリン

チャップリン

©The Caravan Trail, A.I.E, Kwanon Films Limited, and Submarine Sublime 2024
Charlie Chaplin™ © Bubbles Incorporated S

2024年/スペイン・ベネルクス・イギリス・フランス/94分/配給:アンプラグド
原題:CHAPLIN SPIRIT OF THE TRAMP
監督・脚本:カルメン・チャップリン
音楽:ナサニエル・メカリー
撮影:ケネス・オリベ
編集:フーリア・フアニス
出演:マイケル・チャップリン、ジェラルディン・チャップリン、ジョニー・デップ、トニー・ガトリフ、エミール・クストリッツァ、ストーケロ・ローゼンバーグ、リタ・カベルト、ファルキート
日本語字幕:渡邉一治

公式ホームページ

12月25日限定来場者プレゼント!
チャップリン 12月25日はチャールズ・チャップリンの命日&クリスマス!12月25日にご来場のお客様限定でメッセージカードをプレゼント!

入場者プレゼント
チャップリン ご来場のお客様にアザービジュアルポストカードをプレゼント!
※数量限定、なくなり次第終了です。

【チャップリン家初の公認ドキュメンタリー】
“放浪紳士”の原点はここにあった――
チャーリー・チャップリンのルーツに迫る新たな物語

ドタバタ喜劇に庶民の哀愁や社会風刺を巧みに組み込んだユーモア溢れる作品を多く生み出し、世界中の人々を魅了してきたチャーリー・チャップリン。ちょび髭にだぶだぶのズボンと大きなドタ靴、ステッキと山高帽がトレードマークの“放浪紳士”に扮し、笑いの中にさみしさや孤独を抱え、社会のなかで弱い立場の人に寄り添う心優しいキャラクターで愛されてきた。そんな放浪紳士に垣間見えるのは、ロマのアイデンティティ。本作では、チャップリンがロマの血を1/8引き、そのことを誇りに思っていたことが明かされる。極貧の少年時代からアメリカを追放されスイスで過ごした晩年まで、映画の神様チャップリンのルーツに迫る新たな視点の物語。

チャップリンに関する作品や映像は数多く作られてきたが、本作はチャップリン家が全面的に協力し公認した唯一のドキュメンタリー。製作を担当し、劇中でチャップリンの足跡を辿るのは息子マイケル・チャップリン。父の名声と親の七光りという重圧に苦しんだマイケルが父子断絶を経て、その関係を見つめ直す。『ドクトル・ジバゴ』(65)などで知られる俳優で娘のジェラルディン・チャップリンらも出演し、家族だけが知る素顔を語る。本作の監督を務めるのも、孫カルメン・チャップリン。世界的な人気者でありながら、一人の人間で父親だったチャップリンを綴る。

さらに、ジョニー・デップやエミール・クストリッツァら、チャップリンを敬愛する各界の著名人も登場。『キッド』(1921)、『街の灯』(31)、『独裁者』(40)、『ライムライト』(52)など名作の引用に加えて、本邦初公開となる家族が撮影したプライベートフィルムや貴重な記録映像を交えながら、作品に投影されるチャップリンの幼少期の記憶やユダヤ人・共産主義者のレッテル、そして放浪紳士に通じるロマの特徴や文化までをも掘り下げる。

チャップリン チャップリン

上映日時

12/20(土)~12/26(金) 12/27(土) 12/28(日) 12/29(月)、12/30(火) 12/31(水) 1/1(木) 1/2(金) 1/3(土)、1/4(日)
10:00-11:40 17:45-19:20 18:00-19:35 15:50-17:25 16:00-17:35 休映 15:50-17:25 20:25-22:00

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1900 ¥1300 ¥800
会員 ¥1300 ¥1300 ¥800
オンラインチケット購入

12/20(土)~

相米4K ふたつの創造 ふたつの感性

相米4K

相米4K

ふたつの創造 ふたつの感性

12/20(土)―1/2(金)

相米4K

ふたつの創造 ふたつの感性

12/20(土)―1/2(金)

風のように速く、花のように美しく舞う――

相米は「ションベン・ライダー」(1983年)についてこのように語っている。「この作品は夏休みの間、ひたすら西に向かって走るという映画です」(A PEOPLE・刊「相米慎二 最低な日々」より)。風のように疾走するブルース(河合美智子)、ジョジョ(永瀬正敏)、辞書(坂上忍)。「ションベン・ライダー」が、「ションベン・ライダー 4Kレストア版」として遂に蘇る。4Kの映像監修は、数々の相米映画の助監督を担当した榎戸耕史が務めた。
“風”の映画が「ションベン・ライダー」なら、“花”の映画は「風花」(2001年)だ。あまりにも美しい、東京の桜の満開の元でのゆり子(小泉今日子)と廉司(浅野忠信)によるファーストシーン。その「風花」が「風花 4Kレストア版」として復活を遂げる。4Kの映像監修は本作のチーフ助監督だった高橋正弥が担当。
それぞれの映画がエッジを立てて、あるいはより繊細に儚く蘇る。「台風クラブ」(1985年)は「“水”の映画」であった。「お引越し」(1993年)は「“火”の映画」でもあった。「ションベン・ライダー」は「“風”の映画」である。「風花」は「“花”の映画」である。自然のあるがままのように、相米映画という存在は屹立している。2001年、9月9日、相米慎二は逝った――。53歳だった。風のように速く、花のように美しく舞った。その人生に私たちは“4Kレストア版”を通じて、また出会うのである。それは、再会ではなく新たな「ふたつの創造 ふたつの感性」とのはじめての邂逅である――。

相米慎二プロフィール

1948年1月13日、岩手県盛岡市生まれ。長谷川和彦や曽根中生、寺山修司の下で主にロマンポルノの助監督を務めたのち、『翔んだカップル』(80)で映画監督としてデビュー。82年6月、長谷川和彦、根岸吉太郎、黒沢清ら若手監督9人による企画・制作会社「ディレクターズ・カンパニー」を設立。『台風クラブ』(85)は第1回東京国際映画祭[ヤングシネマ]でグランプリを受賞。その後、『お引越し』(93)で芸術選奨文部大臣賞を受賞、第46回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品。『あ、春』(98)は1999年度キネマ旬報ベスト・テンの第1位に選出されたほか、第49回ベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した。2001年、小泉今日子主演の『風花』を発表し、これが遺作となる。9月9日死去。享年53。

公式サイト https://www.apeople.world/sohmaishinji_4k/

配給 A PEOPLE CINEMA(エーピープルシネマ)

入場料一般1,900円/会員・大専・シニア1,300円/高校生以下800円

イベント情報
★12/20(土)『ションベン・ライダー 4Kレストア版』上映後、河合美智子さん(出演)のトークイベントがございます。
★12/27(土)『風花 4Kレストア版』上映後、髙橋正弥さん(映画監督/『風花』チーフ助監督/「4Kレストア版」監修)のトークイベントがございます。

作品紹介

ションベン・ライダー 4Kレストア版

©1983 kittyfilm

1983年/118分
製作:キティ・フィルム
原案:レナード・シュレイダー
脚本:西岡琢也/チエコ・シュレイダー
撮影:田村正毅/伊藤昭裕
照明:熊谷秀夫
美術:横尾嘉良
音楽:星勝
出演:藤竜也/河合美智子/永瀬正敏/鈴木吉和/坂上忍

数々の“相米伝説”シーンが次々に繰り出される一作

ジョジョ、辞書、ブルースの3人の中学生はガキ大将のデブナガにいつもいじめられていた。今日こそやっつけようというとき、そのデブナガが3人の前で誘拐されてしまう。デブナガの父が覚醒剤を垂れ流していることに腹を立てた横浜のヤクザ極龍会の仕業であった。誘拐した組員は山と政の二人組だが、マスコミはこの事件を派手に報道し、組ではもてあましていた。一方、ジョジョ、辞書、ブルースは横浜に向かい、極龍会の組員で、山と政を連れ戻すように命令を受けた中年のヤクザ、厳兵と出会う――。
7分にわたる冒頭のワンシーン・ワンカット。貯木場での追っかけあい。まさに相米伝説ともいえるシーンが次々に繰り出す。「セーラー服と機関銃」で興行的成功を収めた相米がエンジン全開でその世界観をブローアップした一作。公開当時同時上映だった「うる星やつら オンリー・ユー」の押井守は本作を観て衝撃を受け、「勝手にやっていいんだ」と翌年、傑作「ビューティフル・ドリーマー」を作り上げたという。関係者だけが観た「ションベン・ライダー」の3時間半を超える全長版があったが、もうそのフィルムは存在してないという――。

風花 4Kレストア版

©テレビ朝日/TOKYO FM

2001年/116分
製作:テレビ朝日、TOKYO FM
原作:鳴海章
脚本:森らいみ
撮影:町田博
照明:木村太朗
美術:小川富美夫
音楽:大友良英
出演:小泉今日子/浅野忠信/尾美としのり/鶴見辰吾/柄本明/笑福亭鶴瓶

相米慎二の遺作であり、新しい息吹が芽生えた一作

故郷・北海道に残した一人娘の香織に5年ぶりに逢いに行く風俗嬢のゆり子。泥酔し、コンビニで万引きしたことから、自宅謹慎を命じられている高級官僚の廉司。廉司は酔った勢いからゆり子の北海道への旅につきあうことになり、二人のぎくしゃくとしたドライブが始まった。だが実家に着いた義父の「東京で何をしたか知らないわけじゃない。娘の香織に逢わせるわけにはいかない」という言葉に返す術もなく実家を後にする。廉司には上司からの一方的な解雇通告が。行き場をなくした二人は雪の残る山奥へと向かっていく――。
相米映画に新しい流れが生まれた作品。小泉今日子と浅野忠信は、相米映画に初出演。阪本順治監督作品で知られる椎井友起子がプロデューサーを務めた。また、「鮫肌男と桃尻娘」などで知られた町田博はCMでのタッグを経て、初の相米映画のカメラマンに。一方で、相米映画のOBもズラリ。脇には鶴見辰吾、尾美としのり、寺田農、木之元亮、笑福亭鶴瓶(声)、柄本明らが出演。本作は2001年1月に公開。相米慎二は同年、9月9日に逝去。「風花」は相米慎二の遺作となった。

上映日時

12/20(土)~12/23(火) 12/24(水)~12/26(金) 12/27(土) 12/28(日) 12/29(月) 12/30(火) 12/31(水) 1/1(木) 1/2(金)
ションベン・ライダー 4Kレストア版 風花 4Kレストア版 風花 4Kレストア版 風花 4Kレストア版 風花 4Kレストア版 ションベン・ライダー 4Kレストア版 ションベン・ライダー 4Kレストア版 休映 ションベン・ライダー 4Kレストア版
14:00-16:00 14:00-16:00 19:30-21:30 19:45-21:45 17:35-19:33 17:35-19:31 17:45-19:41 17:35-19:31

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1900 ¥1300 ¥800
会員 ¥1300 ¥1300 ¥800
オンラインチケット購入