ラジオ・コバニ

ラジオ・コバニ

2016年/オランダ/69分/クルド語/DCP/配給:アップリンク
監督・脚本:ラベー・ドスキー
撮影監督:ニーナ・ボドゥー
第2カメラ:レベー・ドスキー
音声:タコ・ドライフォウト
編集:クサンダー・ネイストン
音楽:ユホ・ヌルメラ
サウンドデザイン:タコ・ドライフォウト
製作:ジョス・デ・パター
出演:ディロバン・キコ

公式ホームページ

ラジオから聞こえる「おはよう」が、今日も街に復興の息吹を伝える
ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部の街で、大学生のディロバンは手作りのラジオ局をはじめる

トルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月から過激派組織「イスラム国」(IS)の占領下となるも、クルド人民防衛隊(YPG)による激しい迎撃と連合軍の空爆支援により、2015年1月に解放された。人々はコバニに戻って来たが、数カ月にわたる戦闘で街の大半が瓦礫と化してしまった。

そんな中、20歳の大学生ディロバンは、友人とラジオ局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送をはじめる。生き残った人々や、戦士、詩人などの声を届ける彼女の番組は、街を再建して未来を築こうとする人々に希望と連帯感をもたらす。

「戦争に勝者などいません。どちらも敗者です」

「未来のわが子へ。戦争に勝者などいません。どちらも敗者です」そう語るディロバンは、いつか生まれるであろうわが子、そして今後生まれてくる“コバニで何が起きたか知りたい全ての子供たち”に向けて、自分の街や家族、友人たちが受けた悲惨な物語を手紙につづる。

戦闘真っ只中の2014年から、コバニに復興の光が差し込み始めるまでの激動の3年間を追ったカメラは、やがて日常生活のささやかな喜びや恋愛を享受するディロバン自身の姿も捉えている。

監督は、自身もクルド人のラベー・ドスキー。地雷や戦車を越えコバニに赴き戦地での撮影を敢行、クルド人兵士によるIS兵士の尋問にも立ち会った。本作を、戦死したクルド人兵士の姉に捧げている。

ラベー・ドスキー監督Reber Dosky

「武器を作るのをやめろと私は言いたい。私は戦争の中で生まれ、育ち、戦争のせいで家族と共に何度か外国に逃げなくてはなりませんでした。そのたびに全てを失い、やり直しを余儀なくされたのです」 1975年生まれ。イラク北部のクルディスタン自治区ドホーク県出身。1998年よりオランダ在住。オランダ映画アカデミーで映画作りを学ぶ。卒業制作として撮った2013年の『The Call』では、戦争と移住が父と息子の関係に与えた影響について描き、国際映画祭でいくつかの賞を受賞した。短編映画『スナイパー・オブ・コバニ』(2015年)は世界的にブレイク、2016年の札幌短編国際映画祭の最優秀賞ドキュメンタリー賞をはじめ数々の賞を受賞した。

*本作は損傷の激しい遺体が映るシーンがありますので、あらかじめ了承の上ご覧ください。また、12歳未満の年少者は保護者指導の元による鑑賞をお願いします。

*2017年 コペンハーゲン国際ドキュメンタリー映画祭(CPH:DOX)F:ACT賞受賞
*2017年 マドリード・ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
*2017年 イスマイリア国際ドキュメンタリー映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
*2017年 イスタンブール・ドキュメンタリー・デイズ 国際批評家連盟賞受賞
*2017年 ドホーク国際映画祭 クルド・ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞受賞
*2017年 オランダ映画祭 長編ドキュメンタリー部門ノミネート
*2017年 フロントドッグ国際ドキュメンタリー映画祭 観客賞受賞
*2017年 カメライメージ映画祭ドキュメンタリー部門 最優秀作品賞受賞

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初日6/2(土)上映後、内海旬子さんをお迎えしてトークイベントを開催

●イベント内容

内海さんは、シリア難民支援活動のために5月はヨルダンに滞在しています。帰国直後に生のシリア難民情報をお伝えいただくとともに、Q&Aも行います。

内海 旬子(うつみ じゅんこ) プロフィール


地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)理事。日本体育大学非常勤講師。
大学卒業後、外資系企業勤務を経て、カンボジアでのリハビリテーションセンター事業に携わり、その後もNGOにて主に障害分野の活動に従事。06年4月より 2013年9月までJCBL事務局長。2015年1月から2017年12月まで、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)のヨルダンにおけるシリア難民の負傷者・障害者支援事業担当。

上映日時

6/2(土)~6/8(金) 6/9(土)~6/15(金) 6/16(土)~6/22(金) 6/23(土)~6/29(金)
14:25~15:40 16:00~17:15 18:30~19:45 16:50~18:05

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1800 ¥1100 ¥800
会員 ¥1500 ¥1100 ¥800