ひいくんのあるく町

ひいくんのあるく町

 ©水口屋フィルム

2017年/日本/DCP/カラー/47分
監督:青柳拓
プロデューサー・録音:植田朱里
副プロデューサー:熊澤海透
撮影:山野目光政
録音:福田陽
編集:朝野未沙稀
題字:渡井秀彦(ひいくん)
アドバイザー:安岡卓治、島田隆一、山内大堂、辻井潔
製作=日本映画大学

公式ホームページ

僕の故郷の記憶には、いつも彼が歩いていた。シャッター街をほのかに明るく照らす珠玉の47分!かつての町は今でも温かく、いつまでも優しい。

監督、青柳の父が働く障がい者の自立施設「地域活動支援センター」に通う渡井秀彦さんを街の人々は「ひいくん」と愛称して温かく見守り、仕事の手伝いを託す。その表情に屈託はない。この街に生きる人として受け入れ、差別も偏見もない。厚労省が提唱し、バリヤフリーや障がい者の自立や社会参加を促す「ノーマライゼーション」の理念が、この地に根付いているのである。「ひいくん」を主人公として衰えつつある故郷・市川大門の変化と現実を描くことを青柳は決意する。電気店を営んでいた叔父・青柳正輝さんは、脳出血を患い、認知症も併発してリハビリに励んでいるが、かつてこの街を趣味の写真で記録し続けていた。正輝さんの写真は、市川大門の変化を記録していた。その写真の一葉に、節分で鬼の面を被った「ひいくん」と幼い青柳拓が写されていた。都会で暮らすことを決意していたはずの青柳が本作の制作過程で、故郷に惹かれてゆく。

故郷への郷愁と愛しさを奏でる“ほっこり”ドキュメンタリーの誕生。

監督の故郷、山梨県甲府盆地の南・市川大門。その町並みをヘルメット姿の少年のような風変わりなおじさんがひょこたんと歩く。彼は町の人々の手伝いをして、“ひいくん”と愛称され温かく受け入れられている。いつも、当たり前のように町があり、人がいた。しかし、いつしか町はシャッターが目立つようになった。お気に入りの電気屋「水口屋テレビ」の店主・青柳正輝さんは病気で倒れ、店を閉めた。写真好きの正輝さんが撮影した膨大な数の写真には、この町の活気ある姿が確かな形で写っていた。華やかだった町の風景、盛り上がる祭り…。今、町はゆるやかに静まってゆくが、我らが人気者のひいくんはこの町を今日も朗らかに歩き続ける。
ひいくんのあるく町 ひいくんのあるく町 ひいくんのあるく町

料金

一般 大学・専門・シニア 高校以下
通常 ¥1000 ¥1000 ¥800
会員 ¥1000 ¥1000 ¥800